前引け：ＪＡＬのストップ安が市場心理を冷やす

　前引けの日経平均株価は12.23円安の10786.09円、TOPIXは4.32ポイント高の945.61ポイントで終了。東証一部の値上がり銘柄数は886、値下がり銘柄数は623、出来高は概算で11億8790万株、売買代金は概算で7502億円でした。

　週末の各社報道で上場廃止の方向がより濃くなったことを売り材料視されて、ＪＡＬ<9205.T> が売り気配から始まり、気配を切り下げてストップ安売り気配。前場は先週末比30円安の37円と上場来安値を更新した。

　日経平均「株価は上値が重く、ＪＡＬのストップ安が相場へ影響したとも言われています。業界関係者の間では、昨年からＪＡＬの経営再建問題で、大きく株価が売り込まれた局面で、個人投資家が物色しており、本日のように上場来安値を割り込むと投資家の損失が膨らみ、他の保有株売却へと悪循環になると指摘しています。


　個別株ではゴールドマンサックス証券がレーティングを格下げしたことを材料に、ファーストリテイリング <9983.T> 大幅安となっている。大京 <8840.T> は１７２億円の公募増資で希薄化を嫌って売られ、東証一部値下がり率３位、三協・立山ホールディングス<3432.T> は下方修正を嫌気して下落、値下がり率２位、新光電気工業 <696.T7> はＪＰモルガン証券が、レーティングを「オーバーウエイト」→「ニュートラル」格下げ、目標株価を1650円→1300円に引き下げたことが注目されました。

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