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イオンのニュース
■米中貿易協議の進展を好感
前週の日経平均は上昇した。週間では2週ぶりの反発となった。名実ともに新年度入り相場となった1日の日経平均は、前週末比303.22円高で21500円台を回復した。中国の製造業購買担当者指数(PMI)の改善や米中貿易協議の進展期待から前週末のNYダウが続伸したことが好感された。朝方寄り付き前に発表された3月調査の日銀短観は、予想を下回ったが影響は限定的で、むしろ前引け後に新元号「令和」が発表されたプラスの心理的効果を指摘する声が聞かれた。1日のNYダウが前週末比329ドル高と3日続伸し、およそ半年ぶりの高値となったことを受けて2日の日経平均も一段高で始まったものの、21000円台後半では戻り待ちの売り圧力は強く、その後値を消して小反落した。3日の日経平均は大幅反発に転じた。2日のNYダウは4日ぶりに反落したものの、NASDAQ総合指数は4日続伸となった。朝方には戻り待ちの売りからマイナスとなる場面もあったが、「米中貿易協議で合意が近づいている」との一部報道を受けて日経平均は強含みに転じた。また、3月の国内「ユニクロ」既存店売上高が2カ月連続のプラスとなったファーストリテイリング<9983>が5%超も上昇したことが日経平均の大幅高に寄与した。米中貿易交渉の合意が近いとの報道を受けた欧米株高を受けて4日の日経平均は小幅続伸となった。引き続き、米中貿易交渉の合意接近の報道を好感する一方、前日にSOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)が過去最高値を更新したことを受けて半導体関連株が買われたことが日経平均上昇に寄与した。5日の日経平均は3日続伸し21800円台まで上昇した。トランプ大統領が中国の劉鶴副首相と会談し、通商問題を巡る米中両国の合意への期待が一段と高まるなか、1ドル=111円台後半の円安が追い風に働いた。しかし、清明節で中国市場が休場であることから手掛かりに欠け、米3月の雇用統計発表を控えて模様眺めムードも強く上値を追う動きは限られた。5日のNYダウは40.36ドル高と3日続伸となった。3月雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を大きく上振れたほか、原油相場が上昇、習近平国家主席が米中交渉の早期解決を希望と報道されたことなどが好感された。
■ボックス上限の関門突破睨む
今週の日経平均は年初来高値更新に挑戦する動きがありそうだ。米中貿易協議は、米中が新たなコンセンサスに達して協議が進展していることが伝えられている。早期決着を求める中国に対して米国サイドは「合意の枠組みをまとめるのに4週間、詳細の文書化にプラス2週間の時間が必要となる可能性」が伝えられている。いずれにせよ、米中貿易協議については、警戒感より期待感がマーケットで増し始めた。10日に米3月消費者物価指数、12日に中国3月貿易収支と経済指標の発表が相次ぐが、為替の円高への反転が無い限りにおいては、市場ムードは好転しつつある。また、期初における国内金融機関の利益確定売りが一巡した模様であり、需給的にも売り圧力は後退しつつある。日経平均のテクニカル面でも一つのヤマ場に差し掛かっている。日経平均の下値サポートラインとして機能する13週移動平均線が下降してくる26週移動平均線とのゴールデンクロスが接近している。また、日足ベースでは5日線と25日線との短期ゴールデンクロス示現によって、25日移動平均線から5日移動平均線に下値支持線がシフト出来るかがポイントとなってくる。こう着感が強いボックス圏での展開が続いているが、現状はもちあいレンジ上限での推移で、ボックス上放れにトライする場面もありそうだ。その場合の焦点となるのが、ホックス圏での高値であり3月4日の年初来高値でもある21860.39円超えだ。
■11日のファーストリテ、安川電の決算に注目
23日の日本電産<6594>から本格化する3月期企業の決算発表とGWがそろそろ意識され始め積極的な上値追いが難しいタイミングではある一方で、NYダウの上昇や為替の円安に刺激された展開が期待される。目先的には、2月期決算企業の決算発表が相次ぐことが注目点だ。主なところでは、8日のニトリHD<9843>、9日のJフロントリテイリング<3086>、10日の良品計画<7453>、イオン<8267>、11日のファーストリテイリング<9983>、安川電機<6506>、12日の東宝<9602>などが発表を予定している。とくに、日経平均寄与度が高いファーストリテイリングの決算の中身次第では、指数インパクトが高くなる可能性がある。また、設備投資関連、中国関連としての側面を持つ安川電機の決算と今期予想が物色動向に影響を与えてこよう。
■米消費者物価、EU緊急首脳会合、中国貿易収支
今週の主な国内経済関連スケジュールは、8日に2月国際収支、日銀支店長会議で黒田日銀総裁挨拶、3月景気ウオッチャー調査、10日に3月国内企業物価指数、2月機械受注、11日に3月マネーストック、3月都心オフィス空室率、12日にオプションSQがそれぞれ予定されている。一方、米国など海外経済関連スケジュールは、8日に米2月製造業受注、9日に国際通貨基金(IMF)世界経済見通し発表、10日にECB定例理事会(ドラギ総裁会見)、3月19日・20日開催のFOMC議事録、EU緊急首脳会合(ブレグジット問題を議論)、11日にG20財務相・中央銀行総裁会議(12日まで、ワシントン)、12日に中国3月貿易収支が予定されている。
