1,198円
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■ヴィンクス <3784> 1,666円 (+365円、+28.1%) ストップ高
ヴィンクス <3784> [東証S]がストップ高。そのほか、サイバーコム <3852> [東証S]、サイバネットシステム <4312> [東証S]、富士ソフトサービスビューロ <6188> [東証S]がストップ高に買われた。8日の取引終了後、富士ソフト <9749> [東証P]が各社に対し、非公開化を目的に株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表。株価はTOB価格にサヤ寄せする形となった。4社は富士ソフトの子会社で、TOB価格はヴィンクスが2020円、サイバーコムが1905円、サイバネットが1095円、富士ソSBが615円。TOB成立後は所定の手続きを経て上場廃止となる見込み。富士ソフトは親子上場の解消とともに、事業の相乗効果の発揮を目指す。東京証券取引所は同日、ヴィンクスとサイバーコム、サイバネット、富士ソSBを監理銘柄(確認中)に指定した。
■TOWA <6315> 6,010円 (+890円、+17.4%) 一時ストップ高
東証プライムの上昇率3位。TOWA <6315> [東証P]が3日ぶり急反騰、一時ストップ高となった。同社は8日取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比59.3%減の23億8800万円となり、従来予想(18億5000万円)から上振れたことが好感されたようだ。売上高は同26.1%減の212億6500万円(従来予想は210億円)で着地。高付加価値製品の売り上げ増に伴い、粗利益率が改善したことが利益を押し上げたとしている。なお、通期業績予想については売上高510億円(前期比5.2%減)、営業利益81億6000万円(同18.7%減)とする従来見通しを据え置いている。
■ローランド <7944> 4,890円 (+700円、+16.7%) ストップ高
東証プライムの上昇率4位。ローランド <7944> [東証P]がストップ高。8日の取引終了後に1-9月期決算を発表。売上高が前年同期比10.5%増の714億1000万円、営業利益が同23.1%増の77億4400万円で着地しており、これを好感した買いが集まった。前年度に買収した米ドラムメーカーのドラム・ワークショップの新規連結効果や円安効果が寄与した。通期の増収増益見通しに変更はない。
■村上開明 <7292> 3,840円 (+510円、+15.3%)
村上開明堂 <7292> [東証S]が7日続急騰。8日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績と配当の予想を修正した。今期の最終利益の見通しを45億円から60億円(前期比11.7%増)に上方修正したほか、年間配当予想を40円増額して140円(同56円増配)に見直した。発行済み株式総数の7.63%に相当する自己株式100万株を11月30日に消却することも開示しており、これらを好感した買いが集まったようだ。今期の売上高予想は1000億円から1080億円(同19.1%増)に見直した。4-9月期は円安効果が出たほか、自動車メーカーの生産回復に伴い、バックミラーの販売数量が増加。第3四半期(10-12月)以降の見通しも含めて業績予想に織り込んだ。23年4-9月の売上高は前年同期比17.4%増の516億6500万円、最終利益は同11.7%増の28億6300万円だった。
■ミツバ <7280> 797円 (+100円、+14.4%) ストップ高
東証プライムの上昇率5位。ミツバ <7280> [東証P]がストップ高。自動車部品メーカー各社は大手自動車メーカーの半導体不足解消に伴う生産台数回復を受け、総じて収益環境に吹く風向きが順風へと変わっている。そのなか、ホンダ向け主力に二輪車や自動車向け電装品を手掛ける同社も恩恵を享受している。8日取引終了後、24年3月期上期(23年4-9月)決算を発表、経常利益は前年同期比4.3倍となる85億3600万円と急拡大し、会社側計画の65億円を20億円あまり上振れる結果となった。これがポジティブサプライズとなり、上値を見込んだ投資資金の攻勢が加速した。9日のストップ高水準で換算してもPER5倍弱、PBR0.7倍弱と株価指標面からも割安感が際立っており、通期増額修正含みとなれば水準訂正妙味は一段と高まる。
■ニチコン <6996> 1,392円 (+158円、+12.8%)
