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【QAあり】セラク、IT人材創出やクラウドシステム運用・定着、「らくらく出荷」「NewtonX」で営業利益と時価総額の拡大へ

投稿:2024/08/30 19:00

アジェンダ

宮崎龍己氏(以下、宮崎):株式会社セラク代表取締役社長の宮崎です。本日はお忙しい中、当社の企業説明会にご参加いただき、誠にありがとうございます。

本日の内容はスライドに記載のとおりです。まず、会社概要および事業内容を簡単にご紹介し、4点の成長戦略をご説明します。その後、進行期である2024年8月期の計画進捗と、株主のみなさまへの還元施策についてお話しします。

当社の概要

宮崎:当社は「IT技術教育(人材育成)によりビジネスを創造し、社会の発展に貢献する」を経営方針としています。設立は1987年で、私が創業社長として現在も代表取締役を務めています。

従業員数は連結で約3,400名、このうち90パーセント以上がITエンジニアで構成されています。事業子会社は4社あり、今年5月にAND Think株式会社、7月に株式会社マインドを取得しました。

拠点は、東京本社に加え、札幌、横浜、名古屋、大阪、福岡に支社を構えており、東証スタンダード市場に上場しています。

現在は、2024年8月期第4四半期が進行中です。

当社の沿革

宮崎:当社は、1995年にインターネット事業を開始した後、不足するITエンジニアを自社で創出することに一貫して取り組んできました。

企業へのインターネット導入が進んだ2000年代前半には、ITインフラ領域で事業の基盤を築きました。

その後、2010年前後にはスマートフォンアプリを含む開発領域での事業を推進しました。現在のセラクCCCでのクラウドシステム運用・定着化事業につながる「Salesforce」の領域へも、2010年台初めから取り組んできました。

新しい技術トレンドに先駆けて人材創出と事業化を行うことで、規模拡大と売上・利益の成長を続けてきています。

また、2014年には農業にITで貢献するみどりクラウド事業を立ち上げ、2023年には生成系AIサービス「NewtonX」を開始するなど、大きな社会課題や未来を変えていく先進的な技術において、自社サービスを創造し、事業化してきています。

今後も技術トレンドに先駆けた人材創出と事業化、そして高い利益率での成長を実現する自社サービスによって拡大を続けていく計画です。

当社が向き合う社会課題

宮崎:現在、当社が向き合う社会課題と取り組みを簡単にご説明します。

まずはIT人材の不足です。2030年には国内で最大80万人のIT人材が不足するという推計もある一方、社会全体における新卒からの供給はわずか年間6万4,000人しかいません。この問題を根本的に改善するために、リスキリングによってIT人材の成長を実現し、創出する取り組みを行っています。

次に、企業ITシステムのクラウド移行です。現在、クラウド市場は年間25パーセントの高い成長率で拡大を続けていますが、このクラウド移行を成功させるには、従来型のIT人材ではなく、クラウド特有のスキル・ノウハウを持つ、いわゆるDX人材が必要です。当社はこのDX人材の創出とクラウドシステム運用・定着支援事業を行っています。

また、社会の大きな課題として、農業および一次産業の問題に取り組んでいます。後継者不足の問題、食料自給率、技術経験の継承などに対し、ITによる生産性向上や問題解決を実現するのがみどりクラウド事業です。

さらに、企業にとって、生成系AIをビジネスに活用できるかどうかが、企業成長に大きく影響する時代になってきました。急速に発展するこの市場において、AIニーズの発掘から導入、運用を実現する「NewtonX」を通じて、企業のAI化を支援しています。

当社の事業セグメント

宮崎:これらの課題への取り組みとして、当社は3つの事業セグメントを運営しています。1つ目はメイン事業であるデジタルインテグレーションセグメントです。ネットワーク構築・運用などのITインフラや、業務システム開発を手掛けるシステムインテグレーション領域と、クラウドシステム定着活用支援などを手掛けるデジタルトランスフォーメーション領域で構成されています。

システムインテグレーション領域は規模が大きく、長期かつ安定的に顧客との案件が継続していくため、積み上げ継続型の成長が特徴です。

デジタルトランスフォーメーション領域は成長性が高く、先端領域のため付加価値が高いことが特徴です。

そして、2つ目に農業ITを手掛けるみどりクラウドセグメント、3つ目に事業子会社であるセラクビジネスソリューションズが担う機械設計エンジニアリングセグメントによって構成されています。

