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前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

配信元:株探
投稿:2024/08/28 05:20

FIG <4392>  363円 (+80円、+28.3%) ストップ高

 東証プライムの上昇率トップ。FIG <4392> [東証P]がストップ高。同社はモバイルクリエイトと石井工作研究所が中心となって共同持ち株会社の形態で発足された会社で、両社の事業領域であった移動体通信システム開発や、半導体関連装置及び半導体基板事業が収益基盤となっている。高度な技術力は自動搬送ロボットなどロボティクス分野でいかんなく発揮されている。そうしたなか、26日取引終了後、日の丸半導体新会社のラピダスが北海道千歳市に建設する半導体工場に、FIGの自社開発搬送ロボットAMRの「WILL―FA」を導入が決定したことを発表した。これを材料視する形で投資資金が集中した。

コーアツ工業 <1743>  1,599円 (+300円、+23.1%) ストップ高

 コーアツ工業 <1743> [東証S]がストップ高。26日の取引終了後、24年9月期の連結業績予想について、売上高を117億2400万円から122億9800万円(前期比24.9%増)へ、営業利益を3億1000万円から3億9400万円(同4.0%増)へ、純利益を2億8900万円から5億5300万円(同2.4倍)へ上方修正し、あわせて期末一括配当予想を25円から35円(前期25円)へ引き上げたことが好感された。利益率の良い工事の進捗率が予想を上回ることに加えて、各現場における自社機材の活用や直営労務の活用による原価低減を図っていることが業績を押し上げる。また、繰延税金資産の増加に伴い、法人税等調整額(益)を計上することも最終利益の増額に寄与する。

ビーマップ <4316>  436円 (+80円、+22.5%) ストップ高

 ビーマップ <4316> [東証G]がストップ高。同社は26日、シスコ・システムズ の日本法人などと「長距離無線通信を活用した製造業向けFAソリューション実現」に関する検討会を設置すると発表。今後の展開などが期待されたようだ。この検討会は、無線通信機器メーカーによる長距離無線通信技術の応用や工場などの一部エリアにおける無線通信機器の出力値制限の解除によるネットワーク構築の実現を目指し、より効率的に無線通信技術を活用するためのもの。無線通信技術を活用し、製造業の現場におけるFAソリューションを実現することで生産効率の向上や人的不足の課題解決に貢献することを目的としている。

KHC <1451>  850円 (+150円、+21.4%) ストップ高

 KHC <1451> [東証S]がストップ高。ファースト住建 <8917> [東証S]が26日の取引終了後、KHCの完全子会社化を目指してTOBを実施すると発表しており、TOB価格1127円にサヤ寄せする格好となった。完全子会社化により、ファースト住の基本戦略である「主力の戸建分譲住宅のシェア拡大」及び「将来を見据えた事業展開」を大きく進化させることにつながると判断したといい、相互補完による販売力の強化や資材調達力の強化と共同購買によるコスト競争力向上、土地情報の相互活用による開発適地の取得などのシナジーが期待できるとしている。買付予定数は401万2323株(下限260万2200株、上限設定なし)で、買付期間は8月27日から10月9日までを予定している。また、TOB成立後、KHCは所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、この発表を受けて東京証券取引所はKHC株式を26日付で監理銘柄(確認中)に指定している。

アイズ <5242>  2,327円 (+400円、+20.8%) ストップ高

 アイズ <5242> [東証G]がストップ高。26日の取引終了後、広告代理店と媒体社・マーケティングサービス会社を結ぶ広告業界向けプラットフォーム「メディアレーダー」に関し、21日付で新たな特許を取得したと発表。これを手掛かり視した買いが入ったようだ。2021年3月に実装した「リード入札機能」に関する特許を取得した。通常プランを契約している媒体社・マーケティングサービス会社自らリード単価を設定できる機能で、設定額に応じて資料の露出の調整を可能にするという。メディアレーダーに関する特許取得は、5月の「セグメント開示機能」に続き2例目となる。

ドリコム <3793>  951円 (+150円、+18.7%) ストップ高

 ドリコム <3793> [東証G]がストップ高。同社は27日、25年春にスマートフォン向けリアルライフ宝探しゲーム「Disney STEP(ディズニー ステップ)」のリリースを予定していると発表。また、正式リリースに先駆けて9月26日から先行体験(βテスト)を実施するとしており、期待感が高まるかたちとなったようだ。

オキサイド <6521>  1,964円 (+271円、+16.0%)

