日建工学、前期経常を18％上方修正・27期ぶり最高益、配当も10円増額

　日建工学 <9767> [東証２] が5月10日大引け後(16:00)に業績・配当修正を発表。21年3月期の連結経常利益を従来予想の10.9億円→12.8億円(前の期は1億円)に18.1％上方修正し、増益率が11倍→13倍に拡大し、27期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の5.8億円→7.7億円(前年同期は1.5億円)に33.9％増額し、増益率が3.7倍→5.0倍に拡大する計算になる。

　業績好調に伴い、期末一括配当を従来計画の20円→30円(前の期は無配)に大幅増額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　通期連結業績予想につきましては、前年度までの台風や集中豪雨による災害復旧工事の増加により、型枠貸与事業が拡大したことに加えて、河川堤防で使用する護岸ブロック等の受注及び出荷量が前回予想を上回り、年度末に向けた需要が継続したことから前回公表値を上回る売上高の見込みとなりました。利益面におきましては、東北震災関連工事の終了を見据えて東北震災向けの在庫商品等の評価損及び除却処分として120百万円を計上いたしましたが、固定費の効率的な運用に努めたことにより、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益は前回公表値を上回る見込みとなりました。

　　当社は、株主の皆様に対する利益還元を経営の最重要課題の一つとして位置付け、業績及び先行きの見通し等を踏まえながら、内部留保とのバランスを考慮しつつ安定的な配当を実施していくことを基本方針としております。当期におきましては、通期の業績が当初の予想を上回る見込みとなったことを踏まえ、将来の事業展開と経営体質及び財務体質の強化並びに配当金の安定性と継続性を総合的に勘案した結果、従来予想から１株当たり10円上方修正し、30円に修正することといたします。※上記の業績予想は、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は、今後の様々な要因によって予想値と異なる可能性があります。