今後の業績マイルストーン

宮崎:現在の進行期では売上高220億円、営業利益22億円を見込んでいますが、今後のマイルストーンとして、まずは人材創出モデルとクラウドシステム運用定着領域の利益率向上で、営業利益率を高め、早期に営業利益40億円を実現します。

その後、現在投資フェーズにある自社サービスが収益化フェーズに移行する段階で、営業利益率を15パーセント以上に高め、時価総額500億円を実現します。

さらに時価総額を背景に、M&Aや新しい技術領域での事業拡大など多角的な成長の取り組みにより、売上高500億円の規模拡大を実現します。

成長ビジョン

宮崎:ここからは、IT人材創出モデルの次世代の成長、クラウドシステム運用・定着領域の将来像、みどりクラウド事業における中心サービスの「みどりクラウド らくらく出荷」および生成系AIサービス「NewtonX」の成長ビジョンをご説明します。投資家のみなさまに当社の成長戦略をご理解いただければと考えています。

成長戦略① IT人材創出モデル

宮崎:当社は、IT人材が圧倒的に不足する社会において、2002年からIT人材創出モデルに取り組み、年間300名以上の社員エンジニアを育成し、戦力化させた上で顧客支援を行うことで事業を拡大してきました。

成長戦略① IT人材創出モデル

宮崎:IT人材不足という社会課題に対し、IT未経験人材を中心に通年で採用を行い、自社の教育モデルによって2ヶ月間で収益化し、技術力に見合った案件で活躍するというビジネスモデルを、その時々の技術トレンドの変化に合わせて進化させてきました。

単に技術教育を行うだけでなく、ポテンシャルのある人材を大量に採用することに加え、その時点のスキルに合った業務にアサインするための営業活動と組み合わせることで、ビジネスモデルが成立しています。

また、新しい技術トレンドに対応してビジネスを創造することや、市場の拡大に応じて地方展開や人数規模の拡大を行うことで収益性を高めていくなど、当社独自のノウハウにより有益性および優位性を獲得しています。

成長戦略① IT人材創出モデル

宮崎:その上で、社会全般での人材流動化が進み、採用コストが上がってきたことに加え、自社での採用力以上の人数規模の拡大を目指すために、パートナー組織によるエンジニアの採用に依存しない新たなビジネスモデル構造により、今後の高成長に向けた取り組みを進めています。

これはエンジニアの採用数によって成長を実現するこれまでのビジネスモデルからの進化であり、その成長性は今までをはるかに超えるものになるはずです。

当社エンジニアに加え、現在1,000社を超えるパートナー企業の人材をプラットフォーム上で可視化し、顧客との案件にマッチングさせる仕組みを確立しています。顧客に対しては、IT人材の調達力を提供し、パートナー企業に対しては、当社の営業力を使って優良案件の獲得につながるという価値を提供しています。

基本的にはエンジニアの稼働単価と、稼働するエンジニア数によって売上・利益が積み上がっていく構造になっています。今後は1つの案件に参画する人材の体制化を進めていくことや、契約形態が請負契約となっていくことにより、エンジニア1人あたりの売上・利益額が伸びていく見通しです。

なお、成長の大きな力となるパートナー企業については、この半年間で350社増加しており、システム会社を中心に順調に拡大を続けています。

成長戦略② クラウドシステム運用・定着の市場動向と当社の取り組み

宮崎:次に、クラウドシステム運用・定着領域の将来の見通しです。

成長戦略② クラウドシステム運用・定着の市場動向と当社の取り組み

宮崎:企業にとって、ITシステムのクラウド化は単に技術の変化だけではなく、コスト構造や期待する成果の変化、またIT人材に対する期待役割の変化をもたらすものです。

当社は、これをクラウド化による「新市場の出現」と捉え、旧来のIT人材とは大きく異なるスキルを持つ、カスタマーサクセス人材の育成で優位性を獲得しています。

成⾧戦略② クラウドシステム運用・定着の将来見通し

宮崎:この領域では、現在、顧客管理・営業管理システムの「Salesforce」、人事・労務システムの「COMPANY」、業務プロセスデジタル化の「intra-mart」を手掛けています。