東証プライムの上昇率6位。ニチコン <6996> [東証P]が3日ぶり急反騰。8日の取引終了後に発表した24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算は、売上高が前年同期比5.6%増の925億5500万円、最終利益が同2.2倍の60億5200万円となった。7-9月期で最終損益は黒字転換した。家庭用蓄電池システムなどの販売が好調に推移しており、買い安心感をもたらした。9月中間期の売上高は過去最高を更新した。情報通信機器向けでは導電性高分子アルミニウム固体電解コンデンサーが、生成AIサーバーなどデータセンター用途が好調とした。経常利益は同11.4%減の76億800万円と減益ながらも、通期計画に対する進捗率は70%に上った。
■藤コンポ <5121> 1,320円 (+144円、+12.2%)
東証プライムの上昇率7位。藤倉コンポジット <5121> [東証P]が急反騰。9日、PBR(株価純資産倍率)1倍達成に向けた施策を示し、総還元性向30%を目標とする新たな株主還元方針を発表した。これまで40円としてきた今期の年間配当予想は、期末10円の記念配当を加えて70円(前期比30円増配)に見直し、買いを誘う要因となったようだ。同時に24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比4.5%減の193億6500万円、最終利益は同6.8%増の22億4400万円と、計画を上振れして着地した。スポーツ用品セグメントでは、ゴルフ用カーボンシャフト部門において自社ブランド品がアフターマーケット市場で底堅く推移した。産業用資材セグメントでは加工品部門で舶用品が堅調だった。株主優待制度の拡充も公表。同社は長期保有株主優待制度を新たに設ける。
■日金銭 <6418> 1,107円 (+117円、+11.8%)
東証プライムの上昇率8位。日本金銭機械 <6418> [東証P]が急反騰。8日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正した。売上高の見通しを286億円から302億円(前期比19.6%増)、最終利益の見通しを11億円から20億円(同36.4%減)に引き上げた。年間配当予想は2円増額し14円に見直しており、これらを評価した買いが集まった。4-9月期の売上高は前年同期比8.4%増の133億2100万円、最終利益は同6.2%増の13億7100万円となった。売上高は計画に対しやや未達となった半面、スマート遊技機関連機器が好調に推移。外貨建て資産の換算差益が発生したことなどを背景に、利益は計画を上振れして着地した。遊技機関連市場での需要は今後、一服が見込まれるとしながらも、部材不足の影響が下期には一掃されるとし、グローバルゲーミングセグメントを中心に当初の想定を上回る見通しとなったという。
■新晃工 <6458> 2,599円 (+271円、+11.6%)
東証プライムの上昇率10位。新晃工業 <6458> [東証P]が急反騰。8日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正した。売上高の見通しを465億円から500億円(前期比11.6%増)、営業利益の見通しを63億円から71億円(同18.4%増)に引き上げた。更に、年間配当予想を25円増額して85円(同28円増配)に見直した。新たな中期経営計画も公表し、収益拡大戦略と株主還元姿勢を評価した買いが集まったようだ。4-9月期の業績は計画を上振れて着地した。産業用空調を中心に受注獲得や工事の拡大に努めるなか、価格改定効果と物流増に伴い国内は増収増益となった。アジアも営業損益は黒字化した。上期の実績や注力事業の進捗・受注状況などを今期の業績予想に反映した。新たな中期経営計画では、27年3月期に売上高560億円、営業利益86億円を目指す目標を掲げた。配当性向は50.0%(23年3月期実績は31.9%)、DOE(株主資本配当率)の下限は3.5%とする。PBR(株価純資産倍率)も1倍以上を目指す。
■菱ガス化 <4182> 2,206円 (+229.5円、+11.6%)
三菱ガス化学 <4182> [東証P]が3日ぶり急反騰。8日の取引終了後、取得総数500万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.44%)、取得総額100億円を上限とする自社株買いの実施を発表し、株価を刺激する材料となった。取得期間は11月9日から2024年1月31日。24年1月31日に自己株式500万株を消却する予定。あわせて発表した24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算は、売上高が前年同期比1.2%増の3996億5200万円、最終利益が同8.9%減の312億3500万円だった。円安効果を背景に業績は計画を上回って着地した。
