3,834円
ハウテレビジョンのニュース
■ハウテレビジョン<7064>の事業概要
(3) ユーザーストック型プラットフォーム
独自の集客エンジンとユーザー滞留の仕組みにより、グローバルプロフェッショナルがアクティブな状態で蓄積されていくユーザーストック型プラットフォームである。
「外資就活ドットコム」の会員は就職活動を終えて卒業・就職すると一旦退会するが、「外資就活ドットコム」と「Liiga」がキャリアプラットフォームとして連動しているため、「外資就活ドットコム」の会員(大学生)は就職して退会した後も、更なるキャリアアップを目指して「Liiga」の会員(社会人)に移行して継続利用することが多い。したがって「Liiga」の会員数が累積的に積み上がっていく好循環のプラットフォームである。
また集客(会員募集)面では、各大学での先輩から後輩への助言や、友人同士のクチコミなどをきっかけに登録する学生・若手社会人が大半である。このため広告宣伝費を低く抑えられることも特徴・強みである。
3. 主要KPI
「外資就活ドットコム」と「Liiga」に関する主要なKPIについて述べる。
「外資就活ドットコム」の登録会員数は、就職活動を終えた学生が退会するため第1四半期(2-4月)に一旦減少するが、その後はクチコミ等で新規登録者が積み上がり、第4四半期(11-1月)に向けて増加する構造となっている。第4四半期末時点の比較で見れば、2020年1月期第4四半期末は2019年1月期第4四半期末比25%増加、2021年1月期第4四半期末は2020年1月期第4四半期末比18%増加となった。認知度向上やオンライン化などで増加基調である。
DAU数(1日当たりのサービス利用ユーザー数)及びユーザー送客数(広告クリック数)は、募集企業の採用活動や学生の就職活動の開始時期などによって四半期ごとに変動するが、いずれも会員数増加に伴って増加基調である。2021年1月期は2020年1月期比で、DAU数(期中平均ベース)が7%増加、ユーザー送客数(通期合計ベース)が19%増加した。
「Liiga」の登録会員数は、卒業・就職に伴って「外資就活ドットコム」を一旦退会した若手社会人が、更なるキャリアアップを目指して「Liiga」の会員に移行して継続利用することが多いため、累積的に積み上がっていく構造となっている。2020年1月期末時点では、「Liiga」全体の登録会員数の約4割が「外資就活ドットコム」登録会員出身だった。そして2021年1月期末時点の会員数は2020年1月期末比67%増の55,545人となった。「外資就活ドットコム」登録会員出身以外に対する認知度も向上し、登録会員数は急速に増加している。
MAU数(1ヶ月当たりのサービス利用ユーザー数)及びマッチング数(総スカウト承諾回数)も、会員数の増加に伴って増加基調である。2021年1月期第4四半期を2020年1月期第4四半期との比較で見ると、MAU数は67%増加、マッチング数は27%増加した。
4. 新サービス
ビジネスドメインの拡大や収益源の多様化に向けて、新サービス(計画を含む)を順次立ち上げている。2021年1月期第2四半期には、BtoCサービスとして会員向け有料講座事業を開始した。そして2021年1月期末時点の有料講座参加者数は1,680人となった。会員の自己投資意欲が高く、新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)でのオンライン教育需要も追い風となって順調に立ち上がっている。今後は「外資就活ドットコム」や「Liiga」の登録会員が講師となり、更なる売上拡大を目指す方針だ。
このほかにも、西海岸プロジェクトと位置付けるITエンジニア分野への拡大、CtoCビジネスとしての知見共有プラットフォーム事業の開始を計画している。
独自のポジショニングを確立
5. リスク要因・収益特性
人材ビジネス関連市場では一般的に、景気変動による雇用情勢の変化、競合、法的規制などが収益に影響を与えるリスク要因となる。
優秀な人材に対する企業の採用意欲が高いため、人材ビジネス関連は派遣や請負も含めると市場規模が大きい。ただし就活・転職・人材紹介サービス関連に限定しても競合企業が多い。
こうした事業環境に対して、同社は前述のように、ターゲット層をハイクラス学生・若手社会人とハイクラス企業に特化することで、独自性が強く高付加価値なリクルーティング・メディアとしてのポジショニングを確立し、一般的な就活・転職・人材紹介サービス企業との違いを明確にしている。ハイクラス人材を求めるハイクラス企業の採用意欲は景気悪化場面でも強く、ハイクラス分野のため競合が少ないという優位性がある。また収益の柱が人材紹介に伴う成功報酬ではなく、広告収入であることも特徴だ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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(3) ユーザーストック型プラットフォーム
