ＭＣＪが４日続伸、買収防衛策廃止で玉移動の思惑も

　ＭＣＪ<6670.T>が４日続伸。中小型株にもかかわらず商い高水準の割に上値が重いが、玉関係に絡む思惑を背景に継続的な買いを集めており、一部マーケット関係者の間で注目されているようだ。
　思惑の中軸にあるのは旧村上ファンド出身者が運営する“物言う株主”投資会社レノの存在。レノはＭＣＪ株式を８．９％保有し第２位の大株主に入っていたが、財務省８月６日受付で３．８９％まで同社株式の保有比率を落としている。一方、「ＭＣＪは６月２７日の株主総会で買収防衛策の廃止を決定しており、９月中間期末を前に手替わり（受け皿となる買い主体）の可能性が意識されている」（国内投資顧問会社）という。
　同社はパソコンの受注生産を主力とするが、メディア事業など多角化を図りＩＴ分野でビジネス領域を広げ、業績は回復途上。ＰＢＲが０．７倍台と解散価値を大きく下回ることに加え、配当利回りは２．７％台と株主還元姿勢にも厚く、株価の居どころを変える要素に富んでいる。

ＭＣＪの株価は１３時５４分現在３１２円（△９円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）