ＴＯＲＥＸ、前期経常を71％上方修正、配当も4円増額

　トレックス・セミコンダクター <6616> が5月10日大引け後(16:30)に業績・配当修正を発表。21年3月期の連結経常利益を従来予想の7億円→12億円(前の期は6.7億円)に71.4％上方修正し、増益率が3.6％増→77.5％増に拡大する見通しとなった。

　会社側が発表した上方修正後の通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益も従来予想の5.2億円→10.2億円(前年同期は3.9億円)に95.6％増額し、増益率が31.4％増→2.6倍に拡大する計算になる。

　業績好調に伴い、前期の年間配当を従来計画の32円→36円(前の期は40円)に増額修正した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　世界的に旺盛な半導体の需要を背景として、当社においても、国内外からの需要が想定より速いペースで伸長し、売上が増加しました。また、期末に為替が急激に円安に進み、費用も前回予想時より減少したため、営業利益、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益の各段階利益で、前回予想を上回る見込みとなりましたので、上記の通り通期業績予想を修正いたします。なお、2021年３月期 決算短信は、５月17日に開示予定です。

　当社は、企業価値の継続的向上を図るとともに、株主の皆様に対する利益還元を経営上の重要課題の一つとして位置付けており、配当につきましては、業績水準を反映した利益配分として連結配当性向20％以上、安定的かつ継続的な株主還元の拡充として株主資本配当率(ＤＯＥ)３％程度を当面の目標としております。これらの方針及び業績予想数値の上方修正に基づき、2021年３月期の期末配当金予想を修正いたします。（注）上記の予想は、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであります。実際の業績は、今後さまざまな要因によって予想数値と異なる結果となる可能性があります。