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前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

配信元:株探
投稿:2024/02/14 05:20

HENNGE <4475>  1,463円 (+300円、+25.8%) ストップ高

 HENNGE <4475> [東証G]がストップ高。前週末9日の取引終了後に23年10-12月期連結決算を発表。売上高が前年同期比23.8%増の19億1500万円、営業利益が同4.1倍の3億8500万円と好調だったことから、これを好感した買いを集めたようだ。主力のクラウドセキュリティーサービス「HENNGE One(ヘンゲワン)」が引き続き伸びた。通期の増収増益見通しに変更はない。

スペースマ <4487>  427円 (+80円、+23.1%) ストップ高

 スペースマーケット <4487> [東証G]がストップ高。前週末9日の取引終了後、23年12月期の連結決算発表にあわせ、24年12月期の業績予想を開示した。今期の経常利益は前期比48.6%増の1億6800万円と、過去最高益を計画しており、ポジティブ視されたようだ。今期の売上高予想は同15.5%増の18億600万円を見込む。スペースシェア市場は引き続き成長すると予想。全社総取扱高も継続して増加するとみる。23年12月期の売上高は前の期比26.9%増の15億6400万円、経常損益は1億1300万円の黒字(前の期は1億1300万円の赤字)だった。10-12月期において利用スぺース数が堅調に増加した。

NCD <4783>  1,677円 (+300円、+21.8%) ストップ高

 NCD <4783> [東証S]がストップ高。前週末9日の取引終了後、24年3月期第3四半期累計(4-12月)の決算発表にあわせ、通期の業績と配当予想を上方修正しており、評価されたようだ。今期の売上高予想を235億円から250億円(前期比9.4%増)、経常利益予想を14億円から21億円(同73.2%増)に見通しを引き上げた。経常利益は過去最高益予想を上乗せする形で修正した。IT関連事業において、ジャパンコンピューターサービスを子会社化した影響が出るほか、保険会社向けの案件を中心に業務領域が拡大した。パーキングシステム事業でも駐輪場の利用状況が好調で料金改定の影響もあって、利用料収入が想定を上回って推移。構造改革の成果も出る見込みという。

東京計器 <7721>  2,279円 (+400円、+21.3%) ストップ高

 東証プライムの上昇率2位。東京計器 <7721> [東証P]がストップ高。前週末9日の取引終了後、24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。今期の経常利益予想を18億6000万円から22億7000万円(前期比34.6%増)に引き上げており、これを評価した買いが集まったようだ。船舶港湾機器事業での売り上げの増加と円安による原価率の改善が利益を押し上げる。一方、油空圧機器事業では自動車関連の設備投資が低調に推移。中国市場における産業機械の需要停滞が続いたとあって、今期の売上高予想は3億円減額して467億円(同5.4%増)に見直した。4-12月期の売上高は前年同期比4.4%増の307億400万円、経常損益は3億4600万円の黒字(前年同期は2億8100万円の赤字)となった。また、同社は防衛事業の新工場棟を那須工場内に建設すると発表。建設費は約15億円で今年12月の完成を目指す。

川田テク <3443>  8,940円 (+1,500円、+20.2%) ストップ高

 東証プライムの上昇率3位。川田テクノロジーズ <3443> [東証P]がストップ高。同社は鉄骨・鋼橋、PC(プレストレスト・コンクリート)土木などで強みを持つ一方、ソフトウェア開発・販売でも高い実績のある異色企業。足もとの業績は会社側の想定を上回って好調に推移しており、前週末9日取引終了後に24年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の64億円から74億円(前期比47%増)に大幅増額した。橋梁事業における大型工事の設計変更が獲得できたことや、土木・建築部門で工事採算の改善が寄与している。また、3月末現在の株主を対象に1株を3株にする株式分割を実施することも併せて発表したことで、これが株価を強く刺激する形となった。

santec <6777>  4,500円 (+700円、+18.4%) ストップ高

 santec Holdings <6777> [東証S]がストップ高。前週末9日の取引終了後、24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を修正した。今期の経常利益予想を38億円から49億円(前期比15.4%増)に引き上げた。減益予想から一転、増益でかつ前期に続き過去最高益を更新する見通しを示しており、評価を集めたようだ。今期の売上高予想は165億円から180億円(同18.1%増)に見直した。円安効果に加え、通信用の光測定器やランサムウェア対策のソフトウェアの販売が好調に推移しており、業績予想に反映した。4-12月期の売上高は前年同期比13.1%増の119億7400万円、経常利益は同21.8%増の34億800万円だった。

