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サーキュレーションのニュース
*15:34JST サーキュ Research Memo(4):高い専門性を有した日本最大級のプロ人材データベースを持つ
■強み
外部のプロの経験・知見を複数の企業でシェアし経営課題を解決するという新しい人材活用モデルであり、Web3、NFT、メタバース、ESGといった先進的な知見を保有するプロ人材やDXを推進するプロ人材のほか、人事や広報、新規事業立ち上げ、IPO支援など幅広い分野で高い専門性を持つプロ人材を豊富に揃えている点にサーキュレーション<7379>の強みがある。企業の成長ステージは、創業期、成長期、成熟期という3ステージに分けて考えることができ、各ステージに応じて経営における課題も異なる。各ステージを横断する共通の課題も存在するが、同社顧客企業はこれら各ステージにて適切なプロ人材を活用することができ、また同時に同社においても、継続的な受注を確保できるという利点がある。
同社は日本最大級のプロ人材データベースを有しており、日本のビジネス人材の上位層に特化し、登録プロ人材22,594人の実績を蓄積している。さらに、新規事業立ち上げから業務改善、人事、DX、SDGsまで幅広くカバーした15,446件の案件実績からなるデータも保有している。このデータベースによって、これまで実施したプロジェクトやその評価データを次のプロジェクトに生かすことができる。これにより企業のニーズに合ったプロジェクト構築が容易となるほか、人材選定の正確性も向上することから、競合他社との差別化ができていると弊社では見ている。また、DX化の需要が高まり、優秀なエンジニアなどのプロ人材確保が難しい環境下で、同社は取引先から直接受注しているため、下請けを通しての業務紹介などが多い競合他社に比べて魅力的な仕事を紹介できる強みを有している。さらに、登録エンジニアに対して個人のキャリアプラン・ライフプランをサポートするカウンセラーを設置し、継続して働いてもらう環境を整えている。
同社は、稼働プロジェクト数の増大→月次プロジェクト継続稼働率の良化→取引企業当たり年間平均稼働プロジェクト数の増大→取引企業数の増大→そして稼働プロジェクト数の増大と好循環モデルを築いている。これにより、新規プロジェクトの毎期獲得に加えて、既存顧客からのプロジェクト受注が拡大し、新規、既存、継続、いずれのプロジェクトもバランスよく積み上がっている。さらに今後は、プロシェアリングコンサルティングサービス、FLEXYサービスにおいて、クロスセルを強化する考えである。プロジェクトの層に厚みが増すことで、リカーリング型のビジネスによる収益は今後も増加することが見込まれる。
また、大企業などにおいては、豊富なキャッシュや知名度を活用して有能な人材を確保することは可能であろう。しかし、経験・知見が豊富な専門性の高い人材は、副業(複業)から始まり独立して、最終的にはプロとしてキャリア形成するようになりつつあるため、求人広告・人材紹介・ヘッドハンティングなど、従来型のあらゆる方法を駆使したとしても、優秀な人材を採用することは年々難しくなっている。特に地方企業にとっては都市部に集中しているプロ人材と接点を持つ機会を作ることすら難しく、こういった企業にとって、自社事業でプロ人材を柔軟に活用できることは大きなメリットであり、同社の強みとなっていると弊社では見ている。
さらに銀行とのアライアンス契約の拡大も重要な焦点であり、現在契約済の銀行は54行と増加している。これに伴いアライアンス金融機関からの紹介案件数が順調に推移するなか、特に地方でのプロ人材の採用は拡大している。先導的人材マッチング事業においては、2020年4月時点での常勤雇用以外の成約件数の累計実績は25%だったのに対して、2020年11月時点では52%に急増しており、地方での人材ニーズはプロ人材のシェアが逆転している。地方については最終的に承継案件にもつながる可能性があると考えられ、今後の成長ドライバーとして注目される事業となる。
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
<SI>
外部のプロの経験・知見を複数の企業でシェアし経営課題を解決するという新しい人材活用モデルであり、Web3、NFT、メタバース、ESGといった先進的な知見を保有するプロ人材やDXを推進するプロ人材のほか、人事や広報、新規事業立ち上げ、IPO支援など幅広い分野で高い専門性を持つプロ人材を豊富に揃えている点にサーキュレーション<7379>の強みがある。企業の成長ステージは、創業期、成長期、成熟期という3ステージに分けて考えることができ、各ステージに応じて経営における課題も異なる。各ステージを横断する共通の課題も存在するが、同社顧客企業はこれら各ステージにて適切なプロ人材を活用することができ、また同時に同社においても、継続的な受注を確保できるという利点がある。
同社は日本最大級のプロ人材データベースを有しており、日本のビジネス人材の上位層に特化し、登録プロ人材22,594人の実績を蓄積している。さらに、新規事業立ち上げから業務改善、人事、DX、SDGsまで幅広くカバーした15,446件の案件実績からなるデータも保有している。このデータベースによって、これまで実施したプロジェクトやその評価データを次のプロジェクトに生かすことができる。これにより企業のニーズに合ったプロジェクト構築が容易となるほか、人材選定の正確性も向上することから、競合他社との差別化ができていると弊社では見ている。また、DX化の需要が高まり、優秀なエンジニアなどのプロ人材確保が難しい環境下で、同社は取引先から直接受注しているため、下請けを通しての業務紹介などが多い競合他社に比べて魅力的な仕事を紹介できる強みを有している。さらに、登録エンジニアに対して個人のキャリアプラン・ライフプランをサポートするカウンセラーを設置し、継続して働いてもらう環境を整えている。
同社は、稼働プロジェクト数の増大→月次プロジェクト継続稼働率の良化→取引企業当たり年間平均稼働プロジェクト数の増大→取引企業数の増大→そして稼働プロジェクト数の増大と好循環モデルを築いている。これにより、新規プロジェクトの毎期獲得に加えて、既存顧客からのプロジェクト受注が拡大し、新規、既存、継続、いずれのプロジェクトもバランスよく積み上がっている。さらに今後は、プロシェアリングコンサルティングサービス、FLEXYサービスにおいて、クロスセルを強化する考えである。プロジェクトの層に厚みが増すことで、リカーリング型のビジネスによる収益は今後も増加することが見込まれる。
また、大企業などにおいては、豊富なキャッシュや知名度を活用して有能な人材を確保することは可能であろう。しかし、経験・知見が豊富な専門性の高い人材は、副業(複業)から始まり独立して、最終的にはプロとしてキャリア形成するようになりつつあるため、求人広告・人材紹介・ヘッドハンティングなど、従来型のあらゆる方法を駆使したとしても、優秀な人材を採用することは年々難しくなっている。特に地方企業にとっては都市部に集中しているプロ人材と接点を持つ機会を作ることすら難しく、こういった企業にとって、自社事業でプロ人材を柔軟に活用できることは大きなメリットであり、同社の強みとなっていると弊社では見ている。
さらに銀行とのアライアンス契約の拡大も重要な焦点であり、現在契約済の銀行は54行と増加している。これに伴いアライアンス金融機関からの紹介案件数が順調に推移するなか、特に地方でのプロ人材の採用は拡大している。先導的人材マッチング事業においては、2020年4月時点での常勤雇用以外の成約件数の累計実績は25%だったのに対して、2020年11月時点では52%に急増しており、地方での人材ニーズはプロ人材のシェアが逆転している。地方については最終的に承継案件にもつながる可能性があると考えられ、今後の成長ドライバーとして注目される事業となる。
(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)
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