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エージェント・インシュアランス・グループのニュース
*15:41JST エージェント・インシュアランス・グループ Research Memo(1):海外市場展開と保険プラスαの提供で成長目指す
■要約
エージェント・インシュアランス・グループ<5836>は、個人及び法人に損害保険(ストック収益)と生命保険(フロー収益)をワンストップで提供している。同社は、保険業法の改正や損害保険会社による手数料ポイント制度(詳細は後述)の変更、保険代理店オーナーの高齢化などを背景に統廃合の進む保険代理店業界に対し、「保険代理店支援プラットフォーム」を提供し、積極的なM&A及び事業承継を推進することで成長してきた。損害保険のストック型ビジネスを基盤にM&A及び事業承継によるマーケット拡大及びアップセル・クロスセルを通じた事業規模拡大を実現している。
1. 2022年12月期の業績概要
2022年12月期の連結業績は、営業収益3,267百万円(前期比12.5%増)、営業利益197百万円(同5.2%減)となった。損害保険の売上が伸長し増収となったものの、新システムの機能追加による営業費用の増加等により営業減益となった。一方、M&A及び事業承継を47件行い、社員数、取扱保険料、顧客数といったKPI(重要指標)はすべて拡大した。なお、2022年12月期は新システムの減価償却費による営業利益への圧迫があり、営業利益率は前期比1.2ポイント低下したものの、2023年12月期は拡大する損害保険マーケットでのアップセル・クロスセルの推進により、営業利益率は同1.3ポイント改善する見通しだ。
2. 2023年12月期の業績見通し
2023年12月期の連結業績は、営業収益で前期比15.3%増の3,767百万円、営業利益で同40.2%増の276百万円と2ケタ増収増益の見通し。主力の国内事業は、2022年12月期の取扱保険料が前期比約20億円増と大きく伸長したことに伴い、同15.5%増収(前期は12.3%増収)を見込んでいる。外部環境については、同社が取り扱う主力損害保険会社で、2023年12月期以降に手数料ポイント制度が改定される見通しのようだ。代理店規模の大小による手数料体系の変更や、オンライン手続き等についての指標がさらに引き上げられる可能性が高く、損害保険代理店の大型化が一段と加速するきっかけとなると弊社では見ている。「保険代理店支援プラットフォーム」を提供する同社にとっては追い風で、さらなる成長が期待できる。
3. 中長期成長戦略
同社は損害保険・生命保険をともに取り扱う乗合保険代理店向けにカスタマイズした顧客管理システム「A-System」(保険代理店基幹システム)を開発しており、将来的に他の乗合保険代理店にも提供する方針である。また、中長期の成長戦略として、海外市場での展開と保険プラスαの提供を掲げている。海外市場での展開については、海外事業の規模はまだ小さいものの、国内の独立系保険代理店でいち早く米国市場へ進出した実績を持ち、米国内37州(他1特別区)に事業ライセンスを取得していることから、米国内の主要な地域で事業展開できる体制を構築している。一方、保険プラスαの提供としては、金融のハイブリッドアドバイザーの立場を確立し、保険以外の金融商品を提供する体制を構築する。
■Key Points
・損害保険代理店の業界再編を背景に、M&Aや事業承継を通じて事業規模を拡大
・2022年12月期は損害保険の売上が伸長し増収となるも、新システムの機能追加による営業費用の増加等により減益
・2023年12月期は2ケタ増収増益、主力の国内事業の営業収益は前期比15.5%増を見込む
・海外市場での展開と保険プラスαの提供を中長期の成長戦略に掲げる
(執筆:フィスコ客員アナリスト 永岡宏樹)
<SI>
エージェント・インシュアランス・グループ<5836>は、個人及び法人に損害保険(ストック収益)と生命保険(フロー収益)をワンストップで提供している。同社は、保険業法の改正や損害保険会社による手数料ポイント制度(詳細は後述)の変更、保険代理店オーナーの高齢化などを背景に統廃合の進む保険代理店業界に対し、「保険代理店支援プラットフォーム」を提供し、積極的なM&A及び事業承継を推進することで成長してきた。損害保険のストック型ビジネスを基盤にM&A及び事業承継によるマーケット拡大及びアップセル・クロスセルを通じた事業規模拡大を実現している。
1. 2022年12月期の業績概要
2022年12月期の連結業績は、営業収益3,267百万円(前期比12.5%増)、営業利益197百万円(同5.2%減)となった。損害保険の売上が伸長し増収となったものの、新システムの機能追加による営業費用の増加等により営業減益となった。一方、M&A及び事業承継を47件行い、社員数、取扱保険料、顧客数といったKPI(重要指標)はすべて拡大した。なお、2022年12月期は新システムの減価償却費による営業利益への圧迫があり、営業利益率は前期比1.2ポイント低下したものの、2023年12月期は拡大する損害保険マーケットでのアップセル・クロスセルの推進により、営業利益率は同1.3ポイント改善する見通しだ。
2. 2023年12月期の業績見通し
2023年12月期の連結業績は、営業収益で前期比15.3%増の3,767百万円、営業利益で同40.2%増の276百万円と2ケタ増収増益の見通し。主力の国内事業は、2022年12月期の取扱保険料が前期比約20億円増と大きく伸長したことに伴い、同15.5%増収(前期は12.3%増収)を見込んでいる。外部環境については、同社が取り扱う主力損害保険会社で、2023年12月期以降に手数料ポイント制度が改定される見通しのようだ。代理店規模の大小による手数料体系の変更や、オンライン手続き等についての指標がさらに引き上げられる可能性が高く、損害保険代理店の大型化が一段と加速するきっかけとなると弊社では見ている。「保険代理店支援プラットフォーム」を提供する同社にとっては追い風で、さらなる成長が期待できる。
3. 中長期成長戦略
同社は損害保険・生命保険をともに取り扱う乗合保険代理店向けにカスタマイズした顧客管理システム「A-System」(保険代理店基幹システム)を開発しており、将来的に他の乗合保険代理店にも提供する方針である。また、中長期の成長戦略として、海外市場での展開と保険プラスαの提供を掲げている。海外市場での展開については、海外事業の規模はまだ小さいものの、国内の独立系保険代理店でいち早く米国市場へ進出した実績を持ち、米国内37州(他1特別区)に事業ライセンスを取得していることから、米国内の主要な地域で事業展開できる体制を構築している。一方、保険プラスαの提供としては、金融のハイブリッドアドバイザーの立場を確立し、保険以外の金融商品を提供する体制を構築する。
■Key Points
・損害保険代理店の業界再編を背景に、M&Aや事業承継を通じて事業規模を拡大
・2022年12月期は損害保険の売上が伸長し増収となるも、新システムの機能追加による営業費用の増加等により減益
・2023年12月期は2ケタ増収増益、主力の国内事業の営業収益は前期比15.5%増を見込む
・海外市場での展開と保険プラスαの提供を中長期の成長戦略に掲げる
(執筆:フィスコ客員アナリスト 永岡宏樹)
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