山善、今期経常を25％上方修正

　山善 <8051> が2月10日後場(14:00)に決算を発表。21年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比14.0％減の78.6億円に減った。
　しかしながら、併せて通期の同利益を従来予想の80億円→100億円(前期は118億円)に25.0％上方修正し、減益率が32.7％減→15.9％減に縮小する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の36.2億円→56.2億円(前年同期は56.8億円)に55.2％増額し、減益率が36.2％減→1.1％減に縮小する計算になる。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比19.0％増の34.9億円に伸び、売上営業利益率は前年同期の2.5％→3.1％に改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　新型コロナウイルス感染症の影響により営業活動の制限等を受け、生産財関連事業は低調に推移したものの、一部において受注が上向き、また「巣ごもり消費」等により消費財関連事業が好調に推移した結果、当第３四半期連結累計期間における業績が想定を上回りました。　また、当第４四半期においてもコロナ禍の影響を見通せない不透明感はあるものの、上記傾向が継続することが見込まれることから、通期の業績は前回予想を上回る見通しとなるため、2021年３月期通期の連結業績予想を修正いたします。 （注）上記の業績予想は、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績　　 は、今後の様々な要因によって予想数値と異なる可能性があります。