ロランドDG <6789>  4,570円 (+700円、+18.1%) ストップ高

 東証プライムの上昇率4位。ローランド ディー.ジー. <6789> [東証P]がストップ高。前週末9日の取引終了後、MBOの一環としてXYZ(東京都港区)がロランドDGに対してTOBを実施すると発表。TOB価格を1株5035円としており、これにサヤ寄せする格好となった。XYZは、米投資ファンドのタイヨウ・パシフィック・パートナーズが運営管理を行うファンドがその発行済み株式のすべてを所有している。買い付け予定数は1231万9393株(下限815万1100株、上限設定なし)で、買い付け期間は2月13日から3月27日まで。TOB成立後にロランドDGは上場廃止となる予定で、これを受け東京証券取引所は9日付で同社株を監理銘柄(確認中)に指定している。

三桜工 <6584>  1,030円 (+150円、+17.1%) ストップ高

 東証プライムの上昇率5位。三櫻工業 <6584> [東証P]がストップ高。独立系の自動車部品メーカーで、自動車用チューブで高シェアを有し、海外売上高比率が約8割とグローバル展開で強みを発揮している。前週末9日取引終了後に24年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の52億円から80億円(前期比6.1倍)に大幅増額し、ポジティブサプライズとなった。製品値上げ効果やコストコントロールの効果が発現し、会社側の想定以上に利益が押し上げられた。なお、好業績を背景に株主還元も強化し、今期年間配当は従来計画に1円50銭増額となる26円50銭(前期実績は25円)とすることも発表。配当利回りは前営業日終値換算で3%近くに達し、これも株高を助長した。

宮地エンジ <3431>  4,055円 (+560円、+16.0%)

 東証プライムの上昇率7位。宮地エンジニアリンググループ <3431> [東証P]が続急騰。前週末9日の取引終了後、24年3月期の連結業績と配当予想の修正を発表。期末配当予想を20円増額して95円に見直した。これを好感した買いがショートカバーを誘発する形となり、株高に弾みをつけたようだ。株式分割考慮後で年間配当予想は記念配当10円を含めて180円(前期は70円)となる。今期の業績予想は最終利益予想のみ2億円増額し38億円(前期比23.5%増)に修正した。非支配株主に帰属する当期純利益が減少し、親会社株主に帰属する当期純利益が計画を上回る見込みとなった。

カーボン <5302>  5,130円 (+690円、+15.5%)

 東証プライムの上昇率9位。日本カーボン <5302> [東証P]が急騰。同社は2月9日大引け後に決算を発表、23年12月期の連結経常利益は前の期比41.1%増の71.1億円に拡大し、従来予想の57億円を上回って着地したことで好感されたようだ。24年12月期も前期比1.2%増の72億円に伸びる見通しとなった。4期連続増収、増益になる。

フォーラムE <7088>  924円 (+123円、+15.4%) 一時ストップ高

 東証プライムの上昇率10位。フォーラムエンジニアリング <7088> [東証P]が急反騰。前週末9日取引終了後に発表した23年4-12月期連結決算は売上高が234億9200万円、営業利益が24億2200万円だった。営業利益の通期計画(27億1000万円)に対する進捗率が約89%と高いことから、これが好感された。主要顧客である大手製造業の景況感が回復基調となるなか、主力のエンジニア派遣サービスへの需要がコロナ禍以前同様の高い水準に回復した。なお、今期から連結決算に移行したため前年同期との比較はない。

