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ビジョンのニュース
■要約
ビジョン<9416>は、モバイルインターネット環境を提供するWiFiルーターのレンタルを国内外で行うグローバルWiFi事業と、スタートアップ、ベンチャー企業向けを中心に各種通信サービスの加入取次ぎ、情報通信機器の販売、ホームページ制作等のサービスを行う情報通信サービス事業の2つの事業を主軸に展開する。
1. 2018年12月期第2四半期累計業績
2018年12月期第2四半期累計(2018年1月-6月)の連結業績は、売上高で前年同期比18.0%増の9,855百万円、営業利益で同45.4%増の1,236百万円と半期ベースで過去最高業績を更新、期初会社計画(売上高9,761百万円、営業利益989百万円)を上回って推移した。主力のグローバルWiFiサービス事業が法人だけでなく個人での普及も進み、レンタル利用件数で前年同期比31.4%増、売上高で同26.5%増の5,987百万円と好調に推移したことが主因。増収効果に加えて、クラウドWiFiルーター※の導入率が2018年6月時点で約78%まで上昇(前年同月は約20%)したこと、回線調達コストの低廉化を進めたことにより、売上高営業利益率も前年同期の10.2%から12.5%に上昇した。
※クラウド上でSIMを管理する次世代型の通信技術搭載WiFiルーターで、2017年3月より投入を開始。SIMの物理的な交換作業が不要となるため、オペレーションコストが改善するほか、通信回線の使用効率も向上するなど収益性向上に寄与している。
2. 2018年12月期業績見通し
2018年12月期は重点施策として、既存事業の拡大と周辺ビジネスの収益化で差別化を図り、業界圧倒的No.1(生産性、シェア、利益)の実現を目指していく。連結業績は、売上高で前期比17.3%増の20,599百万円、営業利益で同25.9%増の2,252百万円と期初計画を据え置いているが、7月以降もグローバルWi-Fi事業の好調が続いていることから、業績は上振れする可能性が高いと弊社では見ている。グローバルWiFi事業では、クラウドWiFiルーターの導入率の一段の上昇が見込まれるほか、企業向け常時貸出しサービス「グローバルWiFi for Biz」でも新たに国内WiFiサービスに対応し、顧客開拓が進むと見られる。一方、情報通信サービス事業も新設法人・ベンチャー企業を主要ターゲットに顧客開拓が進んでいるほか、アップセル/クロスセル戦略を推進することで安定成長が続く見通し。特に、電力サービス「ハルエネでんき」の加入取次ぎが好調で、利益増に貢献している。
3. 成長戦略
同社は中期的な成長戦略として、グローバルWiFi事業の更なる拡大と、ストック型ビジネスである情報通信事業の安定成長に加えて、顧客基盤を生かした旅行関連サービスプラットフォーム事業の育成に注力している。海外渡航者の課題解決に役立つ情報・サービスの提供、訪日外国人をターゲットにした広告メディアサービスなどに取り組んでいる。特に、2018年秋以降に本格展開予定の送迎予約及び送迎サービス「ProDrivers(以下、プロドラ)」が注目される。いわゆるハイヤーによる送迎サービスだが、グローバルWiFi事業の顧客だけでなく情報通信サービス事業の20万社を超える顧客企業が見込み顧客となるだけに潜在需要は大きい。当面は先行投資期間となるため、利益貢献は2〜3年後になると見られるが、売上規模としては20億円以上に成長する可能性があり、今後の展開が注目される。
4. 株主還元策
株主還元については、事業の成長期にあるとの判断から財務体質の強化と事業拡大のための投資を優先し、更なる企業価値の向上を目指すことが株主に対する最大の利益還元につながると考えている。このため、配当に関しては当面無配を継続する可能性が高く、収益成長に伴う株価上昇や自社株買い等で株主に報いていく方針としている。
■Key Points
・グローバルWiFi事業の好調持続で2018年12月期第2四半期累計業績は過去最高を連続更新
・2018年秋頃より顧客基盤を生かした送迎予約及び送迎サービス「ProDriver」を本格展開予定
・グローバルWiFi事業を成長のけん引役に、旅行関連サービスプラットフォームの拡充を進め、成長を加速化していく方針
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<MH>