 オキサイド <6521> [東証G]が3日ぶり急反騰。27日付の日本経済新聞朝刊にパワー半導体の次世代素材に関する記事が掲載され、なかで同社について「24年3月に山梨県北杜市で数十億円を投じ、基板の量産ラインを新設した。オキサイド製の基板は名古屋大学の結晶生成の技術を使い、不良品を2割減らせる」とあることが好材料視されたようだ。同社は、既存の昇華法に比べてウエハーの低欠陥化や大口径化につながる新製法として注目される「溶液法」を用いて量産開発を進めており、記事によると、 パワー半導体の受託生産会社であるJSファンダリ(東京都港区)がオキサイド製の基板の採用を決めていると紹介している。

メルコ <6676>  3,340円 (+361円、+12.1%)

 メルコホールディングス <6676> [東証S]が3日ぶり急反騰。26日取引終了後、子会社で麺類の製造販売を手掛けるシマダヤ <250A> [東証S]について、東京証券取引所への新規上場が承認されたと発表した。上場日は10月1日。これが材料視された。今回のシマダヤの上場は、メルコが既存株主にシマダヤ株を現物配当した上で上場させる株式分配型スピンオフとなる。スピンオフ上場の実施後、シマダヤはメルコの連結子会社から外れる。これに伴い、メルコは25年3月期連結業績予想の修正を発表し、売上高を1500億円から1330億円(前期比8.8%減)へ、純利益を36億円から34億円(同12.9%増)へ引き下げた。また、配当予想も120円から100円(前期120円)へ減額した。

大分銀 <8392>  3,395円 (+350円、+11.5%)

 東証プライムの上昇率3位。大分銀行 <8392> [東証P]が急反騰。26日の取引終了後、取得総数25万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.58%)、取得総額6億円を上限とする自社株買いの実施を発表し、好感されたようだ。取得期間は27日から11月29日まで。同時に、自己株式25万株を12月9日に消却することも開示した。

ライスカレー <195A>  1,070円 (+107円、+11.1%)

 ライスカレー <195A> [東証G]が続急騰。27日午後2時ごろ、子会社WinCが展開するオーラル美容ブランド「MiiS(ミーズ)」が、ANYCOLOR <5032> [東証P]が運営するVチューバー/バーチャルライバーグループ「にじさんじ」とコラボレーションし、9月1日午後7時からライブ配信を行うと発表しており、好材料視された。「にじさんじ」所属の弦月藤士郎さんのYouTubeチャンネルで配信され、弦月さんのほか健屋花那さん、レイン・パターソンさんが出演。「MiiS」のコンセプトにちなんだ、さまざまな企画に挑戦するほか今回のコラボを記念し、配信開始と同時に「配信限定オリジナルセット」も販売するとしている。

パス <3840>  143円 (+14円、+10.9%)

 パス <3840> [東証S]が3日ぶり急反騰。同社は26日取引終了後、人工知能(AI)画像処理技術とロボティクス技術を融合した分野で新たな事業を開始すると発表。これが材料視されたようだ。その最初の取り組みとして、三和製作所(福島県大玉村)とAIによる画像処理技術とロボティクス技術を活用し、従来の食品加工過程における人的作業を大幅に削減する革新的な食品製造に関する産業機器の開発及び販売業務に関して業務提携。この技術を活用して多方面での展開を推進するとしている。

アヴィレン <5591>  1,392円 (+134円、+10.7%)

 AVILEN <5591> [東証G]が続急騰。27日午前10時ごろ、見積書・請求書内容のシステム登録を自動化する生成AIソリューションの提供を開始したと発表しており、好材料視された。見積書・請求書は、内容の確認やデジタル変換、企業内で定義する費目への分類、システムへの登録といった一連の作業は人力で行われているケースが多く、相当数の人的工数がかかることから生産性向上のボトルネックとなっているケースも少なくないのが現状だが、同社が開発した生成AIソリューションは、各社のルールに合わせたカスタマイズが可能。見積書や請求書の内容の読み取り・デジタル変換、読み取った費用項目を社内ルールに適した費目に分類導入、結果を自動でシステムに登録といった一連の流れを自動化する。なお、同件による業績への影響は軽微としている。

キッズバイオ <4584>  149円 (+14円、+10.4%) 一時ストップ高

 キッズウェル・バイオ <4584> [東証G]が続急騰、一時ストップ高となった。同社は26日、日本医療研究開発機構(AMED)の「令和6年度成育疾患克服等総合研究事業」の「先制医療実現に向けた周産期・小児期臨床研究開発等の推進」に、名古屋大学佐藤義朗准教授を研究代表者として申請した課題である「同種歯髄幹細胞を用いた慢性期の脳性麻痺患者に対する新規治療法開発に向けた治験実施計画書の作成」が採択されたと発表しており、好材料視された。

※27日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

株探ニュース
配信元: 株探
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