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アイエックス・ナレッジのニュース
*14:58JST IXナレッジ Research Memo(8):2025年3月期は売上高・営業利益ともにやや低めの成長を計画
■業績動向
3. 2025年3月期の業績見通し
アイエックス・ナレッジ<9753>の2025年3月期の業績については、売上高で前期比2.2%増の22,231百万円、営業利益で同5.9%増の1,752百万円、経常利益で同4.5%増の1,817百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同4.6%減の1,216百万円と堅調な増収及び営業増益を見込んでいる。
受注環境については、コロナ禍で加速したデジタル化(DX)による企業のビジネス変革の動きは今後も継続し、それを支えるIT投資は堅調に推移すると見込まれる。緊迫化する世界情勢や急激な円安による物価高騰など経済の先行きに不透明感は残るものの、国内システムインテグレーション業界への影響は軽微であると考えられる。営業面では、既存案件の拡大とともに、DX・クラウド化案件(オンプレミスからクラウドへの移行や統合など)の受注拡大を目指す。DX案件売上高の構成比では4ポイント増の34%を計画する。人員の補強がカギとなるが、定期的な新卒採用(2024年4月に90名(IKI単体では89名)を新卒採用)に加えて、中途採用(年間10人前後)及びパートナーとの連携も強化しており、機会を逃さない体制が整う。育成に関しては、PM育成や新技術習得(AWS、Azureの認定資格取得など含む)を継続するのに加え、進行期はリスキリング(スキルの見える化、再教育、最適配置など)を強化する。一人ひとりのキャリアを考慮して適正なスキルの習得に時間をかける。売上高の成長率が2.2%予想と低めになった背景には、このような中長期を見据えた人的資本への先行投資がある。
営業利益は前期比5.9%増、営業利益率で7.9%(前期は7.6%)を見込む。売上総利益率は21.0%(前期比0.9ポイント上昇)と収益性が高まるのは、DX案件が増加する中、単価の高い有資格者が増えてきたことも要因である。販管費率13.1%(同0.7ポイント増)と人件費などを中心に増加するものの、売上総利益の増加が上回る予想だ。弊社では、進行期は意図的に“踊り場”を作り、成長スピードを一定程度抑制する戦略と理解している。短期的には教育投資などが先行するが、DX・クラウド化の動きが依然として活発であることから、中期的にはスキルアップした人材の単価の上昇などで十分回収できると考えている。戦略遂行のKPIとして、DX案件売上高比率(直近30.4%)、クラウド関連取得資格数(直近588資格)などにも注目したい。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
<SO>
3. 2025年3月期の業績見通し
アイエックス・ナレッジ<9753>の2025年3月期の業績については、売上高で前期比2.2%増の22,231百万円、営業利益で同5.9%増の1,752百万円、経常利益で同4.5%増の1,817百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同4.6%減の1,216百万円と堅調な増収及び営業増益を見込んでいる。
受注環境については、コロナ禍で加速したデジタル化(DX)による企業のビジネス変革の動きは今後も継続し、それを支えるIT投資は堅調に推移すると見込まれる。緊迫化する世界情勢や急激な円安による物価高騰など経済の先行きに不透明感は残るものの、国内システムインテグレーション業界への影響は軽微であると考えられる。営業面では、既存案件の拡大とともに、DX・クラウド化案件(オンプレミスからクラウドへの移行や統合など)の受注拡大を目指す。DX案件売上高の構成比では4ポイント増の34%を計画する。人員の補強がカギとなるが、定期的な新卒採用(2024年4月に90名(IKI単体では89名)を新卒採用)に加えて、中途採用(年間10人前後)及びパートナーとの連携も強化しており、機会を逃さない体制が整う。育成に関しては、PM育成や新技術習得(AWS、Azureの認定資格取得など含む)を継続するのに加え、進行期はリスキリング(スキルの見える化、再教育、最適配置など)を強化する。一人ひとりのキャリアを考慮して適正なスキルの習得に時間をかける。売上高の成長率が2.2%予想と低めになった背景には、このような中長期を見据えた人的資本への先行投資がある。
営業利益は前期比5.9%増、営業利益率で7.9%(前期は7.6%)を見込む。売上総利益率は21.0%(前期比0.9ポイント上昇)と収益性が高まるのは、DX案件が増加する中、単価の高い有資格者が増えてきたことも要因である。販管費率13.1%(同0.7ポイント増)と人件費などを中心に増加するものの、売上総利益の増加が上回る予想だ。弊社では、進行期は意図的に“踊り場”を作り、成長スピードを一定程度抑制する戦略と理解している。短期的には教育投資などが先行するが、DX・クラウド化の動きが依然として活発であることから、中期的にはスキルアップした人材の単価の上昇などで十分回収できると考えている。戦略遂行のKPIとして、DX案件売上高比率(直近30.4%)、クラウド関連取得資格数(直近588資格)などにも注目したい。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)
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