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<注目銘柄>=TPR、内燃機関の復権は追い風に
TPR<6463.T>が反転攻勢を強めている。同社は自動車などのエンジンに搭載されるシリンダーに不可欠となるピストンリングを製造。ピストンリングではリケンNPR<6209.T>と双璧をなす大手メーカーだ。24年3月期は顧客となる自動車メーカーの生産台数の回復に伴い、売上高予想は前期比6.0%増の1894億円と過去最高だった19年3月期に肉薄。最終利益は15年3月期の過去最高益には及ばないものの、前期比76.9%増の68億円と大幅な増益を計画する。PBR(株価純資産倍率)は0.47倍と低水準で、1倍台への是正に向けた取り組みが期待されるレベルにあり、24年4月から始まる次期中期経営計画の内容に注目が集まっている。
同社はEV(電気自動車)関連でも事業拡大の布石を打っているが、内燃機関型の自動車向け部品が主力であることには変わりがない。そして、海外では欧州において2035年にエンジン車の販売を全面的に禁止する方針が撤回され、更に米国では大統領選に向けた共和党の指名争いでトランプ前大統領が優勢となっている。これまでバイデン政権のEV奨励策に対し、雇用の喪失につながっているなどとして批判を繰り返してきたトランプ氏が大統領選で勝利するとの思惑が広がった場合、内燃機関型の自動車の見直し機運が一段と高まるとの連想が働き、同社株に一層の浮揚力を与える可能性が高い。
TPRの株価は1月に入り上昇ピッチを速め、短期的な過熱感が意識される状況にある。一方、25日移動平均線と75日移動平均線がゴールデンクロスを形成しているとあって、日柄調整を経たうえでの中期的な株高基調の継続に期待が膨らむ。(碧)
出所:MINKABU PRESS
同社はEV(電気自動車)関連でも事業拡大の布石を打っているが、内燃機関型の自動車向け部品が主力であることには変わりがない。そして、海外では欧州において2035年にエンジン車の販売を全面的に禁止する方針が撤回され、更に米国では大統領選に向けた共和党の指名争いでトランプ前大統領が優勢となっている。これまでバイデン政権のEV奨励策に対し、雇用の喪失につながっているなどとして批判を繰り返してきたトランプ氏が大統領選で勝利するとの思惑が広がった場合、内燃機関型の自動車の見直し機運が一段と高まるとの連想が働き、同社株に一層の浮揚力を与える可能性が高い。
TPRの株価は1月に入り上昇ピッチを速め、短期的な過熱感が意識される状況にある。一方、25日移動平均線と75日移動平均線がゴールデンクロスを形成しているとあって、日柄調整を経たうえでの中期的な株高基調の継続に期待が膨らむ。(碧)
出所:MINKABU PRESS
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