岩崎通、今期最終を一転赤字に下方修正、未定だった配当は無配転落

　岩崎通信機 <6704> が3月3日大引け後(15:00)に業績・配当修正を発表。20年3月期の連結最終損益を従来予想の2000万円の黒字→9900万円の赤字(前期は4億1000万円の黒字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。

　会社側が発表した下方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結最終利益も従来予想の3億9800万円→2億7900万円(前年同期は4億8500万円)に29.9％減額し、減益率が17.9％減→42.5％減に拡大する計算になる。

　業績悪化に伴い、従来未定としていた期末一括配当を見送る(前期は10円)とし、4期ぶりに無配転落する方針とした。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　2020年３月期の通期連結業績につきましては、本日発表の「和解による訴訟の解決に関するお知らせ」のとおり、提起されていた訴訟についての解決金及び訴訟費用119百万円を特別損失として計上することにより、親会社株主に帰属する当期純利益が前回発表を下回る見通しとなります。（注）上記の業績予想は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。

　2020年３月期の期末配当につきましては、当期の業績見通しを総合的に判断いたしました結果、誠に遺憾ではありますが、見送らせていただくことといたしました。株主の皆様には誠に申し訳ございませんが、ご理解を賜りますようお願い申し上げます。