独自の集客エンジンとユーザー滞留の仕組みにより、グローバルプロフェッショナルがアクティブな状態で蓄積されていくユーザーストック型プラットフォームである。
「外資就活ドットコム」の会員は就職活動を終えて卒業・就職すると一旦退会するが、「外資就活ドットコム」と「Liiga」がキャリアプラットフォームとして連動しているため、「外資就活ドットコム」の会員(大学生)は就職して退会した後も、更なるキャリアアップを目指して「Liiga」の会員(社会人)に移行して継続利用することが多い。したがって「Liiga」の会員数が累積的に積み上がっていく好循環のプラットフォームである。
また集客(会員募集)面では、各大学での先輩から後輩への助言や、友人同士のクチコミなどをきっかけに登録する学生・若手社会人が大半である。このため広告宣伝費を低く抑えられることも特徴・強みである。
3. 主要KPI
「外資就活ドットコム」と「Liiga」に関する主要なKPIについて述べる。
「外資就活ドットコム」の登録会員数は、就職活動を終えた学生が退会するため第1四半期(2-4月)に一旦減少するが、その後はクチコミ等で新規登録者が積み上がり、第4四半期(11-1月)に向けて増加する構造となっている。第4四半期末時点の比較で見れば、2020年1月期第4四半期末は2019年1月期第4四半期末比25%増加、2021年1月期第4四半期末は2020年1月期第4四半期末比18%増加となった。認知度向上やオンライン化などで増加基調である。
DAU数(1日当たりのサービス利用ユーザー数)及びユーザー送客数(広告クリック数)は、募集企業の採用活動や学生の就職活動の開始時期などによって四半期ごとに変動するが、いずれも会員数増加に伴って増加基調である。2021年1月期は2020年1月期比で、DAU数(期中平均ベース)が7%増加、ユーザー送客数(通期合計ベース)が19%増加した。
「Liiga」の登録会員数は、卒業・就職に伴って「外資就活ドットコム」を一旦退会した若手社会人が、更なるキャリアアップを目指して「Liiga」の会員に移行して継続利用することが多いため、累積的に積み上がっていく構造となっている。2020年1月期末時点では、「Liiga」全体の登録会員数の約4割が「外資就活ドットコム」登録会員出身だった。そして2021年1月期末時点の会員数は2020年1月期末比67%増の55,545人となった。「外資就活ドットコム」登録会員出身以外に対する認知度も向上し、登録会員数は急速に増加している。
MAU数(1ヶ月当たりのサービス利用ユーザー数)及びマッチング数(総スカウト承諾回数)も、会員数の増加に伴って増加基調である。2021年1月期第4四半期を2020年1月期第4四半期との比較で見ると、MAU数は67%増加、マッチング数は27%増加した。
4. 新サービス
ビジネスドメインの拡大や収益源の多様化に向けて、新サービス(計画を含む)を順次立ち上げている。2021年1月期第2四半期には、BtoCサービスとして会員向け有料講座事業を開始した。そして2021年1月期末時点の有料講座参加者数は1,680人となった。会員の自己投資意欲が高く、新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)でのオンライン教育需要も追い風となって順調に立ち上がっている。今後は「外資就活ドットコム」や「Liiga」の登録会員が講師となり、更なる売上拡大を目指す方針だ。
このほかにも、西海岸プロジェクトと位置付けるITエンジニア分野への拡大、CtoCビジネスとしての知見共有プラットフォーム事業の開始を計画している。
独自のポジショニングを確立
5. リスク要因・収益特性
人材ビジネス関連市場では一般的に、景気変動による雇用情勢の変化、競合、法的規制などが収益に影響を与えるリスク要因となる。
優秀な人材に対する企業の採用意欲が高いため、人材ビジネス関連は派遣や請負も含めると市場規模が大きい。ただし就活・転職・人材紹介サービス関連に限定しても競合企業が多い。
こうした事業環境に対して、同社は前述のように、ターゲット層をハイクラス学生・若手社会人とハイクラス企業に特化することで、独自性が強く高付加価値なリクルーティング・メディアとしてのポジショニングを確立し、一般的な就活・転職・人材紹介サービス企業との違いを明確にしている。ハイクラス人材を求めるハイクラス企業の採用意欲は景気悪化場面でも強く、ハイクラス分野のため競合が少ないという優位性がある。また収益の柱が人材紹介に伴う成功報酬ではなく、広告収入であることも特徴だ。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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