小津産業が後場一段高、１５年５月期業績と配当予想を上方修正

　小津産業<7487.T>が後場一段高し、一時、前週末比５４円（３．０％）高の１８２７円をつける場面があった。午後２時ごろに、１５年５月期の連結業績見通しについて、売上高は従来予想の３８６億円（前期比１．６％減）を据え置きつつ、営業利益を同４億５０００万円から４億６０００万円（同１０．７％減）へ、純利益を同４億８０００万円から５億５０００万円（同６０．４％増）へ上方修正したことを好感した買いが入った。上期に、家庭紙・日用雑貨事業は減益だったものの、不織布事業の販売が好調なことや、円安による為替差益の発生、さらに厚生年金基金解散に伴う追加拠出金の回避などで、厚生年金基金解散損失引当金戻入額を特別利益として計上したことなどが要因としている。また、従来１２円を予定していた期末一括配当について、東証１部指定の記念配当３円を加えて１５円にするとしており、あわせて好感する買いが入っているようだ。
　なお、同時に発表した第２四半期累計（６～１１月）決算は、売上高１９２億６７００万円（前年同期比２．６％減）、営業利益３億７１００万円（同７．７％増）、最終利益２億９８００万円（同３７．７％増）だった。

小津産業の株価は１４時１１分現在１８０９円（△３６円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）