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*12:22JST サンワテクノス Research Memo(2):2023年3月期は設備投資や前倒し発注により過去最高業績を大幅更新
■業績動向
1. 2023年3月期の業績概要
サンワテクノス<8137>の2023年3月期の連結業績は、売上高で前期比17.2%増の181,013百万円、営業利益で同58.8%増の7,630百万円、経常利益で同47.7%増の7,675百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同53.6%増の5,493百万円と会社計画を上回り、過去最高業績を大幅更新した。半導体関連業界や自動車関連業界、太陽光関連業界で設備投資が活発に行われ、関連商材の販売が好調に推移したほか、サプライチェーンリスクの高まりや部材不足を背景とした前倒し発注の動きも継続したこと、為替が期中に円安に進んだことも収益拡大要因となった。
四半期ベースの受注動向について見ると、ピークは2023年3月期第1四半期の55,127百万円で、その後は前倒し発注が一巡したため減速傾向となり、第4四半期には39,052百万円となった。通期では前期比5.2%減の189,540百万円と3期振りに減少に転じた。ただ、受注残高で見れば第3四半期末の92,440百万円をピークに第4四半期末は81,608百万円と減少に転じたものの、2021年3月期末の27,564百万円と比べると約3倍と過去最高水準であり、大幅に積み上がった状況であることに変わりない。
営業利益は前期比で約28億円の増益となった。増減要因について見ると、増収効果で約24億円、為替の円安効果で約8億円※、品不足等に起因する利益率の改善効果で約6億円の増益となり、販管費の増加10億円を吸収する格好となった。なお、部材不足による顧客の前倒し発注による利益は5~10億円の増益要因となったほか、新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)によって売上が急増したグローバルSCM事業の増益効果は7億円あったと同社では試算している。また、営業外収支が前期比347百万円悪化したが、主に期末にかけて為替が円高に振れたことに伴う為替差損の計上によるものである(為替差損は前期比349百万円増加)。
※2023年3月期の期中平均為替レートは131.4円/ドルと前期の115円/ドルから16円/ドルの円安となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<YI>
1. 2023年3月期の業績概要
サンワテクノス<8137>の2023年3月期の連結業績は、売上高で前期比17.2%増の181,013百万円、営業利益で同58.8%増の7,630百万円、経常利益で同47.7%増の7,675百万円、親会社株主に帰属する当期純利益で同53.6%増の5,493百万円と会社計画を上回り、過去最高業績を大幅更新した。半導体関連業界や自動車関連業界、太陽光関連業界で設備投資が活発に行われ、関連商材の販売が好調に推移したほか、サプライチェーンリスクの高まりや部材不足を背景とした前倒し発注の動きも継続したこと、為替が期中に円安に進んだことも収益拡大要因となった。
四半期ベースの受注動向について見ると、ピークは2023年3月期第1四半期の55,127百万円で、その後は前倒し発注が一巡したため減速傾向となり、第4四半期には39,052百万円となった。通期では前期比5.2%減の189,540百万円と3期振りに減少に転じた。ただ、受注残高で見れば第3四半期末の92,440百万円をピークに第4四半期末は81,608百万円と減少に転じたものの、2021年3月期末の27,564百万円と比べると約3倍と過去最高水準であり、大幅に積み上がった状況であることに変わりない。
営業利益は前期比で約28億円の増益となった。増減要因について見ると、増収効果で約24億円、為替の円安効果で約8億円※、品不足等に起因する利益率の改善効果で約6億円の増益となり、販管費の増加10億円を吸収する格好となった。なお、部材不足による顧客の前倒し発注による利益は5~10億円の増益要因となったほか、新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)によって売上が急増したグローバルSCM事業の増益効果は7億円あったと同社では試算している。また、営業外収支が前期比347百万円悪化したが、主に期末にかけて為替が円高に振れたことに伴う為替差損の計上によるものである(為替差損は前期比349百万円増加)。
※2023年3月期の期中平均為替レートは131.4円/ドルと前期の115円/ドルから16円/ドルの円安となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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