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冨士ダイスのニュース
■業績動向
1. 2018年3月期業績動向
冨士ダイス<6167>の2018年3月期は売上高17,990百万円(前期比8.1%増)、営業利益1,465百万円(同26.2%増)、経常利益1,473百万円(同23.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益932百万円(同9.0%増)と伸長した。同社は期初計画において、売上高16,868百万円、営業利益1,110百万円、経常利益1,214百万円、親会社株主に帰属する当期純利益900百万円としていたが、売上高、営業利益、経常利益で大きく上振れての着地となった。
2. 2018年3月期は全製品が増加、全体の構成比に大きな変化なくバランスの取れた成長に
製品別売上高動向では、超硬製工具類が海外向け溝付きロールや半導体素材向け混錬工具、国内向け冷間フォーミングロール、超高圧発生用工具の販売が好調で前期比7.9%増と好調に推移。超硬製金型類は自動車部品生産用金型が堅調だったものの、製缶金型が特需一巡で弱含み、同2.4%増と緩やかな伸びにとどまった。その他の超硬製品はスマートフォン部品生産用や粉末成型金型用、精密プレス金型用の超硬合金素材が堅調に推移し同7.3%増、超硬以外製品では自動車関連セラミックス工具に加えて、子会社の冨士シャフト(株)が製造する精密引抜鋼管も大幅に増加し同14.2%増となった。なお、全体として構成比に劇的な変動は見受けられず、数多くのユーザーを持ち、多彩な製品群でのリスク分散がなされているのが強みと言えるだろう。
3. 顧客産業分類別状況
2018年3月期の単体ベースでの顧客産業分類別売上動向は、最大仕向け先である輸送用機械向けがエンジン関連部品、電動化関連モーターコア部品、排ガス関連向けに堅調に推移し5%増となった。また電機・電子部品向けでは半導体素材向けに混錬工具、スマートフォン部品生産用超硬素材、リチウムイオン電池生産用金型、磁石生産用超硬金型などの伸びが高く13%増、生産・業務用機械向けも半導体製造装置向け部品、高圧関連部品、光学機器用金型などの好調で10%増と2ケタ増収を達成した。鉄鋼向けは高炉向け熱間圧延ロールなど工具の更新需要増などで5%増、金型・工具向け素材も次世代自動車向け工具素材やアジア向け半導体向け素材の伸びなどで7%増となった。なお非鉄金属・金属製品向けは主力製品の1つである製缶金型が減少しほぼ横ばいに推移した。全体を通じて堅調な需要増となっており、顧客産業分類別で様々に分散しているが、同社製品が利用されて最終製品としての需要先ではおおよそ自動車関連向けが60%程度を占める模様であり、全体として自動車生産の増加が同社収益を支えているものと判断される。
4. 財務状況と経営指標は健全性高い
同社は創業以来現在に至るまで黒字経営を継続、高い自己資本比率を維持している。手元資金も潤沢であり、ネットキャッシュ残高は高位に推移、フリーキャッシュフローもプラスで推移している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 岡本 弘)
<SF>
1. 2018年3月期業績動向
冨士ダイス<6167>の2018年3月期は売上高17,990百万円(前期比8.1%増)、営業利益1,465百万円(同26.2%増)、経常利益1,473百万円(同23.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益932百万円(同9.0%増)と伸長した。同社は期初計画において、売上高16,868百万円、営業利益1,110百万円、経常利益1,214百万円、親会社株主に帰属する当期純利益900百万円としていたが、売上高、営業利益、経常利益で大きく上振れての着地となった。
2. 2018年3月期は全製品が増加、全体の構成比に大きな変化なくバランスの取れた成長に
製品別売上高動向では、超硬製工具類が海外向け溝付きロールや半導体素材向け混錬工具、国内向け冷間フォーミングロール、超高圧発生用工具の販売が好調で前期比7.9%増と好調に推移。超硬製金型類は自動車部品生産用金型が堅調だったものの、製缶金型が特需一巡で弱含み、同2.4%増と緩やかな伸びにとどまった。その他の超硬製品はスマートフォン部品生産用や粉末成型金型用、精密プレス金型用の超硬合金素材が堅調に推移し同7.3%増、超硬以外製品では自動車関連セラミックス工具に加えて、子会社の冨士シャフト(株)が製造する精密引抜鋼管も大幅に増加し同14.2%増となった。なお、全体として構成比に劇的な変動は見受けられず、数多くのユーザーを持ち、多彩な製品群でのリスク分散がなされているのが強みと言えるだろう。
3. 顧客産業分類別状況
2018年3月期の単体ベースでの顧客産業分類別売上動向は、最大仕向け先である輸送用機械向けがエンジン関連部品、電動化関連モーターコア部品、排ガス関連向けに堅調に推移し5%増となった。また電機・電子部品向けでは半導体素材向けに混錬工具、スマートフォン部品生産用超硬素材、リチウムイオン電池生産用金型、磁石生産用超硬金型などの伸びが高く13%増、生産・業務用機械向けも半導体製造装置向け部品、高圧関連部品、光学機器用金型などの好調で10%増と2ケタ増収を達成した。鉄鋼向けは高炉向け熱間圧延ロールなど工具の更新需要増などで5%増、金型・工具向け素材も次世代自動車向け工具素材やアジア向け半導体向け素材の伸びなどで7%増となった。なお非鉄金属・金属製品向けは主力製品の1つである製缶金型が減少しほぼ横ばいに推移した。全体を通じて堅調な需要増となっており、顧客産業分類別で様々に分散しているが、同社製品が利用されて最終製品としての需要先ではおおよそ自動車関連向けが60%程度を占める模様であり、全体として自動車生産の増加が同社収益を支えているものと判断される。
4. 財務状況と経営指標は健全性高い
同社は創業以来現在に至るまで黒字経営を継続、高い自己資本比率を維持している。手元資金も潤沢であり、ネットキャッシュ残高は高位に推移、フリーキャッシュフローもプラスで推移している。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 岡本 弘)
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