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前週の日経平均は上昇した。週間では2週ぶりの反発となった。名実ともに新年度入り相場となった1日の日経平均は、前週末比303.22円高で21500円台を回復した。中国の製造業購買担当者指数(PMI)の改善や米中貿易協議の進展期待から前週末のNYダウが続伸したことが好感された。朝方寄り付き前に発表された3月調査の日銀短観は、予想を下回ったが影響は限定的で、むしろ前引け後に新元号「令和」が発表されたプラスの心理的効果を指摘する声が聞かれた。1日のNYダウが前週末比329ドル高と3日続伸し、およそ半年ぶりの高値となったことを受けて2日の日経平均も一段高で始まったものの、21000円台後半では戻り待ちの売り圧力は強く、その後値を消して小反落した。3日の日経平均は大幅反発に転じた。2日のNYダウは4日ぶりに反落したものの、NASDAQ総合指数は4日続伸となった。朝方には戻り待ちの売りからマイナスとなる場面もあったが、「米中貿易協議で合意が近づいている」との一部報道を受けて日経平均は強含みに転じた。また、3月の国内「ユニクロ」既存店売上高が2カ月連続のプラスとなったファーストリテイリング<9983>が5%超も上昇したことが日経平均の大幅高に寄与した。米中貿易交渉の合意が近いとの報道を受けた欧米株高を受けて4日の日経平均は小幅続伸となった。引き続き、米中貿易交渉の合意接近の報道を好感する一方、前日にSOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)が過去最高値を更新したことを受けて半導体関連株が買われたことが日経平均上昇に寄与した。5日の日経平均は3日続伸し21800円台まで上昇した。トランプ大統領が中国の劉鶴副首相と会談し、通商問題を巡る米中両国の合意への期待が一段と高まるなか、1ドル=111円台後半の円安が追い風に働いた。しかし、清明節で中国市場が休場であることから手掛かりに欠け、米3月の雇用統計発表を控えて模様眺めムードも強く上値を追う動きは限られた。5日のNYダウは40.36ドル高と3日続伸となった。3月雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を大きく上振れたほか、原油相場が上昇、習近平国家主席が米中交渉の早期解決を希望と報道されたことなどが好感された。
■ボックス上限の関門突破睨む
今週の日経平均は年初来高値更新に挑戦する動きがありそうだ。米中貿易協議は、米中が新たなコンセンサスに達して協議が進展していることが伝えられている。早期決着を求める中国に対して米国サイドは「合意の枠組みをまとめるのに4週間、詳細の文書化にプラス2週間の時間が必要となる可能性」が伝えられている。いずれにせよ、米中貿易協議については、警戒感より期待感がマーケットで増し始めた。10日に米3月消費者物価指数、12日に中国3月貿易収支と経済指標の発表が相次ぐが、為替の円高への反転が無い限りにおいては、市場ムードは好転しつつある。また、期初における国内金融機関の利益確定売りが一巡した模様であり、需給的にも売り圧力は後退しつつある。日経平均のテクニカル面でも一つのヤマ場に差し掛かっている。日経平均の下値サポートラインとして機能する13週移動平均線が下降してくる26週移動平均線とのゴールデンクロスが接近している。また、日足ベースでは5日線と25日線との短期ゴールデンクロス示現によって、25日移動平均線から5日移動平均線に下値支持線がシフト出来るかがポイントとなってくる。こう着感が強いボックス圏での展開が続いているが、現状はもちあいレンジ上限での推移で、ボックス上放れにトライする場面もありそうだ。その場合の焦点となるのが、ホックス圏での高値であり3月4日の年初来高値でもある21860.39円超えだ。
■11日のファーストリテ、安川電の決算に注目
23日の日本電産<6594>から本格化する3月期企業の決算発表とGWがそろそろ意識され始め積極的な上値追いが難しいタイミングではある一方で、NYダウの上昇や為替の円安に刺激された展開が期待される。目先的には、2月期決算企業の決算発表が相次ぐことが注目点だ。主なところでは、8日のニトリHD<9843>、9日のJフロントリテイリング<3086>、10日の良品計画<7453>、イオン<8267>、11日のファーストリテイリング<9983>、安川電機<6506>、12日の東宝<9602>などが発表を予定している。とくに、日経平均寄与度が高いファーストリテイリングの決算の中身次第では、指数インパクトが高くなる可能性がある。また、設備投資関連、中国関連としての側面を持つ安川電機の決算と今期予想が物色動向に影響を与えてこよう。
■米消費者物価、EU緊急首脳会合、中国貿易収支
今週の主な国内経済関連スケジュールは、8日に2月国際収支、日銀支店長会議で黒田日銀総裁挨拶、3月景気ウオッチャー調査、10日に3月国内企業物価指数、2月機械受注、11日に3月マネーストック、3月都心オフィス空室率、12日にオプションSQがそれぞれ予定されている。一方、米国など海外経済関連スケジュールは、8日に米2月製造業受注、9日に国際通貨基金(IMF)世界経済見通し発表、10日にECB定例理事会(ドラギ総裁会見)、3月19日・20日開催のFOMC議事録、EU緊急首脳会合(ブレグジット問題を議論)、11日にG20財務相・中央銀行総裁会議(12日まで、ワシントン)、12日に中国3月貿易収支が予定されている。
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