菱化工機に継続買い、エネルギープラントで商機

　三菱化工機<6331.T>が堅調。ここ継続的な買いが観測されるなか、売買代金を伴いながら上放れの動きを鮮明としている。三菱系で石油などのエネルギープラントや化学プラントを手掛けている。１５年３月期は事業構造改革によるコスト改善や海外プラントの採算改善が寄与して赤字から脱却、５円復配が見込まれるなど回復色が強い。
　政府はチリ政府へ最新鋭の石炭火力発電技術を提供すると、２０日付の日本経済新聞が１面で報じたが、「発電所建設では東京電力<9501.T>、三菱重工業<7011.T>、三菱商事<8058.T>が参加を検討していることが伝えられており、三菱重、三菱商を大株主に持つ同社株は商機を捉える可能性がある」（国内投資顧問）という見方が市場にはある。三菱重とは共同で舶用エンジンの排ガスからＳＯｘ（硫黄酸化物）を効率的に除去する排ガス洗浄システムを開発するなど、技術面での連携が進んでいる。

化工機の株価は１０時１分現在２２２円（△１円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）