＜動意株３０日＞（前引け）＝航空電子、ハピネット、ウエスコＨＤ

　日本航空電子工業＜6807.T＞＝３日続伸。株価は２００７年７月以来、約７年ぶりとなる１９００円台に上昇。シティグループ証券は２９日、投資判断「買い」を継続するとともに目標株価を１８００円から２１００円に引き上げた。同社株は８９年１月に２０１０円の最高値をつけている。同証券では、１５年３月期の会社計画は保守的な印象と指摘。車載コネクターは、自動車市場の数量的な成長にハイブリッド車の構成比増加が追い風になるとみているほか、スマートフォンコネクターは数量成長が横ばいでも生産性の改善により増益が可能としている。

　ハピネット＜7552.T＞＝３日続伸。７月１０日に発売されるニンテンドー３ＤＳ用ソフト「妖怪ウォッチ２　元祖／本家」の前評判が高く、ゲームソフトを含めて「妖怪ウォッチ」関連商材の卸を担当する同社の業績拡大期待も高まっている。今１５年３月期は通期連結営業利益で４０億円（前期比２．９％増）と、前期に３０．８％増と大幅な増益を達成した反動もあり小幅増益にとどまる見込みなものの、「妖怪ウォッチ」の人気ぶりを考えれば業績上振れへの期待が持てる状況だ。

　ウエスコホールディングス＜6091.T＞＝急騰。同社が２９日に１４年７月期連結業績予想の増額修正を発表したことを好感している。売上高は９０億２０００万円から９８億円（前期比１５．８％増）へ見直したほか、営業利益は３億９０００万円から８億７０００万円（同３．１倍）へ増額修正した。主力の建設コンサルタント事業で、橋梁、トンネルなどの構造物の長寿命化を図るためのコンサルティング関連業務などが堅調に推移している。

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出所：株経通信（株式会社みんかぶ）