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*16:13JST 「リックス安井社長登壇!著名投資家なごちょう氏が自身の保有銘柄に直球質問」Vol.2
「リックス<7525>安井社長登壇!著名投資家なごちょう氏が自身の保有銘柄に直球質問」Vol.1の続き
●なごちょう
2つ目の質問になりますけど、電気自動車(EV)、HV、プラグインハイブリッドの生産ライン向けに、自社製品のエアー圧送式配管洗浄機とリックス式連続脱泡機の開発、販売をされていますが、製造ラインのどういった工程で使われていて、同業他社の製品よりもどういった強みというか、技術的な優位性があるのかなというのが、資料だけ読んでいるとちょっと分からなかったものですから、教えていただけると嬉しいです。
■リックス 安井
これは、どちらもそうなんですけど、D-RATというのは、ものづくりの工程で使われていまして、ARASENは洗浄ですね。ラインを清潔に保つというか、掃除をするような洗浄ですけど、D-RATのほうは、電池の正極材、負極材、どちらもありますけど、固体と液体が混ざっているスラリーという状態のものを電極に塗って、乾かして、電極をつくっていくんですが、そのスラリーの中にエアーが入っていると性能が落ちるということで、そのエアーを抜くためのものがD-RATです。
●なごちょう
泡って、空気ですもんね。
■リックス 安井
泡をいかに減らすかというところで、今回出しているD-RATは、他社製品と比べて脱泡性能が高い。いろいろとやり方はあるんですけど、まず減圧をして泡の体積を増やして、うちのYouTubeチャンネルにも動画が上がっているんですけど、皿の上にスラリーをたらしまして、その中は真空の容器になっている。それを高速回転させることで、スラリーの液体を薄膜化します。その後、皿の横に真空になっているので、そこの壁に当たってエアーが割れます。それがまた下に落ちていく過程でも泡がどんどん抜けていくような仕組みになっていまして、他社製品よりも非常に泡を取ることができるということで。
●なごちょう
工程が多い感じですね、今の話を聞いていると。
■リックス 安井
そうですね。D-RATの中で一部始終を体現してやっているような。連続式なので、昔はバッチ式といわれて、脱泡して、タンクに入れたまま次の工程に持っていくみたいな、今は連続で、これだったらできるので、そういう意味でも、お客様のタクトタイムだったり、生産効率を上げることに貢献しております。
もう一つのARASENは、配管を洗浄する、例えば電池のペーストを掃除するとか、そういったものに応用できるもので、これは従来の配管洗浄は、液体をじゃらじゃら流しながら、循環させながら掃除しているんですけど、今回のエアー圧送式は、簡潔に運転して、ボーンとエアーの圧力で一気に汚れを取り去る感じで、そうすると、洗浄液の使用量が10分の1になる。廃液といわれる、洗浄に使った後の液も少なくなるということで、お客様からも好評です。
●なごちょう
最近、製造業の会社を見ていると、土壌汚染って結構深刻な問題だったり、実際廃液の問題でたまにニュースになったりしていますもんね。結局洗浄したやつは捨てるから、廃液が少ないに越したことはないですね。
■リックス 安井
そうですね。あとは、洗浄工程って、こういうのができなかったら、配管をばらして、中をごしごししなきゃいけないんですけど、そういう作業者の負担もかなり減るということで。
●なごちょう
それは、めちゃくちゃコストも手間もかかりますよ。
■リックス 安井
もともとお客様のEV工程とかで使われているようなものですけど、同じような性質の液体っていろいろあって、化粧品業界だとかは、どろどろの液体も使いますので、そういった業界にも拡販していこうと思っております。
●なごちょう
ありがとうございました。続けて、3つ目の質問をさせていただきますけど、先ほどの説明でもありましたが、2030年での海外売上の目標が140億円と言われていました。今年の11月1日にインドに子会社をつくって工場を建設すると発表されていますが、23年3月期の海外売上は51億円でしたけど、インド単独で2030年時にどれぐらいの売上を想定して、今回の子会社をつくろうと検討されたのかなと思いまして、回答いただければと思います。
