大引け：欧州系やメガバンクからの先物売り観測で後場急落

　大引けの日経平均株価は107.42円安の10145.72円、TOPIXは8.01ポイント安の897.64ポイント。出来高は17億2080万株で終了。

　昨日の米国では、ＡＤＰ雇用者数の減少幅は市場予想より小さくＩＳＭ非製造業景況感指数が上昇するも雇用統計待ちとの見方から、NYダウ・NSDAQは小幅安。日本市場は、前場こそ小動きながらプラス圏に浮上する場面があったものの、後場に入り急失速。アジア株安に加え、欧州系から日経平均先物10150円でのストップロスや国内メガバンクが欧州経由で債券先物買い・株式先物売りの動きが観測されたことで、日経平均・TOPIXともに大幅安となりました。

　個別では、2009年度9ヶ月決算で売上高が前年比5.8％増の910億1800万円、当期純利益が同45.6％増の22億4400万円となったアインファーマシーズ<9627.T>、野村證券がレーティングを「3」から「2」に格上げした田中化学研究所<4080.Q>、KBC証券が目標株価を65万円から80万円に引き上げたディーエヌエー<2432.T>、2月受注が前年同月比20％増と伝わったSMK<6798.T>、今秋をメドに香港１号店を出店するアジア進出計画が伝わったサマンサタバサジャパン<7829.T>などが上昇しました。

　半面、福島第一原発6号機を5日に停止すると発表した東京電力<9501.T>、後場寄りに、事業部門17人、管理部門７人を対象に15日間、一時帰休措置を取ると発表したプロパスト<3236.Q>、クレディスイス証券がレーティングを「アウトパフォーム」から「ニュートラル」へ、目標株価を3800円から3200円へ、それぞれ引き下げたマキタ<6586.T>、バークレイズ証券がレーティングを「イコールウエイト」から「アンダーウエイト」へ格下げしたTDK<6762.T>などが下落しました。

［１週間無料体験募集中 ］ 提供：レーティング情報メルトレ