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前週末2日に「買われた株!」総ザライ ―本日につながる期待株は?―

配信元:株探
投稿:2023/06/05 05:30

アクリート <4395>  1,303円 (+300円、+29.9%) ストップ高

 アクリート <4395> がストップ高。2日正午ごろ、世界最高クラスの認証精度を誇る声紋認証サービス「Pindrop Voice API」を提供するピンドロップ・セキュリティー社(ジョージア州)と、アジア・パシフィックエリアにおけるパートナーシップを締結すると発表したことが好感された。ピンドロップ社が提供する「Pindrop Voice API」は、音声(声紋)から必要な特徴を抽出し、個人の識別・特定、「録音された音声」や「なりすまし音声」の検知による不正の防止が可能となる次世代の生体音声認証技術。今回のパートナーシップ締結により、アクリートは日本国内及び東南アジア各国における「Pindrop Voice API」の提供や、アクリートのSMS認証技術と組み合わせた、高レベルのセキュリティー性を有する多要素認証ソリューションの提供が可能になるとしている。

サーキュ <7379>  874円 (+85円、+10.8%)

 サーキュレーション <7379> [東証G]が3日続急騰。同社は1日、経済産業省のYouTubeチャンネル「metichannel」に、東北経済産業局「令和4年度外部人材活用促進事業」の事例としてプロシェアリング活用事例が掲載されたと発表しており、好材料視された。宮城県仙台市に拠点を置く丸山運送が、システムフローも含めた社内業務フローの改善に取り組む際に、同社のプロシェアリングを通してプロ人材を活用した事例が取り上げられたとしている。

メンバーズ <2130>  1,531円 (+122円、+8.7%)

 東証プライムの上昇率3位。メンバーズ <2130> [東証P]が3日ぶりに急反発。大企業向けにデジタルマーケティング支援サービスを行うほか、デジタルクリエーターなどの人材派遣ビジネスなども展開、人工知能(AI)分野にも精通している。1日取引終了後、Web3領域の戦略立案・実行計画段階から推進支援までを行う社内カンパニーを設立し、営業を開始したことを発表、これが株高を強力に後押しする材料となった。株価は5月11日にマドを開けて上放れた後、1400~1500円のゾーンでもみ合いを続け、売り物がこなれていた。日足一目均衡表でも雲抜けのタイミングが近づいており、テクニカル的にも上値を見込んだ買いが集まった。

サンオータス <7623>  690円 (+47円、+7.3%)

 サンオータス <7623> [東証S]が急反発。2日、神奈川県警察本部と「電動キックボードシェアリング安全利用に関する協定」を締結したと発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。特定小型原動機付自転車に関する改正道路交通法が7月1日に施行されることを踏まえ、同社と神奈川県警は相互に連携し、安全利用の促進を目指すという。

リプロセル <4978>  297円 (+17円、+6.1%)

 リプロセル <4978> [東証G]が3日続急伸。1日の取引終了後、子会社のリプロセルヨーロッパが、IBM Researchと英STFC Hartree Centreと共同で推進してきたプロジェクトをもとに、AIを活用した個別化医療プラットフォームによる新規ビジネスを開始すると発表した。これが材料視されたようだ。プロジェクトで構築したプラットフォーム「Pharmacology-AI」は、薬物反応や臨床結果に影響を与える個人差を特定するのに役立つ。個別化医療に関するデータ解析がより容易になるほか、製薬会社は新薬の効果が期待できる患者層を開発初期段階で特定できるため、低コストかつ成功確度の高い臨床試験の設計につながるという。

松屋 <8237>  1,147円 (+62円、+5.7%)

 松屋 <8237> [東証P]が続急伸した。1日の取引終了後、5月の売上速報を発表した。銀座店の売上高は前年同月比42.7%増と好調に推移しており、業況を好感した買いが入ったようだ。銀座店の売上高は、コロナ禍前の2019年5月に比べると約17%増となった。化粧品やラグジュアリーブランド、時計の販売が富裕層の顧客を中心に大きく伸びた。免税売上高も台湾や韓国、香港、タイをはじめとする東南アジア諸国に加え、欧米からの顧客が急増したことを受け、引き続き堅調だったという。

ニーズウェル <3992>  681円 (+33円、+5.1%)

 ニーズウェル <3992> [東証P]が3日ぶりに急反発。同社は金融向けなどを主力にシステム開発を手掛けるが、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)投資の流れを捉え業績は好調に推移している。5月末を基準日とする株式2分割を実施し、5月30日から株価に反映されているが、目先は調整色をみせていたものの、2日は値ごろ感からの買いを呼び込んだ。1日取引終了後、同社が提供する業種別AIソリューションが港湾施設に採用されたことを発表、これが材料視され投資資金を誘導する形となった。

