＜みんかぶ・個人投資家の予想から＞＝「売り予想数上昇」４位にスカパーＪ

　「みんなの株式」が集計する「個人投資家の予想（最新４８時間）」の２３日午前１０時現在で、スカパーＪＳＡＴホールディングス<9412.T>が「売り予想数上昇」で４位となっている。

　２３日の東京株式市場で、スカパーＪは３日続落。連日で昨年来安値を更新した。足もとでの相場混乱から積極的な買いが入りにくいなか、１９日取引終了後に子会社のエンルートが新エネルギー・産業技術総合開発機構（ＮＥＤＯ）からの助成事業案件・委託事業案件のうち一部で、助成金・委託費の一部を不適切に受給していたことが判明したと発表したことが影響しているようだ。

　スカパーＪはエンルートにＮＥＤＯからの助成事業案件に係る助成金の受給に関する適正性に疑義が生じたことを受けて調査を進めた結果、ＮＥＤＯから助成金・委託費を直接受給して実施した８件のうち、１６年度から１８年度における４案件で不適切に受給していたことが判明。原因として、エンルートの経営体制が脆弱であったほか、役職員の助成金・委託費の運用の適正性などに対する意識が希薄で、管理者によるチェック機能も有効ではなかったため、かかる統制の体制が実効的に運用されていなかったとしている。なお、業績への影響については、対象案件にかかる返還金など約２億２０００万円を２０年３月期決算で費用処理する予定だが、連結業績に与える影響は軽微だとしている。

出所：MINKABU PRESS