TIW藤根 靖晃さんのブログ

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【信越化学工業】今後は塩化ビニル樹脂など、主力製品の…

今後は塩化ビニル樹脂など、主力製品の値上げ浸透率に注目したい

会社側は10/3期業績予想を、経済環境の見通しが不確実との理由で配当と共に開示をしていないが、10/3期1Q(4-6月)業績はほぼ市場コンセンサスに沿った結果。同社は、株価への期待値が高いと考えられ、この数年は市場平均並みで推移しているものの、財務状況、太陽電池部材参入など中長期視点で見れば、株価には上昇余地があろう。

10/3期1Qは売上高1,900億円(前年同期比44%減)、営業利益206億円(同73%減)。塩化ビニル樹脂などの有機・無機化学品セグメントの売上高は、前四半期(1-3月)とほぼ同水準の1,038億円、営業利益は同13%減110億円。しかし貢献度の高い、シンテック(米国)の1-3月(同社の1Qに加算される)は売価低下があったものの、数量は堅調に推移、売上横ばいとなった主因は、欧州の建築材料市場が低迷しているためである。そのため、製造販売を担当するシンエツPVC(オランダ)では4年ぶりの定修を実施した。不況期の定修完了により、市場回復時での販売ロスは低下するだろう。電子材料は主力の300?ウエハーが市場平均以上には回復傾向を示しているようであり、売上高は前四半期13%増の661億円、営業利益は同5.7倍の69億円と低水準ながら回復傾向が鮮明となった。
TIWでは今期の業績予想を据え置いた。今後は塩化ビニル樹脂、半導体ウエハーの値上げ浸透率、住宅着工件数の回復状況、為替、などがリスク要因。

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コンテンツ提供元 : 株式会社TIW http://www.tiw.jp/
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