どのクラウドシステムもその導入社数や売上成長が著しく、それに伴って、当社の顧客や案件も増加している状況です。

この領域において当社は、単にクラウドシステムの初期開発や導入を行うのではなく、その後永続的に行われる運用や定着支援を伴走型で行う「カスタマーサクセス」を最大の強みとしています。

今後、年間20パーセント以上の成長率で人員数が増加し、顧客社数は5年間で3倍の600社以上となることが見込まれています。

成⾧戦略② クラウドシステム運用・定着の将来見通し

宮崎:そして、この領域は、現在でも全社平均を上回る高い売上成長率と利益成長率で推移しているだけでなく、セラクCCCでは営業利益率が15パーセント以上、COMPANY領域においては営業利益率が20パーセントとなる、利益率の高いビジネスとなっていきます。

これは、当社のカスタマーサクセスが付加価値として市場で評価されていることに加え、先端技術領域ということで人材の希少価値が高く、先行優位性を有していることが理由です。

今後も、カスタマーサクセス国内No.1のポジションを確立し、利益率をさらに高めながら、売上成長率も高めていきます。

成⾧戦略③ 自社サービス「みどりクラウド らくらく出荷」

宮崎:次に、「みどりクラウド らくらく出荷」についてです。

当社では2014年から、農業を含む一次産業の将来課題にITで貢献するみどりクラウド事業を開始し、ビニールハウスなどの圃場環境をIoTでモニタリングする「みどりクラウド」、その技術を畜舎環境用に応用した「ファームクラウド」に加え、培った技術を農水産ソリューションとして提供してきました。

成⾧戦略③ 自社サービス「みどりクラウド らくらく出荷」

宮崎:その中で、JAひろしまとの取り組みにより、青果の集出荷業務を効率化するQRコードとスマートフォンアプリを使った「みどりクラウド らくらく出荷」を開発しました。

これが、大きな効率化をもたらすと評価され、現在、全国のJAに向けて販売を開始しています。

すでに複数のJAにおいて導入の準備が進んでおり、今後、流通ラベル数に応じた売上・利益の拡大が見込まれています。

直近では、年間1億2,000万枚の流通量を目標とし、将来的には集出荷以降の工程へのサービス拡大や、漁業など、農業以外の生産物流通にも応用を見込んでいます。これはまさしく農業DX化の本流となるものです。

「みどりクラウド らくらく出荷」については、実際の事例を動画でご用意しています。3分程度の動画になりますので、ぜひご覧ください。

成⾧戦略④ 自社サービス「NewtonX」

宮崎:次に、AI活用サービス「NewtonX」です。昨年頃からAIビジネス市場が急速に拡大しており、今後はAIの活用が進むかどうかがその企業の成長性に大きく影響を及ぼす社会が想定されます。そのような中、当社はいち早くサービスを開発し、事業化を行いました。

成⾧戦略④ 自社サービス「NewtonX」

宮崎:今後、さまざまな業種・業態でAIの活用が進んでいくことが予測されていますが、当社は、自社での開発や導入が困難な中堅企業を中心に10万社程度を当面のターゲットとし、AIによる生産性向上の支援や、ファインチューニングと言われる、企業内固有のデータをAI化することで競争力向上の実現を支援していきます。

今期は導入がスタートし、営業体制を強化するための投資を行って増加するニーズへの対応を進めています。

今後は、パートナー制度なども導入し、3年後には3,000社程度への導入を計画しています。

2024年8月期 通期計画

宮崎:直近の計画進捗をお伝えします。2024年8月期において、営業利益は前期比15.2パーセントの増加を見込んでいます。また、これに伴い、営業利益率も10.2パーセントに向上する見通しです。併せて、売上高220億円への成長を計画しています。

配当は前期比2.6円増配となる、1株あたり13.00円を計画しています。

2024年8月期 第3四半期 連結業績サマリー

宮崎:先日、第3四半期の決算が出ており、ご覧のような業績となっています。通期計画に対し、概ね順調に推移していると言えると思います。

株主還元およびステークホルダーとの関係強化

宮崎:先ほどお伝えしたとおり、今期の配当は13.00円を計画しており、配当性向は12.1パーセントとなります。また、2024年10月を期限とした自己株式取得を発表し、先日、実施が完了しました。

