東京株式（前引け）＝利益確定売り圧力こなし続伸歩調

　１０日前引けの日経平均株価は前週末比７９円０６銭高の２万７６９円７７銭と続伸。前場の東証１部の売買高概算は７億５３９６万株、売買代金概算は１兆２２６１億６０００万円。値上がり銘柄数は１２３４、対して値下がり銘柄数は６８７、変わらずは１０６銘柄だった。

　きょう前場の東京株式市場は、売り買い交錯で始まったが、寄り後は買いが厚くなり上値を指向した。前日の欧米株市場は総じて堅調な値動きをみせ、世界的な経済好調を背景にリスクを取る動きが継続している。日経平均は前週５営業日すべて高かったこともあって目先の利益確定売りも出ているが、相対的に出遅れ感のある東京市場は、国内外機関投資家の買い意欲旺盛でこれを吸収している。

　個別ではトヨタ自動車<7203.T>が堅調、ソフトバンクグループ<9984.T>も買い優勢となった。キーエンス<6861.T>、東京エレクトロン<8035.T>も高い。パソナグループ<2168.T>、モリテック　スチール<5986.T>が急騰、シュッピン<3179.T>も物色人気となった。双信電機<6938.T>、オンワードホールディングス<8016.T>も買われた。半面、東京海上ホールディングス<8766.T>が軟調、丸紅<8002.T>が大きく下落した。エスクロー・エージェント・ジャパン<6093.T>が値下がりトップに売られ、コジマ<7513.T>、トーセ<4728.T>、ペッパーフードサービス<3053.T>も安い。

出所：株経ONLINE（株式会社みんかぶ）