元祖SHINSHINさんのブログ
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恐慌第2幕 ~世界は悪性インフレの地獄に堕ちる~
朝倉慶著 ゴマブックス株式会社 1,500円+税
2009年5月10日 初版
買ったばかりで、かじり読み状況。
第1章 世界は悪性インフレに突き進む
「中央銀行総裁の役者ぶり」他
第2章 今アメリカで何が起きているか
「ストレステストという茶番劇」他
第3章 デリバティブという虚構
「だましのテクニック」他
第4章 中国が世界を牽引するという幻想
「中国の銀行の異常な融資姿勢」他
第5章 オバマ以降のアメリカ
「保護主義の広がり」他
第6章 悪性インフレ下で生き残るために
終わりに金のことが出ていて、
ヘリコプター・ベンによるドル増刷の裏に潜むシナリオ
は、あり得る筋だと感じました。
米国は、金の保有量が世界一だそうです。
金が暴騰するためには、
「紙幣が大暴落」しなくてはなりません。
ドルが大暴落するには、米国債が大暴落しなくてはなりません。
もはや、タイミング待ちだと。。
ハイパーインフレの具体的な例として、
ドイツのパン1斤のデータが載っていました。
1923年、1月250マルク、5月482マルク、・・・
9月1,512,000マルク、・・・
12月399,000,000,000マルク!
だそうです。
10億倍に跳ね上がった、ハイパーインフレ。
裏付けもないのに、お金を刷った例として歴史に残ると。
PS1:なるほど、世界中をハイパーインフレに持って行って、徳政令を敷くしかない状況を作るのが、米国のシナリオ。
PS2:副島さんのドル切り下げによる借金踏み倒しシナリオと並んで、
朝倉さんのハイパー狙いも十分な説得力がありますね。
朝倉氏は書いていました。
しかし、かったるい相場は
延長戦に入ったようで^^;
私が最近読んだ本から、
1.米国はオバマが8月までにデフォルト宣言する。
2.その後、大混乱の後クリントンが「AMERO」を発表すると共に北米経済圏を発表する。
AMEROは安く、米国経済は回復する。
クリントンはヒロインになる。
これらはブッシュの時代から計画的に進んでいるとの事。
「金の現物はドル建て決済」なので為替リスクがあります。
これからドルが大暴落するかも?というのに、
これでは何もできないです。
1ドル=100円弱で金を仕込んだのに、
1ドル=1円になったら、笑うしかないですもの。。
(1ドル=50円なら、金の現物は2倍になっていないと損)
金の円建てETFとかで対処するしかないですね。
一発で、100兆円外貨が吹っ飛ぶ。
円の信頼は、その時どうなるんでしょう?
1400兆の資産をバブリーな時期から20年かけて、
金に代えておけばよかったかも。