■東亜道 <1882> 6,460円 (+640円、+11.0%)
東亜道路工業 <1882> [東証P]が3日ぶり急反騰。8日の取引終了後に発表した24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算発表とともに、年間配当予想の増額修正と株式分割を発表。上期の営業損益が黒字化したことも含めて、ポジティブ視されたようだ。今期の期末一括配当予想を90円から210円に増額修正した。23年4月1日付で実施した1対2の株式分割を考慮したベースで前期比120円の増配を計画する。更に、同社は24年3月31日を基準日として、同年4月1日付で1対5の株式分割を実施する。23年4-9月期の連結決算は、売上高が前年同期比1.0%増の508億2400万円、営業損益が6億2900万円の黒字(前年同期は5200万円の赤字)となった。建設事業では工事受注高や工事出来高が順調に推移しているという。加えて、同社は6月に発表した取得総数25万株(自己株式を除く発行済み株式総数の2.63%)、取得総額10億円を上限とする自社株買いに関して、取得した自己株式の全数を消却する方針を示した。
■西川ゴム <5161> 1,519円 (+140円、+10.2%)
西川ゴム工業 <5161> [東証S]が急反騰。同社は自動車向けのドアウェザーストリップを国内完成車メーカーに供給する部品メーカーで、PBR(株価純資産倍率)は足もと0.36倍とバリュー株の側面を併せ持つ。8日の取引終了後に24年3月期の連結業績予想の修正を発表し、売上高の見通しを1044億円から1180億円(前期比20.2%増)、最終利益の見通しを24億円から35億円(同65.9%増)に引き上げた。9月中間期は自動車関連企業の好決算の発表が相次いでいるが、同社においても業況の堅調ぶりが確認される形となり、買い安心感をもたらしたようだ。
■コスモHD <5021> 5,591円 (+459円、+8.9%)
コスモエネルギーホールディングス <5021> [東証P]が3日ぶり急反発。石油元売り大手など3事業会社を中核とする純粋持ち株会社だが、足もとの業績は円安効果によって会社側想定を大きく上回って推移している。8日取引終了後、24年3月期業績予想の修正を発表、最終利益は従来予想の550億円から780億円(前期比15%増)に大幅増額した。減益予想から一転2ケタ増益予想に変わった。また同社は株主還元に積極姿勢を示しており、好決算を背景に年間配当の大幅上乗せも併せて発表した。今期配当は従来計画の250円から300円(前期実績150円)と前期の2倍の水準に引き上げる。時価換算で配当利回りは5.5%前後と高く、インカムゲイン狙いの買いも誘導したようだ。
■朝日工 <1975> 2,648円 (+211円、+8.7%)
朝日工業社 <1975> [東証P]が急反発。8日の取引終了後に発表した24年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結決算は、売上高が前年同期比33.8%増の419億9700万円、経常利益は同12倍の23億9500万円だった。大幅な増収増益となったほか、経常利益の通期計画に対する進捗率は76%に上り、業績の上振れを見込んだ買いが入ったようだ。受注高は同17.9%増の641億2600万円で、設備工事事業での受注が拡大した。同事業では工場・研究所などに向けた売上高が伸びた。
■大栄環境 <9336> 2,180円 (+170円、+8.5%)
大栄環境 <9336> [東証P]が3日ぶり急反発。9日午前11時30分ごろ、24年3月期業績予想について売上高を710億3700万円から715億8000万円(前期比5.8%増)へ、営業利益を161億4000万円から185億1800万円(同11.4%増)へ上方修正すると発表。営業利益は従来の減益予想から一転増益となる見通しで、これを受け買われた。上期に関西・中部地方を中心とするインフラ開発案件に伴う廃棄物処理需要を獲得できたほか、継続的な内製化によるコスト削減も進んだ。これを踏まえ、第3四半期以降も同様の傾向が続くものと想定して業績予想を見直した。あわせて配当予想を34円から40円(前期34円)に増額修正した。
※9日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。
株探ニュース
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