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日プロ Research Memo(5):規模は小粒ながら独自のポジションを確立

配信元:フィスコ
投稿:2022/03/07 15:15
日本プロセス<9651>の事業概要

3. 大手優良顧客との強固な信頼関係で独自のポジションを確立
主要顧客は日立グループ(日立製作所<6501>、日立 Astemo)、東芝<6502>グループ、キオクシア、NEC<6701>グループ、(株)JR東日本情報システム、アルプスアルパイン<6770>オリンパス<7733>などである。また富士フイルムホールディングス<4901>グループや、IoT建設機械分野におけるコマツ<6301>グループとの取引拡大も推進している。

エネルギー関連、交通関連、パワートレイン・車載情報関連、防災関連、危機管理関連、航空・宇宙関連、情報家電関連、建設機械関連、医療機器関連などの分野において、大手優良顧客と強固な信頼関係を構築している。このため受注競合が少なく、顧客からの直接受注(元請け)比率がほぼ100%であることも安定収益につながっている。システム開発・ITサービス業界において、規模は小粒ながら独自のポジションを確立していることが特徴だ。

4. 次世代自動車システムCASEなど成長分野に積極展開
次世代自動車システムとして世界的に注目されているCASE分野や、次世代モビリティサービスとして注目されている交通システムMaaS分野において、得意とする画像認識・識別技術、近距離無線通信技術、パワートレイン制御技術、組込技術などを融合し、AD・ADAS関連、IVI関連などに積極的に取り組み、事業の新たな柱に成長させている。

さらに、中期成長に向けて、AI関連、IoT関連、ネットワーク・セキュリティ関連、ロボティクス関連、クラウド関連、医療機器関連などの成長分野にも積極展開している。


プロジェクト管理徹底と開発体制強化を推進
5. 収益特性及びリスク要因と対策
システム開発・ITサービス業界の一般的な収益特性及びリスク要因として、大規模案件の受注、個別案件ごとの採算性、プロジェクト進捗遅れによる不採算化などによって、売上高や利益が大きく変動する可能性がある。また、人材難・採用難の影響で開発リソースが不足し、受注拡大のネックとなる可能性がある。さらに季節要因として、多くの企業の設備投資の検収時期が年度末の3月に集中するため売上が偏重する傾向もある。

同社の場合、こうした収益特性及びリスク要因への対策として、個別案件ごとの採算性に関しては政策的・戦略的に低採算でも受注する案件もあるが、通常は受注審査委員会によるプロジェクト受注時の審査、プロジェクトレビュー委員会・プロジェクト管理支援部による監視やフォローなど、プロジェクト管理を徹底して、不採算プロジェクト撲滅と生産性向上を実現している。

開発リソースに関しては、職場環境や待遇の改善など働きやすい環境づくりを推進して社員の採用・定着や活力・生産性向上に努めるとともに、プロジェクトマネージャー育成プログラムによるプロジェクト管理力強化などによって大規模システム請負能力を強化している。

開発体制強化策としてM&Aやアライアンスも積極活用している。2008年に設立した中国のオフショア開発子会社IPD大連では、現地技術者の採用を強化して2020年5月期に100名体制となった。熟練度、生産性、品質とも向上したため、自動車システムではIPD大連での既存分野のオフショア開発を拡大し、国内の技術者を注力分野のAD・ADAS関連にシフトさせている。さらに、中国に続くオフショア開発拠点として、医療画像処理技術を得意とするインドのTrenserと2018年11月に戦略パートナーシップを締結、連携を強化するため2019年3月に業務資本提携している。なお社会インフラ制御分野の通信技術に強みを持つアルゴリズム研究所(2018年6月に完全子会社化)を2021年6月に吸収合併した。

季節要因としては、顧客の検収時期が年度末の3月に集中するため、同社の場合は売上高が3月を含む第4四半期(3月−5月)に偏重する傾向がある。さらに同社特有の季節要因として、業績連動賞与引当額によって四半期営業利益が変動する可能性がある。ただし四半期売上高の平準化が進んでいることもあり、2019年5月期から業績連動賞与引当額を計上するタイミングを見直した。このため今後は四半期ごとの引当額が平準化し、四半期営業利益も徐々に平準化することが見込まれる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)


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配信元: フィスコ
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