銀行株の中でもメガバンク3行は比較的底堅い。今週、日経平均株価が03年のバブル後安値を更新したが、メガバンクは3行とも依然上回った水準である。三菱東京UFJ（8306）は31日、09/3月期利益予想を前年比65.4%減となると発表した。当行はモルスタへ90億ドル出資したが、株式下落により自己資本が目減りすることで、今週9900億円もの増資に踏み切った。しかし、増資によって希薄化したにもかかわらず、下方修正するとは株主への説明がつかない。28日安値490円を大きく下回ることになろう。目標株価を400円としたのは、07/10月終値（1139円）から65.4%減させたものである。ただ、この目標株価はかなり大目に見ており、実際は03/4月の上場来安値351円を下回ってもおかしくはない。他2行（三井住友（8316）：09/3月利益予想前年比60.9%減、みずほ（8411）：09/3月利益予想前年比19.6%減）の動向にも注目していおいた方がいい。