川崎汽船が高い、三菱ＵＦＪモルガン証は「オーバーウエート」・目標株価３５５円に引き上げ
2015/09/14 13:14

　川崎汽船が高い。三菱ＵＦＪモルガン・スタンレー証券では１１日付で、レーティングを「ニュートラル」（中立）から「オーバーウエート」（強気）に、目標株価を２６０円から３５５円にそれぞれ引き上げている。

　邦船３社の中で市況回復が最も期待できるアジア発北米向け航路の事業規模が最大で、需給改善期待が低いアジア発欧州向け航路の事業規模が比較的小さい同社が、今後最も収益改善の恩恵を被る可能性が高いと考えるとコメントしている。カバレッジセクター内で今後の株価パフォーマンスが相対的に上位になるとみることから、レーティングを「オーバーウエート」に引き上げるとしている。

　また、アジア発北米航路やその他航路は、１７年３月期にかけて需給の改善が見込め、コンテナ運賃市況改善が期待されると考えているという。同証券では連結営業利益について、１６年３月期４２２億４７００万円（前期比１２％減、従来３０６億円、会社側計画は３９０億円）、１７年３月期５３１億円（従来２５７億円）、１８年３月期５６２億円（同３０９億円）と試算している。

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海運カルテル課徴金227億円＝日本郵船など4社に命令―公取委
時事通信 3月18日(火)15時7分配信
　輸出車の輸送運賃をめぐりカルテルを結んでいたとして、公正取引委員会は18日、大手海運会社の日本郵船（東証1部、東京都）、川崎汽船（同）など4社の独禁法違反（不当な取引制限）を認定し、総額227億1800万円の課徴金納付命令と排除措置命令を出した。課徴金の総額は過去2番目の規模。商船三井（同）もカルテルの一員だったが、調査前に違反を自主申告し、命令を免れた。
　課徴金の内訳は、日本郵船が1社当たりとしては過去最高の131億円、川崎汽船が56億9800万円。他に違反を認定された商船三井子会社の日産専用船（東京都）が4億2300万円、ノルウェーが本社のワレニウス・ウィルヘルムセン・ロジスティックスが34億9500万円。
　公取委によると、各社は遅くとも2008年1月ごろから、自動車運搬船の運賃について、毎年自動車メーカーなど発注側と交渉する際に、値上げ幅を話し合って決めたり、各社のシェアが下がらないよう受注調整したりしていた。　

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