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Nutsのニュース
2019年前半の株式市場は、昨年の年末に向けた急落の反動もあって3月まではジリジリと下値を切り上げる展開だった。ただ、米中貿易摩擦や中国の景気減速への懸念などが重荷となり調整する場面もあった。新年度入りした4月からは海外投資家が10週ぶりに買い越したうえ、米中貿易協議への進展期待や景気対策により中国の景気減速懸念が後退したことから上値追いが続き、4月15日には日経平均株価は4ヵ月半ぶりに2万2000円大台を回復した。海外投資家は米中の相場上昇に比べて出遅れている日本株を4月1週から3週間で1兆3000億円近く買い越している。その後は10連休を控えて伸び悩んだものの、下値は堅く腰の強さを発揮したことから、市場では連休明け後に再び上昇トレンドに乗るとの期待が広がっている。
こうした堅調な相場展開の中で、今年前半に株価が大きく上昇したベスト50を取り上げ、その上昇の主因を記した。今年も東証マザーズやジャスダックなど新興市場の銘柄が39銘柄と8割近くを占め、株価が倍化した銘柄数は35社に上った。
値上がり率トップは半導体製造装置を手掛けるアピックヤマダ <6300> [東証2]。アピクヤマダは同業の新川 <6274> が2月12日にTOBを実施し完全子会社化すると発表。TOB価格570円にサヤ寄せする形で急騰した。2位はオンライン英会話最大手のレアジョブ <6096> [東証M]。2月中旬以降に通信教育を展開する増進会ホールディングスとの同社子会社の合弁会社化や、世界150カ国以上で英語学習プラットフォームサービスを提供している米Voxy(ヴォクシー)との連携など好材料が相次いだ。
4位は創薬ベンチャーのオンコリスバイオファーマ <4588> [東証M]。4月8日に開発中のがんに対するウイルス療法「テロメライシン」について、中外製薬 <4519> と資本・業務提携を締結し、供与するライセンスの契約総額は500億円以上になると発表し、連日ストップ高を演じた。8位は光通信用部品と測定器が主力のsantec <6777> [JQ]。市場で投資テーマとして注目されている次世代通信規格「5G」の関連株として人気化した。
今年のベスト50の特徴として、昨年同様に好業績銘柄が過半を占めたほか、 バイオテクノロジー、5G(第5世代移動通信システム)といった投資テーマを材料に株価が上昇した銘柄もランクインしたことが挙げられる。
●今年前半の株価上昇率ランキング【ベスト50】
※4月26日終値の昨年12月28日終値に対する上昇率
(株式分割などを考慮した修正株価で算出)
―― 対象銘柄数:3,867銘柄 ――
(今年の新規上場銘柄、地方銘柄、外国銘柄は除く)
銘柄名 市場 上昇率(%) 株価 個別ニュース/決算速報/テーマ
1. <6300> アピクヤマダ 東証2 250 567 新川によるTOB価格570円にサヤ寄せ
2. <6096> レアジョブ 東証M 228 2870 増進会HDと合弁契約
3. <7612> Nuts JQ 196 157
4. <4588> オンコリス 東証M 173 2820 中外薬と資本業務提携・ライセンス契約総額500億円以上
5. <4424> Amazia 東証M 169 3870 19年9月期第1四半期の営業利益0.76億円、中間予想に対する進捗率82.6%
6. <7048> ベルトラ 東証M 167 1331 今期経常は71%増で4期ぶり最高益更新へ
7. <4428> シノプス 東証M 162 18880 今期経常は40%増で6期連続最高益更新へ
8. <6777> santec JQ 161 1889 17年半ぶり高値、5G関連人気に乗り株価変貌
9. <3830> ギガプライズ 名証C 154 2590 集合住宅向けISP事業伸長し19年3月期業績は計画上振れ
10. <6067> インパクト 東証M 151 3470 前期経常は59%増で4期ぶり最高益、今期業績は非開示、10円増配へ
11. <3409> 北日紡 東証2 149 1740
12. <6182> ロゼッタ 東証M 148 4265 19年2月期大幅増収と黒字化達成
13. <3135> マーケットE 東証M 148 1369 今期経常を52%上方修正・4期ぶり最高益更新へ
14. <3772> ウェルス 東証2 148 1338 22年3月期に経常利益40億円目指す中計を好評価
