ＧセブンＨＤ Research Memo（3）：2021年3月期は業務スーパー・精肉事業がけん引し大幅増収増益を達成

■業績動向

1. 2021年3月期の業績概要
G-7ホールディングス<7508>の2021年3月期の連結業績は、売上高が前期比23.3%増の163,556百万円、営業利益が同22.0%増の7,058百万円、経常利益が同21.9%増の7,306百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同37.8%増の4,855百万円と2ケタ増収増益となり、過去最高業績を連続更新した。

売上高はオートバックス・車関連事業が、2021年3月期の前半にコロナ禍に伴う時短営業を強いられた影響等により減収となったものの、巣ごもり消費の拡大や新規出店効果により業務スーパー事業や精肉事業が2ケタ成長となったほか、新たにグループ化した99イチバの「miniピアゴ」やアンデス食品の売上が合わせて170億円程度の増収要因になったと見られる。一方、利益面ではオートバックス・車関連事業が減益となったものの、業務スーパー事業、精肉事業の増益でカバーした。またその他事業も、「めぐみの郷」や食品事業の収益増に加えて「miniピアゴ」の利益貢献や不採算事業の整理を進めたことなどにより増益となった。

期初計画比で見ると、売上高はオートバックス・車関連事業の未達により計画を若干下回ったものの、利益面では業務スーパー事業、精肉事業の好調を主因に計画を上回って着地した。なお、2021年3月期末のグループ店舗数は前期末比145店舗増の586店舗（出店169店舗、退店24店舗。うち「miniピアゴ」の出店が74店舗、退店が2店舗、アンデス食品の出店が17店舗、退店が1店舗）となった。

（執筆：フィスコ客員アナリスト　佐藤　譲）

＜EY＞