＜株式トピックス＞＝当面は新成長戦略を吟味するもち合い状態か

　２６日の東京株式市場は、前日の米国株反発を受けて買いが先行したものの、全般相場の過熱感が意識されるなか、買い一巡後は上値の重い推移となった。そのなかで、前日にトヨタ自動車<7203.T>が「究極のエコカー」とされる燃料電池車（ＦＣＶ）を２０１４年度中に国内で販売すると発表したことを受け、水素ステーションでリード役を果たす岩谷産業<8088.T>が一時ストップ高に買われるなど、このテーマに関連する材料株が軒並み買い進まれる展開となった。
　ただ、全般相場については、７月半ばまではもち合い状態が続くとの見方がある。市場関係者は「昨年は成長戦略が６月１４日に発表され、その翌日こそ株価は大幅上昇したものの、以降１０営業日ほどはもち合い状態が続き、その後上昇に転じた経緯がある。今回は７月半ば以降に、３月期決算企業の第１四半期（４～６月）決算の発表もスタートすることから、これも買い材料として期待できそうだ」としている。それまでは、下限１万５０００円、上限１万５５００円程度でのもち合い状態の可能性が高そうだ。


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）