個人投資家のみなさまにぜひ当社のことを知っていただき、株主として応援していただければと考えており、今後、月1回程度のペースで企業説明会を実施していきます。

株価水準と成⾧戦略

宮崎:当社は、2016年7月に当時の東証マザーズ市場に上場し、2017年11月から東証一部に市場を変更したのち、市場再編後のプライム市場を経て、昨年10月からは東証スタンダード市場に上場しています。

スライドは、この間のPER、営業利益率を示したグラフとともに、株価推移や売上高、営業利益額および各期の成長戦略との相関を示しています。

売上高の成長による規模拡大を続けながら営業利益率を高めている現状と、成長戦略としてもクラウドシステム運用・定着領域の事業成長や、今後の大きな利益貢献が期待できる「みどりクラウド らくらく出荷」「NewtonX」への投資と、今後の成長が見込める中での現在の株価水準は割安だと言わざるを得ません。

成長戦略を多くの投資家のみなさまに評価していただき、我々がその戦略を着実に実行していくことで株価水準が上がっていくものと確信しています。

当社が向き合う社会課題

宮崎:最後に、繰り返しとなりますが、当社が向き合う社会課題解決における市場はとても大きなポテンシャルを持っています。

成⾧ビジョン

宮崎:ITにおける人材の問題や大きな社会課題に対して、当社はIT人材創出モデル、クラウドシステム運用・定着、「みどりクラウド らくらく出荷」「NewtonX」を通じて、成長を実現していきます。

今後の業績マイルストーン

宮崎:当面の通過点として、営業利益40億円、時価総額500億円、売上高500億円、それぞれの実現をマイルストーンとしていますが、本日のご説明のとおり、各事業のポテンシャルは、これからの大きな成長を期待できるものと考えています。

着実に実行し、利益の実現によってご期待に応えていきたいと考えていますので、ご支援を賜りますよう、よろしくお願いします。

質疑応答:現在の株価について

kenmo氏(以下、kenmo):現在の株価について、どのように考えていますか?

宮崎:現在、当社の株価は、非常に割安な水準にあると考えています。既存事業の成長力に加え、「みどりクラウド らくらく出荷」「NewtonX」などの将来性を考えていただければ現時点でも高い評価を得られると考えています。株価に反映される日も近いと思っています。

質疑応答:株価、時価総額を上げるための成長戦略について

kenmo:株価、時価総額を上げていくための成長戦略について教えてください。

宮崎: 現在は、時価総額500億円を通過点として設定しています。そのためにまず営業利益40億円の実現を見据えています。

1つ目は、人材プラットフォームを利用した成長、2つ目は、セラクCCCや「COMPANY」など、高い利益率を実現する事業へ注力します。

3つ目は、「みどりクラウド らくらく出荷」「NewtonX」といった独自サービスによる利益成長を実現していきます。

また、自社株買いの実施など、株主還元の拡大にも取り組んでいきます。

質疑応答: デジタルインテグレーションセグメントにおけるニーズについて

kenmo: デジタルインテグレーションセグメントでは、直近どのようなニーズが多いのでしょうか?

宮崎: ITインフラを中心とするニーズが引き続き堅調です。また、DX領域でのクラウドシステム運用・定着のニーズが非常に増えています。

「Salesforce」「COMPANY」において、伴走型のカスタマー支援が評価され、新規のご相談が増えています。

質疑応答:一般的なシステム開発会社との違いについて

kenmo:クラウドシステム運用・定着を掲げていますが、一般的なシステム開発会社との違いを教えてください。

宮崎:クラウドシステムは、ビジネスの成長に合わせて機能改修やカスタマイズが常に必要です。また、システムを導入したものの、なかなかうまく使えない、定着しないといった大きな問題を解決するものです。

私たちは、クラウドシステム運用・定着化というマーケットが今後大きく拡大してくると考えています。

質疑応答:「みどりクラウド らくらく出荷」の引き合いの状況について

荒井沙織氏(以下、荒井):「先日他社のIRセミナーで、『みどりクラウド らくらく出荷』について、JAから問い合わせが相次いで来ているとご回答されていましたが、その後の引き合いの状況はいかがでしょうか?」というご質問です。

宮崎:来年度に向けて、すでに複数のJAでの取り組みが決まっています。具体的には、トライアルでの実施が進んでいるケースや、トライアルを予定しているJAが増えています。お問い合わせもいただいていますので、ご期待ください。

質疑応答:パートナー企業のメリットについて

kenmo: 直近、IT人材が不足する中で、IT人材プラットフォームにおける顧客側のメリットは大変よくわかります。一方で、パートナー側のメリットは何でしょうか?

