TIW藤根 靖晃さんのブログ

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【大日本住友製薬】米社買収に伴う償却負担大きく最終損益は長…

米社買収に伴う償却負担大きく最終損益は長期低迷か
<米社買収に伴う償却負担大きい >
同社が09年10月買収したセプラコール社に関る特許権、のれんの償却により会計上の利益が大幅に減少するため市場がこれをどう受け止めるかが焦点となっている。国内販売も主力のアムロジンなどが後発品の影響や薬価改定を受け厳しい。社運が懸かる統合失調症治療剤ルラシドンは米FDA(食品医薬品局)の審査待ちで11年には発売できそうだ。株価は、公表上の利益が今後3〜4年間は低水準となる見込みのため当分低迷を余儀なくされると予想する。
<11/3期は最終損益ゼロを予想 >
10/3期は前期比12.2%増収、14.3%営業増益となった。米セプラコール社と新たに中国子会社を連結したため増収となったがこれら2社を除くと0.3%増収、18.6%営業増益であった。営業利益は販管費を大幅に削減し、2桁増益を確保した。しかし、11/3期はセプラコール社関連の諸償却により利益は大幅に減少し、最終損益はゼロとなる見込みである。  
<会計上の最終損益は3〜4年にわたり低水準 >
企業の収益力を測る指標の一つであるEBIDA(税金、利息、減価償却費、特別損益控除前利益)は564億円(10/3期)→520億円(11/3期予想)とそれ程低下しないが、株式市場がそれを評価するかどうかは別問題であろう。会計上の最終損益が3〜4年にわたり低水準に止まるのは株価に好ましいことではないと考える。従って、ルラシドンという好材料もあるが株価は低迷状態が続くと予想する。
(森田 青平)
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