■リックス 安井
まず大きな話からいくと、うちで今掲げているのがLVという長期のビジョンを掲げていまして、2030年度までに連結売上の700億円、そのうち海外を140億円というところは、先ほどの数字の根拠ですけど、これを達成するためにいろいろな施策を行っております。
■リックス 安井
これも繰り返しになりますが、当社の海外拠点と、海外拠点の売上の推移ですが、インドに18年に販売会社をすでに設立していまして、今回インドに設立するのは、ロータリージョイントを主に作る工場です。
●なごちょう
ロータリージョイントだったんですね、ありがとうございます。
■リックス 安井
ロータリージョイントとオイルスキマーを今、作ろうとしています。場所は、カルナータカ州のバンガロール、ベンガルールといいますが、郊外に位置している日系の工業団地の中に設立予定でございます。インドの販売会社のほうの推移で、日本円に換算していますが、設立してすぐにコロナになって、一旦落ち込んで、2022年度では5億円ほどの売上を上げております。お客様は鉄鋼、自動車、ゴム・タイヤ、工作機械です。
●なごちょう
ロータリージョイントができるということは、工作機械分野で伸びそうですし、オイルスキマーとか鉄鋼や自動車で伸びると考えてつくられる感じでしょうか。
■リックス 安井
2030年までの長期なので、どれぐらいというのが難しいですが、イメージとしては、注力する海外の地区としては、中国、アメリカ、インドを挙げていますので、中国、アメリカで30%ずつ、インドで15%ぐらい、計75%ぐらいの海外売上の中の比率であればいいなと思っていまして、20億円ぐらいを今のところ想定しています。これは景況感や、今後、何が起こるか分かりませんが。
●なごちょう
でも8年で4倍って、かなり意欲的な数字ですよね。
■リックス 安井
インドの販社のほうの当初の計画を振り返ってみると、想像以上に伸びているんですね。ポテンシャルという意味も含めて、そこに投資するのはいいんじゃないかと思っています。
「リックス安井社長登壇!著名投資家なごちょう氏が自身の保有銘柄に直球質問」Vol.3に続く
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●なごちょう
2つ目の質問になりますけど、電気自動車(EV)、HV、プラグインハイブリッドの生産ライン向けに、自社製品のエアー圧送式配管洗浄機とリックス式連続脱泡機の開発、販売をされていますが、製造ラインのどういった工程で使われていて、同業他社の製品よりもどういった強みというか、技術的な優位性があるのかなというのが、資料だけ読んでいるとちょっと分からなかったものですから、教えていただけると嬉しいです。
■リックス 安井
これは、どちらもそうなんですけど、D-RATというのは、ものづくりの工程で使われていまして、ARASENは洗浄ですね。ラインを清潔に保つというか、掃除をするような洗浄ですけど、D-RATのほうは、電池の正極材、負極材、どちらもありますけど、固体と液体が混ざっているスラリーという状態のものを電極に塗って、乾かして、電極をつくっていくんですが、そのスラリーの中にエアーが入っていると性能が落ちるということで、そのエアーを抜くためのものがD-RATです。
●なごちょう
泡って、空気ですもんね。
■リックス 安井
泡をいかに減らすかというところで、今回出しているD-RATは、他社製品と比べて脱泡性能が高い。いろいろとやり方はあるんですけど、まず減圧をして泡の体積を増やして、うちのYouTubeチャンネルにも動画が上がっているんですけど、皿の上にスラリーをたらしまして、その中は真空の容器になっている。それを高速回転させることで、スラリーの液体を薄膜化します。その後、皿の横に真空になっているので、そこの壁に当たってエアーが割れます。それがまた下に落ちていく過程でも泡がどんどん抜けていくような仕組みになっていまして、他社製品よりも非常に泡を取ることができるということで。
●なごちょう
工程が多い感じですね、今の話を聞いていると。
■リックス 安井
