＜動意株・７日＞（大引け）＝ミクシィ、ペッパー、ルネサスなど

　ミクシィ＜2121.T＞＝後場上げ幅を急拡大。この日、４日付でひっぱりハンティングＲＰＧ「モンスターストライク」が利用者が５００万人を超えたと発表しており、これを好感した買いが入っている。ヒット化により課金収入など業績に与える影響も大きいとみられ、収益拡大期待も高まっている。

　ペッパーフードサービス＜3053.T＞＝ストップ高。複数の報道で日本とオーストラリアは、経済連携協定（ＥＰＡ）交渉で７日、大筋合意すると伝えられ、「日本も輸入牛肉の関税率を現行の３８．５％から２０％台に引き下げる方向だ」としていることを材料視。同社は豪州産のステーキなども販売していることから、豪州産牛肉の関税引き下げで価格が値下がりすれば、原料安から収益拡大につながるとの見方が強い。

　ルネサスエレクトロニクス＜6723.T＞＝続急伸。同社は経営構造改革を推進、ここにきて選択と集中の進捗が一段と鮮明化しており短期資金の買いを誘導している。早期退職制度の導入やシンガポール工場の閉鎖など経営合理化に積極的なほか、同社の液晶用半導体子会社を米アップル社に売却する方向で交渉を進めていることが伝えられており、これに伴い５００億円の資金が調達されると見込まれるなど財務面での改善効果に期待した買いを誘っている。

　ジーンズメイト＜7448.T＞＝急伸。４日取引終了後に発表した前１４年２月期決算は、売上高９９億２４００万円（前の期比９．１％減）、営業損益６億８２００万円の赤字（前の期１億５９００万円の赤字）と減収で赤字幅が拡大したが、今１５年２月期は売上高９８億円（前期比１．３％減）、営業損益は収支均衡と損益改善を見込んだことが好感されている。前期は売り上げシェアの高いゴールデンウィークを中心に天候不順の影響でＴシャツやポロシャツなど夏物の販売が低迷、冬物の立ち上がりも遅れ、売り上げが減少し損益が大きく悪化した。今期はプライベートブランドを強化するとともに在庫効率を高めることで、減収ながら損益改善を見込む。

　イマジカ・ロボット　ホールディングス＜6879.T＞＝急反発。前週末４日の取引終了後、東京証券取引所の承認を得て、４月２５日付で東証２部から東証１部に指定されることになったと発表しており、これを好感。同社は、映像制作を中心に人材サービスなどを展開。また、東証１部指定に際し、２０５万９４００株の公募による自社株の処分と、５０万株の売り出し、３８万３９００株のオーバーアロットメントによる売り出しを発表した。

　吉野家ホールディングス＜9861.T＞＝６日ぶり反発。同社は４日、１４年２月期連結業績予想の増額修正を発表し好感されている。売上高は１７２０億円から１７３４億１８００万円（前の期比５．２％増）に見直したほか、営業利益は１６億円から２１億７９００万円（同１６．１％増）、最終損益は２億５０００万円から６億９８００万円（前の期は３億６４００万円の赤字）に上方修正した。吉野家の新商品「牛すき鍋膳」のヒットで売り上げが拡大し経費効率が改善した。また、受取配当金や持分法投資利益の増加などが収益を押し上げた。
　
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出所：株経通信（株式会社みんかぶ）