アシックス <7936>  5,480円 (+700円、+14.6%) ストップ高

 アシックス <7936> [東証P]がストップ高。前週末9日取引終了後に発表した24年12月期連結業績予想は売上高が前期比3.4%増の5900億円、営業利益が同7.0%増の580億円と前期に続き過去最高となる見通しを示した。配当予想も前期比5円増の70円としており、これらを好感した買いが膨らんだ。ランニングシューズを軸にテニスやバスケットボールなどの競技用シューズ、日常使い用のカジュアルシューズ、オニツカタイガーといった各カテゴリーの成長を織り込んだ。同時に発表した23年12月期決算は売上高が前の期比17.7%増の5704億6300万円、営業利益が同59.4%増の542億1500万円だった。あわせて取得上限400万株(自己株式を除く発行済み株数の2.18%)、または150億円とする自社株買いの実施を発表しており、これも好感された。期間は2月13日から6月30日まで。

日清オイリオ <2602>  5,070円 (+620円、+13.9%)

 日清オイリオグループ <2602> [東証P]が3日ぶり急反騰。前週末9日の取引終了後、24年3月期の連結業績予想について、営業利益を180億円から205億円(前期比26.7%増)へ、純利益を125億円から135億円(同21.0%増)へ上方修正し、あわせて期末配当予想を60円から90円へ引き上げたことが好感された。売上高は5100億円(同8.4%減)の従来見通しを据え置いたものの、油脂・油糧事業において付加価値品の販売拡大やソリューション提案の強化などに注力した結果、適正な販売価格を形成することができたことが利益押し上げに寄与した。なお、年間配当は150円(前期120円)となる予定だ。同時に発表した第3四半期累計(23年4-12月)決算は、売上高3905億4200万円(前年同期比8.1%減)、営業利益194億5700万円(同32.4%増)、純利益138億3400万円(同26.1%増)だった。

ザ・パック <3950>  3,945円 (+480円、+13.9%)

 ザ・パック <3950> [東証P]が続急騰。同社は2月9日大引け後に決算を発表、23年12月期の連結経常利益は前の期比26.9%増の80.6億円になり、24年12月期も前期比4.2%増の84億円に伸びを見込み、2期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことで好感されたようだ。これで4期連続の増収、増益になる。同時に、前期の年間配当を78円→90円(前の期は65円)に増額し、今期も前期比28円増の118円に増配する方針とした。また、発行済み株式数(自社株を除く)の1.57%にあたる30万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施すると発表。買い付け期間は2月13日から12月31日までとなる。

東エレク <8035>  33,720円 (+3,965円、+13.3%)

 東京エレクトロン <8035> [東証P]が3日続急騰。前週末9日の取引終了後、24年3月期の業績と配当予想を上方修正した。今期の最終利益予想を3070億円から3400億円(前期比27.9%減)に引き上げたほか、年間配当予想は27円増額して367円に見直した。業況を評価した投資家の資金が流入し、株価の上昇率は10%を超えた。通期の売上高予想は1000億円増額して1兆8300億円(同17.2%減)に修正した。4-12月期は売上高が前年同期比22.3%減の1兆2832億3400万円、最終利益が同32.3%減の2390億2400万円と減収減益だったが、調整局面にあった半導体製造装置向けの設備投資は底打ちの兆候がみられたという。生成AI用のアドバンストパッケージ向けの設備の引き合いが増加したほか、中国におけるIoTや車載、産業用の設備投資も堅調に推移した。4-12月期までの実績と1-3月期の事業見通しを通期の業績予想に反映した。

レオパレス <8848>  452円 (+53円、+13.3%)

 レオパレス21 <8848> [東証P]が3日続急騰。前週末9日の取引終了後、24年3月期に5円の配当を実施すると発表。18年3月期以来6期ぶりの復配となることから、これを評価した買いが流入した。これまでは財務状況を踏まえて収益力の強化と財務基盤の安定化を優先していたが、業績回復と財務体質の改善が進んだため早期復配するという。なお、同時に発表した23年4-12月期連結決算は、売上高が前年同期比4.3%増の3165億7600万円、営業利益が同85.8%増の200億900万円だった。

※13日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース
配信元: 株探
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