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サンワテクノスのニュース
■業績の動向
2. 部門別・業界別、地域別動向の詳細
サンワテクノス<8137>は売上高について、取扱商品別に電機・電子・機械の3部門に分けて内訳を開示しているほか、地域別セグメント情報として売上高及び営業利益を、さらに参考として業界別売上構成比と増減動向について開示している。
(1) 部門別売上高の動向
電機部門の主な商材は、サーボモーターやモーションコントローラ、インバータ、プログラマブルコントローラ、パワーコンディショナなどが挙げられ、主に安川電機<6506>の製品を取り扱っている。売上高は、チップマウンターなどの産業機械業界向けの電機品や制御機器、半導体製造装置向けの電気品の販売が増加し、前年同期比33.3%増の14,392百万円となった。
電子部門の主な商材は、コンデンサやコネクタ、リレー、スイッチなどの一般電子部品のほか、ファンモーターやステッピングモーター、LED、電源装置など多岐にわたっている。売上高は、産業機械業界向け及び自動車関連搭載向け電子部品の販売が増加し、前年同期比13.1%増の52,301百万円となった。旧会計基準ベースの売上高で見ると、前年同期比29.5%増の59,903百万円となる。
機械部門の主な商材は、安川電機のロボットのほか搬送装置や減速機などが挙げられる。売上高は半導体関連業界向けに搬送装置の販売が増加した一方で、前年同期に大型案件があったフラットパネルディスプレイ(FPD)関連業界向け設備機器の販売が減少したことにより、前年同期比で10.2%減の4,284百万円となった。
(2) 業界別売上動向
業界別の売上動向(単体ベース)を見ると、主力のFA・産業機器向けが前年同期比22%増、半導体・液晶向けが同14%増と好調に推移したほか、環境・エネルギー向けが同13%増、医療機器向け及び食品向けが同7%増と堅調に推移した。電気自動車、太陽光パネル、半導体等の設備投資が旺盛で、関連商材の販売が増加した。
一方、自動車(車載)向けが会計基準の変更により同23%減となったほか、社会インフラ向けが同9%減、情報・通信向けが同41%減、セキュリティ向けが同46%減とそれぞれ減少した。ただ、自動車(車載)を除けばいずれも売上構成比が5%以下と小さく、全体に与える影響は軽微であった。また、コロナ禍により前年同期に大きく落ち込んだアミューズメント向けに関しては、海外カジノ市場の回復が限定的なものにとどまるなか、売上高は横ばい水準となった。
(3) セグメント別売上高・利益動向
日本の売上高は前年同期比6.2%増の47,340百万円、営業利益は同150.4%増の1,187百万円となった。産業機械業界向けの電機品、制御機器及び電子部品、半導体関連業界向けの電気品及び搬送装置、自動車関連搭載向けの電子部品の販売が増加した一方で、FPD関連業界向け設備機器の販売が減少した。旧会計基準ベースの売上高で見ると、前年同期比23.2%増の54,941百万円となる。
アジアの売上高は前年同期比39.6%増の20,670百万円、営業利益は同136.3%増の892百万円となった。産業機械向けの電機品及び電子部品、半導体関連業界向けの電子部品の販売が増加し、一方でFPD関連業界向け設備機器の販売が減少した。アジアの売上の8割弱を占める中国が前下期からいち早く回復しており、その勢いが継続している。
欧米の売上高は前年同期比32.0%増の2,601百万円、営業利益は同18.4%減の13百万円となった。売上高は欧米でマスク製造ライン向け設備機器の販売があったことで増収となったが、販売ミックスの悪化による欧州の減益が響いた。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<EY>
2. 部門別・業界別、地域別動向の詳細
サンワテクノス<8137>は売上高について、取扱商品別に電機・電子・機械の3部門に分けて内訳を開示しているほか、地域別セグメント情報として売上高及び営業利益を、さらに参考として業界別売上構成比と増減動向について開示している。
(1) 部門別売上高の動向
電機部門の主な商材は、サーボモーターやモーションコントローラ、インバータ、プログラマブルコントローラ、パワーコンディショナなどが挙げられ、主に安川電機<6506>の製品を取り扱っている。売上高は、チップマウンターなどの産業機械業界向けの電機品や制御機器、半導体製造装置向けの電気品の販売が増加し、前年同期比33.3%増の14,392百万円となった。
電子部門の主な商材は、コンデンサやコネクタ、リレー、スイッチなどの一般電子部品のほか、ファンモーターやステッピングモーター、LED、電源装置など多岐にわたっている。売上高は、産業機械業界向け及び自動車関連搭載向け電子部品の販売が増加し、前年同期比13.1%増の52,301百万円となった。旧会計基準ベースの売上高で見ると、前年同期比29.5%増の59,903百万円となる。
機械部門の主な商材は、安川電機のロボットのほか搬送装置や減速機などが挙げられる。売上高は半導体関連業界向けに搬送装置の販売が増加した一方で、前年同期に大型案件があったフラットパネルディスプレイ(FPD)関連業界向け設備機器の販売が減少したことにより、前年同期比で10.2%減の4,284百万円となった。
(2) 業界別売上動向
業界別の売上動向(単体ベース)を見ると、主力のFA・産業機器向けが前年同期比22%増、半導体・液晶向けが同14%増と好調に推移したほか、環境・エネルギー向けが同13%増、医療機器向け及び食品向けが同7%増と堅調に推移した。電気自動車、太陽光パネル、半導体等の設備投資が旺盛で、関連商材の販売が増加した。
一方、自動車(車載)向けが会計基準の変更により同23%減となったほか、社会インフラ向けが同9%減、情報・通信向けが同41%減、セキュリティ向けが同46%減とそれぞれ減少した。ただ、自動車(車載)を除けばいずれも売上構成比が5%以下と小さく、全体に与える影響は軽微であった。また、コロナ禍により前年同期に大きく落ち込んだアミューズメント向けに関しては、海外カジノ市場の回復が限定的なものにとどまるなか、売上高は横ばい水準となった。
(3) セグメント別売上高・利益動向
日本の売上高は前年同期比6.2%増の47,340百万円、営業利益は同150.4%増の1,187百万円となった。産業機械業界向けの電機品、制御機器及び電子部品、半導体関連業界向けの電気品及び搬送装置、自動車関連搭載向けの電子部品の販売が増加した一方で、FPD関連業界向け設備機器の販売が減少した。旧会計基準ベースの売上高で見ると、前年同期比23.2%増の54,941百万円となる。
アジアの売上高は前年同期比39.6%増の20,670百万円、営業利益は同136.3%増の892百万円となった。産業機械向けの電機品及び電子部品、半導体関連業界向けの電子部品の販売が増加し、一方でFPD関連業界向け設備機器の販売が減少した。アジアの売上の8割弱を占める中国が前下期からいち早く回復しており、その勢いが継続している。
欧米の売上高は前年同期比32.0%増の2,601百万円、営業利益は同18.4%減の13百万円となった。売上高は欧米でマスク製造ライン向け設備機器の販売があったことで増収となったが、販売ミックスの悪化による欧州の減益が響いた。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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