サイゼリヤ、今期経常を一転黒字に上方修正

　サイゼリヤ <7581> が4月14日大引け後(15:00)に決算を発表。21年8月期第2四半期累計(20年9月-21年2月)の連結経常損益は2.5億円の赤字(前年同期は41.3億円の黒字)に転落した。
　しかしながら、併せて通期の同損益を従来予想の10億円の赤字→30億円の黒字(前期は20.9億円の赤字)に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなった。

　会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した3-8月期(下期)の連結経常損益は32.5億円の黒字(前年同期は62.2億円の赤字)に浮上する計算になる。

　直近3ヵ月の実績である12-2月期(2Q)の連結経常損益は7億円の赤字(前年同期は19.5億円の黒字)に転落し、売上営業損益率は前年同期の4.8％→-3.8％に急悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　（個別）　下期の経常利益と当期純利益に関しましては、営業外収益に2021年2月までの自治体による協力金33億円を計上すること及び店舗に係る固定資産の減損損失の計上が想定より減少することを見込んでおり、前回予想を上回る予定です。（連結）　個別業績予想の修正に加え、上期に全社で取り組んでいる業務生産性の向上や経費コントロールの徹底による効果が出たこと及び当社グループ会社が所在する国内・アジア各国での新型コロナウイルス感染症に対する政府支援金があったことなどにより、前回予想を上回る予定です。