そうですね。D-RATの中で一部始終を体現してやっているような。連続式なので、昔はバッチ式といわれて、脱泡して、タンクに入れたまま次の工程に持っていくみたいな、今は連続で、これだったらできるので、そういう意味でも、お客様のタクトタイムだったり、生産効率を上げることに貢献しております。
もう一つのARASENは、配管を洗浄する、例えば電池のペーストを掃除するとか、そういったものに応用できるもので、これは従来の配管洗浄は、液体をじゃらじゃら流しながら、循環させながら掃除しているんですけど、今回のエアー圧送式は、簡潔に運転して、ボーンとエアーの圧力で一気に汚れを取り去る感じで、そうすると、洗浄液の使用量が10分の1になる。廃液といわれる、洗浄に使った後の液も少なくなるということで、お客様からも好評です。
●なごちょう
最近、製造業の会社を見ていると、土壌汚染って結構深刻な問題だったり、実際廃液の問題でたまにニュースになったりしていますもんね。結局洗浄したやつは捨てるから、廃液が少ないに越したことはないですね。
■リックス 安井
そうですね。あとは、洗浄工程って、こういうのができなかったら、配管をばらして、中をごしごししなきゃいけないんですけど、そういう作業者の負担もかなり減るということで。
●なごちょう
それは、めちゃくちゃコストも手間もかかりますよ。
■リックス 安井
もともとお客様のEV工程とかで使われているようなものですけど、同じような性質の液体っていろいろあって、化粧品業界だとかは、どろどろの液体も使いますので、そういった業界にも拡販していこうと思っております。
●なごちょう
ありがとうございました。続けて、3つ目の質問をさせていただきますけど、先ほどの説明でもありましたが、2030年での海外売上の目標が140億円と言われていました。今年の11月1日にインドに子会社をつくって工場を建設すると発表されていますが、23年3月期の海外売上は51億円でしたけど、インド単独で2030年時にどれぐらいの売上を想定して、今回の子会社をつくろうと検討されたのかなと思いまして、回答いただければと思います。
■リックス 安井
まず大きな話からいくと、うちで今掲げているのがLVという長期のビジョンを掲げていまして、2030年度までに連結売上の700億円、そのうち海外を140億円というところは、先ほどの数字の根拠ですけど、これを達成するためにいろいろな施策を行っております。
■リックス 安井
これも繰り返しになりますが、当社の海外拠点と、海外拠点の売上の推移ですが、インドに18年に販売会社をすでに設立していまして、今回インドに設立するのは、ロータリージョイントを主に作る工場です。
●なごちょう
ロータリージョイントだったんですね、ありがとうございます。
■リックス 安井
ロータリージョイントとオイルスキマーを今、作ろうとしています。場所は、カルナータカ州のバンガロール、ベンガルールといいますが、郊外に位置している日系の工業団地の中に設立予定でございます。インドの販売会社のほうの推移で、日本円に換算していますが、設立してすぐにコロナになって、一旦落ち込んで、2022年度では5億円ほどの売上を上げております。お客様は鉄鋼、自動車、ゴム・タイヤ、工作機械です。
●なごちょう
ロータリージョイントができるということは、工作機械分野で伸びそうですし、オイルスキマーとか鉄鋼や自動車で伸びると考えてつくられる感じでしょうか。
■リックス 安井
2030年までの長期なので、どれぐらいというのが難しいですが、イメージとしては、注力する海外の地区としては、中国、アメリカ、インドを挙げていますので、中国、アメリカで30%ずつ、インドで15%ぐらい、計75%ぐらいの海外売上の中の比率であればいいなと思っていまして、20億円ぐらいを今のところ想定しています。これは景況感や、今後、何が起こるか分かりませんが。
●なごちょう
でも8年で4倍って、かなり意欲的な数字ですよね。
■リックス 安井
インドの販社のほうの当初の計画を振り返ってみると、想像以上に伸びているんですね。ポテンシャルという意味も含めて、そこに投資するのはいいんじゃないかと思っています。
「リックス安井社長登壇!著名投資家なごちょう氏が自身の保有銘柄に直球質問」Vol.3に続く
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