日東工、今期経常を14％上方修正、配当も18円増額

　日東工業 <6651> [東証Ｐ] が2月5日大引け後(15:30)に決算を発表。24年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比55.9％増の95億円に拡大した。
　併せて、通期の同利益を従来予想の101億円→115億円(前期は90.5億円)に13.9％上方修正し、増益率が11.5％増→27.0％増に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の49.1億円→63.1億円(前年同期は61億円)に28.5％増額し、一転して3.5％増益計算になる。

　業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の188円→206円(前期は145円)に増額修正した。

　直近3ヵ月の実績である10-12月期(3Q)の連結経常利益は前年同期比37.5％増の43.1億円に拡大し、売上営業利益率は前年同期の8.0％→9.7％に改善した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　連結・個別の通期業績予想につきましては、電気・情報インフラ関連 製造・工事・サービス事業において、底堅い設備投資需要の動きから高圧受電設備を中心とした配・分電盤などの受注が想定を上回る水準で推移しました。この結果、連結・個別の売上高、各利益項目ともに期初予想を上回る見込みとなりました。なお、業績予想の主な前提となる、日東工業単体の部材価格の高騰や価格改定効果などは、概ね想定の範囲内で推移しています。

　当社は、2023中期経営計画のうち、2023年３月期および2024年３月期については、さらなる自己資本の積み増しを抑制しＲＯＥの向上をはかるため、連結配当性向100％を目標に配当を実施することとしています。上記配当方針に基づき、このたびの業績予想の修正を踏まえ総合的に勘案した結果、配当予想を上記のとおり修正するものです。