エーザイ <4523>  9,500円 (+450円、+5.0%)

 エーザイ <4523> [東証P]が続急伸。米バイオジェン と共同で開発したアルツハイマー病治療薬の「レカネマブ(商品名レケンビ)」に関し、米保健福祉省のメディケア・メディケイド・センター(CMS)が1日に声明を発表した。このなかでCMSは、米食品安全医薬品局(FDA)が完全承認を与えた場合、高齢者・障害者向け医療保険制度「メディケア」の適用対象となるとの認識を示した。エーザイ株に対しては、完全承認取得後の新薬の普及と、業績押し上げ効果への期待が膨らみ、株価の支援材料となったようだ。

GMO-GS <3788>  3,340円 (+150円、+4.7%)

 GMOグローバルサイン・ホールディングス <3788> [東証P]が大幅高で4日ぶりに反発。2日午前10時ごろ、「電子印鑑GMOサイン」において、官公庁・自治体における処分通知などを電子化する「GMOサイン電子交付」の提供を開始したと発表しており、好材料視された。「GMOサイン電子交付」は、従来の紙の処分通知を、安全性と利便性を保った状態で電子交付に切り替えることができるサービス。従来は紙で発行・郵送していた補助金の採用決定通知書などの各種処分通知類を安全に電子化し、印刷・郵送などにかかる時間やコストを削減することができるようになる。また、従来の紙の文書に使用していた公印の代わりに、知事や市町村長などの職責つきの電子証明書を使用することで、なりすまし対策を行い、安全性の高い電子交付を実現することができるようになるとしている。

パンチ <6165>  486円 (+22円、+4.7%)

 パンチ <6165> [東証P]が大幅高で6日ぶりに反発。2日付の日本経済新聞朝刊で、「宇宙スタートアップのダイモン(東京・大田)は月面探査ロボットの開発で、精密金型部品を手掛けるパンチ工業と連携する」と報じられたことが好材料視された。記事によると、異なる金属素材を混合して合金を作るパンチ工業の技術を活用して、月面探査ロボット「YAOKI(ヤオキ)」に使う複数の部品を1つにまとめるなどして軽量化するという。なお、両社は先月、技術パートナー契約を締結したと発表していた。

SBG <9984>  5,971円 (+246円、+4.3%)

 ソフトバンクグループ <9984> [東証P]が大幅続伸。米国株市場では生成AIブームを背景に 人工知能(AI)関連株への物色が波状的に続いている。その筆頭格が画像処理半導体 大手のエヌビディア で、前日1日の米株市場で5%を超える上昇をみせた。ソフトバンクGはこのエヌビディアの株価上昇に刺激される形で買いを呼び込んでおり、今週に入ってからは機関投資家に加え個人投資家も信用枠を使って参戦する全員参加型相場の様相を呈している。信用取組は買い長だが、このほかに貸株調達による空売りの買い戻しなども観測されるなか、踏み上げ相場の色彩を帯びている。

エニーカラー <5032>  6,320円 (+260円、+4.3%)

 ANYCOLOR <5032> [東証G]が大幅反発。1日の取引終了後、東京証券取引所の承認を受けて、6月8日付で東証グロースから東証プライムへ市場変更されることになったと発表した。同社はVチューバーグループ「にじさんじ」を運営。23年4月期単独業績予想は、売上高250億円(前の期比76.5%増)、経常利益92億円(同2.2倍)を見込む。

細火工 <4274>  1,438円 (+59円、+4.3%)

 細谷火工 <4274> [東証S]が大幅高で3日ぶりに反発。2日、ウクライナへの軍事支援を続ける米国が、砲弾の増産に必要な火薬を日本企業から調達しようとしていることが判明したと、一部で報じられた。火工品を手掛ける同社に対しては、受注拡大の思惑が広がる格好となり、短期資金が流入した。カーリットホールディングス <4275> [東証P]も上げ幅を拡大する場面があった。報道によると、米軍は155ミリ砲弾に必要なトリニトロトルエン(TNT)の調達を日本企業に打診した。米軍が打診した企業については特定できていないとしている。

YEデジタル <2354>  452円 (+18円、+4.2%)

