カノークス、前期経常を30％上方修正、配当も15円増額

　カノークス <8076> [名証２] が4月27日大引け後(17:00)に業績・配当修正を発表。21年3月期の連結経常利益を従来予想の7.7億円→10.1億円(前の期は16.4億円)に30.0％上方修正し、減益率が52.8％減→38.7％減に縮小する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の6.3億円→8.6億円(前年同期は8億円)に36.8％増額し、一転して7.4％増益計算になる。

　業績好調に伴い、前期の年間配当を従来計画の15円→30円(前の期は37円)に大幅増額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　2021年3月期通期の業績予想につきましては、新型コロナウイルス感染症の拡大によって厳しい経営環境が継続しておりますが、当社グループの売上高はほぼ予想通りに推移しました。一方、利益面では経費圧縮の効果や雇用調整助成金等の収入があったことにより営業利益、経常利益、親会社に帰属する当期純利益とも予想を大きく上回る見通しとなりました。（注）上記の予想は現時点で入手可能な情報に基づき算出したものであり、実際の業績は今後様々な要因によって異なる結果となる可能性があります。

　当社は、長期的な視点から株主への安定的かつ継続的な配当を行うとともに、内部留保の拡充により企業体質を強化し、今後の成長のためにそれを有効活用することを経営の基本方針としております。2021年3月期の期末配当予想につきましては、新型コロナウイルス感染症の長期化の懸念もありますが昨年度下期からの着実な収益回復基調を継続させ、更に当社の財務状況を総合的に勘案した上で、株主への還元水準を高めていく方針のもと、１株当たり10円から15円増配し、25円に修正することと致しました。