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冨士ダイスのニュース
*17:13JST 冨士ダイス Research Memo(3):2024年3月期第2四半期業績は前年同期比1.9%減収、23.6%営業減益
■業績動向
1. 2024年3月期第2四半期業績概要
冨士ダイス<6167>の2024年3月期第2四半期業績は売上高8,210百万円(前年同期比1.9%減)、営業利益441百万円(同23.6%減)、経常利益501百万円(同24.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益380百万円(同16.4%減)と中国の経済停滞に伴う需要減に加え、自動車部品メーカーの在庫調整の影響による自動車部品関連金型の伸び悩みなどが影響し、売上が微減となった。利益面では生産性向上、原料高・電力料金高騰に伴う価格改定などがあったものの、減収影響や熊本製造所の冶金棟建設に伴う一次的な費用増等などから2桁の営業減益となった。
2. 2024年3月期第2四半期は中国経済の停滞、自動車部品メーカーの在庫調整の影響による自動車部品関連金型の伸び悩みで同期比1.9%減収、23.6%営業減益に
製品別売上高動向では、超硬製工具類は海外向け溝付ロールが堅調に推移、半導体関連需要が低調で関連工具が減収となったものの全体では堅調な伸びとなり売上高2,353百万円(前年同期比9.4%増)に。超硬製金型類は、光学素子成形用金型が好調だったものの自動車部品メーカーの在庫調整の影響で自動車部品用金型が不振となり売上高は1,894百万円(同8.8%減)。その他の超硬製品は一部の半導体需要拡大で関連金型の販売が好調に推移したものの、中国市場の低迷を受け中国向け素材販売が低調に推移、売上高は1,958百万円(同6.7%減)に留まった。超硬以外の製品では、一部の鋼製自動車部品用工具・金型が堅調に推移するも引抜鋼管の販売が不振で売上高2,003百万円(同1.7%減)に。
3. 顧客産業分類別状況
単体ベースの主要産業分類別売上高推移を見ると、主要6産業向けで6,780百万円(前年同期比1.0%増)となっており、連結では同期比減収も、単独で主要6業種では増収を確保した。内訳は輸送用機械が自動車部品生産の回復の遅れから低調に推移し売上高1,280百万円(同3.8%減)。一方、鉄鋼向けはエネルギー関連向けパイプの好調を受け鋼管用ダイス・プラグが順調に推移し売上高1,410百万円(同15.6%増)と2桁増収。非鉄・金属製品向けは溝付きロールが好調で売上高1,180百万円(同8.3%増)に。電機・電子部品向けは車載用電池向け製品の米国生産への生産地変更影響が大きく、半導体生産の不振も加わり売上高は800百万円(同15.8%減)と大きく減少した。生産・業務用機械は半導体製造装置向けや光学素子向けが好調で、売上高1,010百万円(同8.6%増)。金型・工具向け素材は中国の停滞から売上高1,100百万円(同7.6%減)に。
利益面では売上減少や原材料費、電力費の高騰などが響き、加えて熊本製造所冶金棟建設に伴う一時的な費用などが嵩み、生産性向上・業務効率化などの効果を打ち消し、営業減益を余儀なくされた。
4. 財務状況と経営指標は健全性高い
同社は創業以来、黒字経営を継続、高い自己資本比率を維持している。手元資金も潤沢であり、収益環境が厳しいなかでも強い財務体質を堅持している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 岡本 弘)
<SO>
1. 2024年3月期第2四半期業績概要
冨士ダイス<6167>の2024年3月期第2四半期業績は売上高8,210百万円(前年同期比1.9%減)、営業利益441百万円(同23.6%減)、経常利益501百万円(同24.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益380百万円(同16.4%減)と中国の経済停滞に伴う需要減に加え、自動車部品メーカーの在庫調整の影響による自動車部品関連金型の伸び悩みなどが影響し、売上が微減となった。利益面では生産性向上、原料高・電力料金高騰に伴う価格改定などがあったものの、減収影響や熊本製造所の冶金棟建設に伴う一次的な費用増等などから2桁の営業減益となった。
2. 2024年3月期第2四半期は中国経済の停滞、自動車部品メーカーの在庫調整の影響による自動車部品関連金型の伸び悩みで同期比1.9%減収、23.6%営業減益に
製品別売上高動向では、超硬製工具類は海外向け溝付ロールが堅調に推移、半導体関連需要が低調で関連工具が減収となったものの全体では堅調な伸びとなり売上高2,353百万円(前年同期比9.4%増)に。超硬製金型類は、光学素子成形用金型が好調だったものの自動車部品メーカーの在庫調整の影響で自動車部品用金型が不振となり売上高は1,894百万円(同8.8%減)。その他の超硬製品は一部の半導体需要拡大で関連金型の販売が好調に推移したものの、中国市場の低迷を受け中国向け素材販売が低調に推移、売上高は1,958百万円(同6.7%減)に留まった。超硬以外の製品では、一部の鋼製自動車部品用工具・金型が堅調に推移するも引抜鋼管の販売が不振で売上高2,003百万円(同1.7%減)に。
3. 顧客産業分類別状況
単体ベースの主要産業分類別売上高推移を見ると、主要6産業向けで6,780百万円(前年同期比1.0%増)となっており、連結では同期比減収も、単独で主要6業種では増収を確保した。内訳は輸送用機械が自動車部品生産の回復の遅れから低調に推移し売上高1,280百万円(同3.8%減)。一方、鉄鋼向けはエネルギー関連向けパイプの好調を受け鋼管用ダイス・プラグが順調に推移し売上高1,410百万円(同15.6%増)と2桁増収。非鉄・金属製品向けは溝付きロールが好調で売上高1,180百万円(同8.3%増)に。電機・電子部品向けは車載用電池向け製品の米国生産への生産地変更影響が大きく、半導体生産の不振も加わり売上高は800百万円(同15.8%減)と大きく減少した。生産・業務用機械は半導体製造装置向けや光学素子向けが好調で、売上高1,010百万円(同8.6%増)。金型・工具向け素材は中国の停滞から売上高1,100百万円(同7.6%減)に。
利益面では売上減少や原材料費、電力費の高騰などが響き、加えて熊本製造所冶金棟建設に伴う一時的な費用などが嵩み、生産性向上・業務効率化などの効果を打ち消し、営業減益を余儀なくされた。
4. 財務状況と経営指標は健全性高い
同社は創業以来、黒字経営を継続、高い自己資本比率を維持している。手元資金も潤沢であり、収益環境が厳しいなかでも強い財務体質を堅持している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 岡本 弘)
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