 YE DIGITAL <2354> [東証S]が大幅続伸。2日、開発・提供する「スマートバス停Type-C(ソーラーパネル分離型)」のフィールド試験を1日から開始したと発表しており、これが買い手掛かりとなったようだ。九州工業大学の飯塚キャンパス内に設置し、実用性を検証する。スクールバスや西鉄特急バスの時刻表を発信するという。スマートバス停とは、デジタルサイネージや電子ペーパーにバスの運行時刻表などをリアルタイムに表示できるバス停のこと。

EMシステム <4820>  860円 (+34円、+4.1%)

 イーエムシステムズ <4820> [東証P]が大幅高で3日続伸。2日、改正マイナンバー法が参院本会議で可決、成立した。マイナンバーカードと健康保険証の一体化により、現行の健康保険証は2024年秋に廃止される見通し。レセプトコンピューターや電子カルテシステムの改修ニーズが一段と拡大すると見込まれるとの見方から、電子カルテや調剤薬局向けデータ管理システムを手掛ける同社に投資家の関心が向かったようだ。マイナカード対応のICカードリーダーを手掛けるエレコム <6750> [東証P]や、顔認証付きICカードリーダーを製造・販売するレスターホールディングス <3156> [東証P]も堅調に推移した。

ADEKA <4401>  2,501円 (+63円、+2.6%)

 ADEKA <4401> [東証P]が5日ぶりに反発。2日付の日本経済新聞朝刊で「ADEKAは8月、先端半導体の回路形成に使うフォトレジスト(感光剤)向けの材料の生産を2倍に増やす」と報じられたことが好材料視された。記事によると、増産するのは特定の波長の光に反応する「光酸発生剤」という材料で、半導体ウエハーの回路形成に使うフォトレジスト向けの材料という。千葉工場(千葉県袖ケ浦市)に増設した生産ラインを稼働させることで供給量を増やし、シェア拡大を目指すという。

科研薬 <4521>  3,585円 (+85円、+2.4%)

 科研製薬 <4521> [東証P]が上伸。2日午前9時ごろ、原発性腋窩多汗症治療剤「エクロック」について、韓国ドンファ・ファーマ社(ソウル市)と韓国における独占的販売契約を締結したと発表したことが好感された。同薬は、米ボタニックスSB社の許諾を受けて、科研薬が日本初の原発性腋窩多汗症用の外用剤として20年11月から販売している。今回の契約締結は、ボタニックス社から付与されたアジア主要国のサブライセンス権により、ドンファ社に韓国における独占的な開発及び販売の権利を供与するもので、これに伴い科研薬は、ドンファ社から契約一時金、マイルストン及び販売額に応じたロイヤルティーを受け取ることになる。なお、同件による24年3月期業績への影響は業績予想に織り込み済みとしている。

■アサヒHD <5857>  1,950円 (+43円、+2.3%)

 アサヒホールディングス <5857> [東証P]が続伸。2日付の日本経済新聞朝刊で「倉庫事業に参入する」と報じられたことが好材料視された。記事によると、ニューヨーク商品取引所(COMEX)から認可を得て、米国で投資家の裏付け資産となる金や銀を保管するという。米関連会社が貴金属倉庫を運営し、手数料収入で安定した収益を見込むとしている。

トランスコス <9715>  3,325円 (+70円、+2.2%)

 トランス・コスモス <9715> [東証P]が反発。2日、企業や自治体と生活者をつなぐオンラインコミュニティーの構築・運営を行うクオン(東京都港区)と共同で、「みんなのメタバースコミュニティ」をオープンしたと発表しており、好材料視された。「みんなのメタバースコミュニティ」は、 メタバースを日常的に楽しんでいる人から、「メタバースって何?」という人まで、誰でも参加できるファンコミュニティ。トークテーマに回答したり、ほかの参加者の体験談を読んだり、参加者同士の交流を楽しみながらメタバースについての理解を深めることができるという。クオンが運営するオンライン上のファンコミュニティープラットフォーム「“絆”のコミュニティ」上に開設され、8月21日まではオープン記念キャンペーンも行われている。

チヨダ <8185>  843円 (+17円、+2.1%)

 チヨダ <8185> [東証P]が4日ぶりに反発。1日の取引終了後に発表した5月度の月次売上高で、既存店売上高が前年同月比5.8%増となり、6ヵ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。日曜日が前年より1日少ない曜日回りだったことで、客数は同2.9%減と前年を下回ったものの、プライベートブランドの「セダークレスト」のストレッチビジネスシューズや、「フワラク」のスニーカーパンプスが好調に推移し客単価が同8.9%増と上昇したことが寄与した。

※2日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース
配信元: 株探
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