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萩原電気HD Research Memo(4):2020年3月期営業利益は前期比3.4%減だが、ほぼ予想どおり(1)

配信元:フィスコ
投稿:2020/07/06 15:04
■業績動向

1. 2020年3月期の連結業績概要
(1) 損益状況
萩原電気ホールディングス<7467>の2020年3月期の連結業績は、売上高が128,206百万円(前期比7.7%増)、営業利益が4,173百万円(同3.4%減)、経常利益が4,093百万円(同4.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益が2,716百万円(同3.2%減)となった。

第3四半期までは比較的堅調に推移していたが、第4四半期に入り新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、主要顧客の生産が停滞し売上高が減速した。その結果、売上高は前期比7.7%増にとどまったが、仮に新型コロナウイルス感染症の影響がなければ2ケタ近い増収になっていたと思われる。売上総利益率は9.9%となり、製品構成の変化により前期比で0.3ポイント低下した。一方で販管費は、商流の受入による費用増や人件費増で同8.4%増となったが、ほぼ計画どおりであった。その結果、最終的に営業利益は前期比で減益となったが、期初予想が減益予想(営業利益4,200百万円)であったので、ほぼ予想どおりの結果であったと言える。

(2) 財務状況
2020年3月期末の財務状況は、流動資産は62,971百万円(前期末比4,954百万円増)となったが、主に現金及び預金の増加245百万円、受取手形及び売掛金の減少384百万円、たな卸資産の増加2,509百万円などによる。たな卸資産が増加したのは、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で第4四半期に出荷が停滞したことによる。固定資産は5,321百万円(同159百万円増)となったが、主に有形固定資産の増加95百万円、無形固定資産の減少19百万円、投資その他の資産の増加83百万円による。この結果、2020年3月期末の資産合計は68,293百万円(同5,113百万円増)となった。

一方で、負債合計は33,178百万円(前期末比3,447百万円増)となったが、主に流動負債のうち、支払手形及び買掛金が2,010百万円増、短期借入金が388百万円減、固定負債のうち、長期借入金が1,150百万円増などによる。純資産合計は35,114百万円(前期末比1,665百万円増)となったが、主に親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金の増加1,788百万円などによる。この結果、2020年3月期末の自己資本比率は48.4%(前期末は49.7%)となった。

(3) キャッシュ・フローの状況
営業活動によるキャッシュ・フローは1,092百万円の収入となった。主な収入科目は、税金等調整前当期純利益の計上4,087百万円、減価償却費215百万円、売上債権の減少315百万円、仕入債務の増加1,104百万円など。主な支出科目は、たな卸資産の増加2,509百万円などとなっている。

投資活動によるキャッシュ・フローは、特に大きな投資等がなかったことから274百万円の支出となった。財務活動によるキャッシュ・フローは519百万円の支出だったが、主な収入は、長短借入金の増加437百万円、主な支出は、配当金の支払額929百万円など。この結果、現金及び現金同等物は245百万円の増加となり、2020年3月期末残高は7,753百万円となった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)


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配信元: フィスコ
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