タキヒヨー、前期経常を95％上方修正、配当も5円増額

　タキヒヨー <9982> [東証Ｓ] が3月25日大引け後(17:00)に業績・配当修正を発表。24年2月期の連結経常利益を従来予想の4億円→7.8億円(前の期は3億円)に95.0％上方修正し、増益率が32.0％増→2.6倍に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した9-2月期(下期)の連結経常利益も従来予想の1.5億円→5.3億円(前年同期は4.2億円)に3.5倍増額し、一転して25.8％増益計算になる。

　業績好調に伴い、前期の年間配当を従来計画の20円→25円(前の期は20円)に増額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　コロナ禍の鎮静化による外出機会の増加を主因とし、衣料品市況が回復傾向で推移したことに加え、原材料価格の高止まりや円安進行によるコスト上昇分の一定程度について販売価格への反映を進めるとともに、適正な採算を確保する営業スタンスを徹底してまいりました。　こうした取り組みの結果、売上高は前回予想を下回るものの、売上総利益率の改善により、営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益（個別業績においては当期純利益）はそれぞれ前回予想を上回る見込みであります。減損損失（特別損失）の計上　　アパレル・テキスタイル関連事業等の2025年２月期以降の収益について、会計基準に則り保守的に見通した結果、アパレル・テキスタイル関連事業のソフトウェアを主体とする固定資産を一括償却し、2024年２月期決算（連結及び個別）で減損損失183百万円を計上する予定であります。

　　当社は、株主の皆様に対する利益還元を経営の重要課題と認識し、業績の動向、配当性向、内部留保等を総合的に勘案して、積極的かつ安定した配当を継続することを基本方針としております。　上記の基本方針及び2024年２月期の業績予想に基づき、期末配当予想につきましては、前回予想の10円から５円増配し、１株当たり15円に修正することといたしました。これにより、年間配当予想は１株当たり25円となります。　なお、本件につきましては、2024年５月開催予定の第113期定時株主総会に付議し、正式に決定する予定です。