８日の見通し＝前日の米株式市場の反発を受け買い先行

　８日の東京株式市場は、前日の米株式市場の反発を好感して買い優勢のスタートとなりそうだ。ただ、手掛かり材料不足のなかで買い一巡後は上値の重い展開が予想される。
　７日の米株式市場では、ＮＹダウ平均株価が前日比９３．３３ドル高の１万７７７６．９１ドルと３日ぶりに反発した。前場は、原油先物価格の下落を受けて石油株中心に売り先行でスタートしたものの、後場後半になってギリシャの金融支援を巡る動きが進展するのではとの期待感から、買いが優勢となった。ナスダック総合指数は、同５．５１９ポイント高の４９９７．４５９と３日ぶりに反発した。
　８日早朝の東京外国為替市場では、１ドル＝１２２円５０銭台での推移となっている。
　日程面では、寄り前に５月の国際収支と６月上中旬の貿易統計が開示されるほか、午後取引時間中に６月景気ウオッチャー調査が発表される予定で、注目を集めそうだ。また、ジャスダック市場にクレステック＜7812.T＞が新規上場する。海外では、日本時間９日未明に米国公開市場委員会（ＦＯＭＣ）議事要旨が発表される見通し。

出所：株経通信（株式会社みんかぶ）