ＪＶＣケンウ、非開示だった今期税引き前は70％減益、未定だった配当は5円実施

　ＪＶＣケンウッド <6632> が8月3日大引け後(15:15)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。21年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前損益は31億円の赤字(前年同期は16.3億円の黒字)に転落した。
　併せて、非開示だった通期の業績予想は連結税引き前利益が前期比70.5％減の8.5億円に落ち込む見通しを示した。

　同時に、従来未定としていた今期の上期配当を見送るとし、従来未定としていた下期配当は5円実施する方針とした。年間配当は5円となる。

　直近3ヵ月の実績である4-6月期(1Q)の売上営業損益率は前年同期の2.4％→-6.0％に急悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　　2021年3月期の連結業績予想につきましては、2020年5月20日の2020年3月期連結業績公表時点では、新型コロナウイルス感染症拡大が当社連結業績に与える影響を合理的に算定することが困難であったため、「未定」としておりました。　依然として新型コロナウイルス感染症に纏わる状況は不透明であり、この先の影響を正確に算定することは困難ではありますが、現時点で入手可能な情報や一定の前提等に基づき算定した結果として、本日公表するものです。

　　また、配当予想につきましては、当社では、安定的に利益還元を行うこと、また今後の成長に向けて経営資源を確保することが経営上の最重要課題の一つと考え、収益力および財務状況を総合的に考慮して剰余金の配当およびその他処分などを決定することを配当方針としておりますが、上記の連結業績予想を踏まえ、5円とする予定です。　なお、連結業績予想および配当予想につきましては、今後の新型コロナウイルス感染症の収束時期や影響範囲等の変化をはじめとする外的要因により大きく変動する可能性がありますので、当社グループの業績予想および配当予想を修正する必要が生じた場合には、速やかに公表いたします。