パートナー企業が、顧客企業から直接案件を受けるのではなくセラクを介するメリットを教えてください。

宮崎: パートナー企業の多くは事業規模が小さく、十分な営業力を持っていません。また、大手企業と直接契約を結ぶことが難しいという課題もあります。

メリットとしては、当社を通してプロジェクトに参画することで、大手企業の規模の大きな案件でエンジニアが活躍でき、当然ながらパートナー企業のエンジニアの生産効率が高くなることが挙げられます。

質疑応答:IT人材プラットフォームのパートナー企業を増やす施策について

kenmo:IT人材が不足している中で、 IT人材の需要と供給については、おそらく供給側が足りない状況になってくると思います。今後さらにIT人材プラットフォームのパートナー企業を増やす施策について教えてください。

宮崎: パートナー企業については、重要な戦力として期待しており、パートナー企業向けに「ウィナーシッププログラム」を提供しています。これは当社の研修室を開放し、教育プログラムを無償でパートナー企業に実施してスキル習得をした上で、当社プロジェクトに参画してもらうというものです。

未経験の人材をパートナー企業から預かり、教育したのちに当社のプロジェクトに参画できるということで、これにより、パートナー企業の社員教育に役に立つことができます。

今後も、パートナー企業とともに成長できる関係を築いていきます。

質疑応答:未経験人材を戦力化するための教育システムについて

kenmo: 先ほど、「IT人材創出モデル」のお話がありましたが、未経験人材を戦力化するための御社の教育システムにはどのようなものがあるのでしょうか?

宮崎: 実践的な教育プログラムを用意しています。もちろん、資格取得なども必要ですが、実際の現場で使うような機材を用いて研修を行います。

参画を予定しているプロジェクトの模擬プロジェクトなどの研修を通して、現場で活躍できる力を養っていきます。

質疑応答:今後のM&A戦略について

kenmo:今後のM&A戦略について教えてください。

宮崎: 当社と親和性の高い技術を持っている会社が対象になります。現在、IT業界ではM&Aが盛んに行われており、価格は高騰していますが、適正な価格で取得していきたいと考えています。

質疑応答:株主還元について

kenmo: 株主還元についてはどのように考えていますか?

宮崎: 配当については、安定配当に加え、業績の成長に応じた増配を行っていきます。具体的には、業績連動型配当などを通じて株主還元を充実させていきます。また、自社株買いも行っていく考えです。

質疑応答:ビジネスに対する考え方について

kenmo:農業やAIサービスと多方面にサービスを提供していますが、御社がビジネスに対して取り組む姿勢について考え方を教えてください。

宮崎:まずは、社会の大きな課題に対してIT技術で貢献するという点です。次に、時代の変化に伴い、新しい事業領域にいち早く取り組み、新しいサービスを提供していくことです。これにより継続成長を実現したいと考えています。

質疑応答:変化に対してチャレンジしてきたことについて

荒井: 経営理念の1つに「変化にチャレンジする」とありますが、どのような変化にチャレンジしてきた歴史があるか教えてください。

宮崎:まず、技術トレンドの変化への対処が挙げられると思います。インターネットが国内に持ち込まれると同時にインターネット事業を立ち上げました。

次に、スマートフォンの普及に合わせてアプリ開発を行うエンジニアを育成しました。当時ダウンロード数No.1を誇るアプリもリリースしました。

クラウドシステム運用・定着化においても、市場性にいち早く目を向けカスタマーサクセスの事業化を実現してきています。技術トレンドの変化に先駆けて事業展開を行ってきました。

直近では、「NewtonX」の取り組みです。加えて、社会の大きな変化への対処が挙げられると思います。

バブル崩壊やリーマンショックなどの経済環境の変化、東日本大震災や新型コロナウィルスの流行など社会での大きな出来事においても、素早く状況を判断し、方針や体制をスピーディに変化させてきました。これらが永続的な発展につながる大きな理由だと考えており、今後も継続して取り組んでいきます。

配信元: ログミーファイナンス
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