15. <7807> 幸和製 JQ 138 1545 20年2月期は営業黒字を見込み2期ぶり復配へ
16. <6867> リーダー電子 JQ 137 1161 今期経常を35%上方修正、配当も7円増額
17. <4575> CANBAS 東証M 136 1000 CBP501の膵臓がん治療に期待
18. <6840> AKIBA JQ 135 2707 今期経常を一転14%増益に上方修正
19. <4557> 医学生物 JQ 135 2992 今期経常は81%増で2期連続最高益更新へ
20. <4563> アンジェス 東証M 134 848 血管再生の遺伝子治療薬「コラテジェン」承認へ
21. <2491> Vコマース 東証1 128 2800 1-3月期(1Q)経常は51%増益、通期業績と配当を増額
22. <4657> 環境管理 JQ 124 550 中国での合弁会社設立を引き続き材料視
23. <3671> ソフトMAX 東証M 123 2261 今期経常は53%増で7期ぶり最高益、前期配当を10円増額・今期も30円継続へ
24. <6064> アクトコール 東証M 119 1110 第1四半期最終損益が黒字に浮上
25. <6531> リファインV 東証M 115 1768 使用済みナイロン樹脂のリサイクル事業をスタート
26. <9450> ファイバーG 東証M 115 3520 今期経常を16%上方修正・最高益予想を上乗せ
27. <7746> 岡本硝子 JQ 114 283 5G関連低位株で一時13%高に買われ4連騰
28. <6838> 多摩川HD JQ 111 990 子会社がミリ波製品の受託開発・製造を開始へ
29. <4397> チムスピ 東証M 108 6000 5月31日に1対2の株式分割、USEN-NEXTが「TeamSpirit」導入
30. <3907> シリコンスタ 東証M 108 2136 引き続きSTADIA関連として物色人気継続
31. <4293> セプテニHD JQ 107 348 アクセルマークが持ち分法適用関連会社から除外も業績予想据え置き
32. <7325> アイリック 東証M 105 1961 共栄ライフパートナーズに『ASシステム』を提供
33. <6580> ライトアップ 東証M 102 2125 サイバーのグループ社「マクアケ」との業務提携
34. <3498> 霞ヶ関C 東証M 100 5300 三井住友銀行から2.1億円借り入れ、不動産案件の開発目的
35. <8704> トレイダーズ JQ 100 72 今期最終を赤字縮小に上方修正
36. <3415> T-BASE 東証1 99.6 1062 今期経常は30%増で2期ぶり最高益更新へ
37. <7868> 広済堂 東証1 99.2 763 旧村上ファンド系企業グループが1株750円でTOB発表
38. <4970> 東洋合成 JQ 98.5 1767 4-12月期(3Q累計)経常が40%増益で着地・10-12月期も2.2倍増益
39. <6894> パルステック 東証2 97.7 3400 今期経常を27%上方修正、配当も50円増額
40. <2130> メンバーズ 東証1 97.1 1798 データサイエンティスト育成・派遣で成長加速期待
41. <7777> 3DM JQG 96.2 675 バイオテクノロジー関連
42. <3995> スキヤキ 東証M 96.0 890 今期経常は54%増で2期ぶり最高益更新へ
43. <4316> ビーマップ JQG 92.9 1028 前期経常を2倍上方修正
44. <4396> システムサポ 東証M 92.0 1648 上期経常は2.5億円で着地、今期配当を実質増額修正
45. <3677> システム情報 東証1 91.7 926 東証1部昇格が決定、業績上方修正と増配も発表
46. <4389> プロパテDB 東証M 90.8 1062 今期最高益予想を16%上乗せ、配当増額と株式分割も発表
47. <6323> ローツェ 東証1 90.8 2602 今期も増益基調継続で増配も評価
48. <4800> オリコン JQ 89.4 735 前期経常を15%上方修正
49. <2180> サニーサイド 東証1 88.4 2088 『bills 蚕室』が見込みより早く営業を再開
50. <3622> ネットイヤー 東証M 88.0 643 NTTデータが1株850円でTOB、資本業務提携契約を締結
株探ニュース
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