ビジョン<9416>は、モバイルインターネット環境を提供するWiFiルーターのレンタルを国内外で行うグローバルWiFi事業と、スタートアップ、ベンチャー企業向けを中心に各種通信サービスの加入取次ぎ、情報通信機器の販売、ホームページ制作等のサービスを行う情報通信サービス事業の2つの事業を主軸に展開する。
1. 2018年12月期第2四半期累計業績
2018年12月期第2四半期累計(2018年1月-6月)の連結業績は、売上高で前年同期比18.0%増の9,855百万円、営業利益で同45.4%増の1,236百万円と半期ベースで過去最高業績を更新、期初会社計画(売上高9,761百万円、営業利益989百万円)を上回って推移した。主力のグローバルWiFiサービス事業が法人だけでなく個人での普及も進み、レンタル利用件数で前年同期比31.4%増、売上高で同26.5%増の5,987百万円と好調に推移したことが主因。増収効果に加えて、クラウドWiFiルーター※の導入率が2018年6月時点で約78%まで上昇(前年同月は約20%)したこと、回線調達コストの低廉化を進めたことにより、売上高営業利益率も前年同期の10.2%から12.5%に上昇した。
※クラウド上でSIMを管理する次世代型の通信技術搭載WiFiルーターで、2017年3月より投入を開始。SIMの物理的な交換作業が不要となるため、オペレーションコストが改善するほか、通信回線の使用効率も向上するなど収益性向上に寄与している。
2. 2018年12月期業績見通し
2018年12月期は重点施策として、既存事業の拡大と周辺ビジネスの収益化で差別化を図り、業界圧倒的No.1(生産性、シェア、利益)の実現を目指していく。連結業績は、売上高で前期比17.3%増の20,599百万円、営業利益で同25.9%増の2,252百万円と期初計画を据え置いているが、7月以降もグローバルWi-Fi事業の好調が続いていることから、業績は上振れする可能性が高いと弊社では見ている。グローバルWiFi事業では、クラウドWiFiルーターの導入率の一段の上昇が見込まれるほか、企業向け常時貸出しサービス「グローバルWiFi for Biz」でも新たに国内WiFiサービスに対応し、顧客開拓が進むと見られる。一方、情報通信サービス事業も新設法人・ベンチャー企業を主要ターゲットに顧客開拓が進んでいるほか、アップセル/クロスセル戦略を推進することで安定成長が続く見通し。特に、電力サービス「ハルエネでんき」の加入取次ぎが好調で、利益増に貢献している。
3. 成長戦略
同社は中期的な成長戦略として、グローバルWiFi事業の更なる拡大と、ストック型ビジネスである情報通信事業の安定成長に加えて、顧客基盤を生かした旅行関連サービスプラットフォーム事業の育成に注力している。海外渡航者の課題解決に役立つ情報・サービスの提供、訪日外国人をターゲットにした広告メディアサービスなどに取り組んでいる。特に、2018年秋以降に本格展開予定の送迎予約及び送迎サービス「ProDrivers(以下、プロドラ)」が注目される。いわゆるハイヤーによる送迎サービスだが、グローバルWiFi事業の顧客だけでなく情報通信サービス事業の20万社を超える顧客企業が見込み顧客となるだけに潜在需要は大きい。当面は先行投資期間となるため、利益貢献は2〜3年後になると見られるが、売上規模としては20億円以上に成長する可能性があり、今後の展開が注目される。
4. 株主還元策
株主還元については、事業の成長期にあるとの判断から財務体質の強化と事業拡大のための投資を優先し、更なる企業価値の向上を目指すことが株主に対する最大の利益還元につながると考えている。このため、配当に関しては当面無配を継続する可能性が高く、収益成長に伴う株価上昇や自社株買い等で株主に報いていく方針としている。
■Key Points
・グローバルWiFi事業の好調持続で2018年12月期第2四半期累計業績は過去最高を連続更新
・2018年秋頃より顧客基盤を生かした送迎予約及び送迎サービス「ProDriver」を本格展開予定
・グローバルWiFi事業を成長のけん引役に、旅行関連サービスプラットフォームの拡充を進め、成長を加速化していく方針
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<MH>
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