京都銀が３日続伸、地銀セクターへの資金流入を背景に本格動意前夜

　京都銀行<8369.T>が３日続伸、５日移動平均線を絡めて上値追いが加速、一部市場関係者の注目を集めているもよう。ここ地銀株に継続的な買い資金の流入が観測されている。アベノミクス効果による内需回復のシナリオが地方経済にも波及、長期的な低金利環境のもとで見直し買いが入りやすくなっている。加えて地銀業界は再編待ったなしの機運が強まっており、合併や提携など資本絡みの思惑の宝庫となっていることも買いを誘う。そのなか、同社は「京都府内唯一の地銀として有力企業の株式含み益の大きさがポイント」（国内投資顧問）となっている。
　かつて、保有する任天堂<7974.T>やジーエス・ユアサ　コーポレーション<6674.T>が大相場を形成した際は、これに連動して買われた経緯がある。膨大な含みを擁しながら時価ＰＢＲがわずか０．６倍台に放置されていることも実態とのカイ離があるとの見方が強い。昨年来、長期上昇相場を形成している日本電産<6594.T>株式を、同社は４．２％相当の６１７万株保有する大株主。また、日電産グループ子会社の株式も多数保有していることから、地銀業界のなかで改めてその存在感が浮き彫りとなりそうな気配だ。

京都銀の株価は１０時３９分現在９１１円（△７円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）