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ムサシのニュース
■中長期成長戦略
3. 印刷システム機材
この事業は、「デジタル化の流れ」や「インターネット通販業者の台頭」に加えてコロナ禍の影響による「印刷会社の設備投資意欲の減退」などにより、「印刷需要の低迷」と「販売単価の下落」など厳しい事業環境にある。そのような環境下、ムサシ<7521>にとって喫緊の課題は、この事業の「収益力の改善」を主眼に置いた「業績の回復」にある。
この方針に沿って、2022年3月期には印刷システム機材の新商品として、印刷業界向けWebコンテンツ作成ツール「キュリア」を発売した。ソースコードの記述をせずに「クーポン配布」「ルーレット抽選」といったスマホコンテンツやデザインQR等と利用した配信ツールの作成や管理、コンテンツ活用による印刷物効果測定を簡単かつ短時間で行うことができるシステムであり、これらコンテンツは店舗やイベントの集客力アップにつながる。印刷会社にとっては以下のようなメリットがある。
〇企画力の向上: 媒体違いの提案商材を持つことにより、企画の幅が向上。様々な企画を想定したテンプレートも用意。
〇他社との差別化: コンセプトがブレないサービスを組み合わせることで、他社にはないオリジナルの提案が可能。
〇受注単価向上:利益率の高いデジタルツールとの組み合わせ提案により、値下げ防止、単価アップ。
同社では、この製品の販売だけでなく、この製品に注目してもらうことで、他製品の売上増を狙っている。
4. 選挙システム機材
選挙関連の市場に対しては“成熟市場”というイメージもあるが、弊社では依然として“成長市場”だと捉えている。そう考える理由は、国政選挙の有無で年ごとの市場規模が大きく変動するなかにあっても、peak-to-peakで見れば右肩上がりで推移しているからだ。事実、2022年3月期の選挙システム機材の売上高(単体ベース)は過去最高となった。
このように、成熟しつつも成長している選挙システム市場でさらなる需要を取り込むため、同社では、以下のような新製品及びリニューアル製品を投入した。
(1) 『テラック EL2KD』:投票用紙計数機をフルモデルチェンジ
『テラックEL2KD』は、計数された投票用紙が収まる2つのスタッカーを交互に作動させることで計数効率を高めた投票用紙計数機。開票作業の大幅なスピードアップを図り、開票作業の作業者の人員削減を実現する。従来のモデルでは、スタッカーが指定枚数に達する度に機械が停止していたが、新モデルは1つ目のスタッカーが指定枚数に達した時点で、2つ目のスタッカーに用紙が流れる新設計。機械停止のロスタイムを省き、作業効率を大幅にアップする。業界初の製品である。
(2) 『テラック CRS-VAn』:投票用紙読取分類機をリニューアル
投票用紙分類機は、用紙に記載された手書き文字を読み取り、候補者別に高速分類する機械。従来モデルでは、候補者ごとの分類スタッカーの用紙が最大容量に達すると機械が停止していたため、ロスタイムが生じていた。
リニューアルした新モデル『テラックCRS-VAn』は、分類スタッカーが最大容量に達すると、予備スタッカーに収納を回避させる新機能により、機械動作を止めずに分類作業を行い、開票業務のスピードアップを図る。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
<SI>
3. 印刷システム機材
この事業は、「デジタル化の流れ」や「インターネット通販業者の台頭」に加えてコロナ禍の影響による「印刷会社の設備投資意欲の減退」などにより、「印刷需要の低迷」と「販売単価の下落」など厳しい事業環境にある。そのような環境下、ムサシ<7521>にとって喫緊の課題は、この事業の「収益力の改善」を主眼に置いた「業績の回復」にある。
この方針に沿って、2022年3月期には印刷システム機材の新商品として、印刷業界向けWebコンテンツ作成ツール「キュリア」を発売した。ソースコードの記述をせずに「クーポン配布」「ルーレット抽選」といったスマホコンテンツやデザインQR等と利用した配信ツールの作成や管理、コンテンツ活用による印刷物効果測定を簡単かつ短時間で行うことができるシステムであり、これらコンテンツは店舗やイベントの集客力アップにつながる。印刷会社にとっては以下のようなメリットがある。
〇企画力の向上: 媒体違いの提案商材を持つことにより、企画の幅が向上。様々な企画を想定したテンプレートも用意。
〇他社との差別化: コンセプトがブレないサービスを組み合わせることで、他社にはないオリジナルの提案が可能。
〇受注単価向上:利益率の高いデジタルツールとの組み合わせ提案により、値下げ防止、単価アップ。
同社では、この製品の販売だけでなく、この製品に注目してもらうことで、他製品の売上増を狙っている。
4. 選挙システム機材
選挙関連の市場に対しては“成熟市場”というイメージもあるが、弊社では依然として“成長市場”だと捉えている。そう考える理由は、国政選挙の有無で年ごとの市場規模が大きく変動するなかにあっても、peak-to-peakで見れば右肩上がりで推移しているからだ。事実、2022年3月期の選挙システム機材の売上高(単体ベース)は過去最高となった。
このように、成熟しつつも成長している選挙システム市場でさらなる需要を取り込むため、同社では、以下のような新製品及びリニューアル製品を投入した。
(1) 『テラック EL2KD』:投票用紙計数機をフルモデルチェンジ
『テラックEL2KD』は、計数された投票用紙が収まる2つのスタッカーを交互に作動させることで計数効率を高めた投票用紙計数機。開票作業の大幅なスピードアップを図り、開票作業の作業者の人員削減を実現する。従来のモデルでは、スタッカーが指定枚数に達する度に機械が停止していたが、新モデルは1つ目のスタッカーが指定枚数に達した時点で、2つ目のスタッカーに用紙が流れる新設計。機械停止のロスタイムを省き、作業効率を大幅にアップする。業界初の製品である。
(2) 『テラック CRS-VAn』:投票用紙読取分類機をリニューアル
投票用紙分類機は、用紙に記載された手書き文字を読み取り、候補者別に高速分類する機械。従来モデルでは、候補者ごとの分類スタッカーの用紙が最大容量に達すると機械が停止していたため、ロスタイムが生じていた。
リニューアルした新モデル『テラックCRS-VAn』は、分類スタッカーが最大容量に達すると、予備スタッカーに収納を回避させる新機能により、機械動作を止めずに分類作業を行い、開票業務のスピードアップを図る。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
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