ファインシン、今期経常を一転16％減益に下方修正、配当も10円減額

　ファインシンター <5994> [東証２] が10月30日大引け後(16:00)に決算を発表。20年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比48.0％減の2.7億円に落ち込み、従来の43.7％増益予想から一転して減益で着地。
　併せて、通期の同利益を従来予想の20億円→13億円(前期は15.4億円)に35.0％下方修正し、一転して15.6％減益見通しとなった。

　会社側が発表した上期実績と通期計画に基づいて、当社が試算した10-3月期(下期)の連結経常利益は前年同期比1.4％増の10.2億円に伸びる計算になる。

　業績悪化に伴い、今期の年間配当を従来計画の80円→70円(前期は70円)に減額修正した。

　直近3ヵ月の実績である7-9月期(2Q)の連結経常利益は前年同期比56.1％減の1.3億円に大きく落ち込み、売上営業利益率は前年同期の3.7％→2.1％に悪化した。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
　売上高については、中国およびタイ子会社を中心に上期に引き続き、市場減速に伴う売上減少により、前回予想を下回る見込みとなりました。利益面については、上期実績を踏まえ、上記の売上減少、米国子会社での生産ロスや国内子会社での品質ロス解消の遅れ等により、前回予想を下回る見込みとなります。