名村造船所は年初から株価5倍!同社は…?
■注目銘柄
佐世保重工業(東1.7007)
新日鐵系の中堅海運、NSユナイテッド海運(東1.9110)が先日、業績予想の上方修正を発表しました。中国が活発に鉄鉱石などの輸入を増やしていることで、バラ積み船運賃の国際指標である「バルチック海運指数」が2年ぶりに2000ポイントの大台を突破するなど、外部環境が好転していることが背景です。
造船業界には、2014年に新造船がなくなる「2014年問題」があり、一時存続が危ぶまれましたが、アベノミクスによる円安をうけて中国、韓国に対する日本の造船メーカーの価格競争力が強まっており、顧客である海運会社の業績が改善傾向にあることも明るい材料といえるでしょう。
中堅海運の名村造船所(東1.7014)は昨日、1,560円の高値を付け年初来高値を更新。1月の安値から株価はこれで「5倍強」に上昇した計算になります。名村造船所の株価5倍に対して、同社はどうでしょう?現時点でわずか『20%』しか上昇しておりません。手持ち受注残に差があるため一概には比較できませんが、ライバル企業の株価上昇に比べ、業績面を考慮しても同社の上昇率は「極端に低い」と考えます。
今期は希望退職の募集などによる特別損失の計上で最終赤字の見通しです。ただ、来週31日(木)の決算発表では「悪材料出尽くし」ととらえられ反転も期待できると見ております。
小野山 功
佐世保重工業(東1.7007)
新日鐵系の中堅海運、NSユナイテッド海運(東1.9110)が先日、業績予想の上方修正を発表しました。中国が活発に鉄鉱石などの輸入を増やしていることで、バラ積み船運賃の国際指標である「バルチック海運指数」が2年ぶりに2000ポイントの大台を突破するなど、外部環境が好転していることが背景です。
造船業界には、2014年に新造船がなくなる「2014年問題」があり、一時存続が危ぶまれましたが、アベノミクスによる円安をうけて中国、韓国に対する日本の造船メーカーの価格競争力が強まっており、顧客である海運会社の業績が改善傾向にあることも明るい材料といえるでしょう。
中堅海運の名村造船所(東1.7014)は昨日、1,560円の高値を付け年初来高値を更新。1月の安値から株価はこれで「5倍強」に上昇した計算になります。名村造船所の株価5倍に対して、同社はどうでしょう?現時点でわずか『20%』しか上昇しておりません。手持ち受注残に差があるため一概には比較できませんが、ライバル企業の株価上昇に比べ、業績面を考慮しても同社の上昇率は「極端に低い」と考えます。
今期は希望退職の募集などによる特別損失の計上で最終赤字の見通しです。ただ、来週31日(木)の決算発表では「悪材料出尽くし」ととらえられ反転も期待できると見ております。
小野山 功